集落へのヒアリング活動のご紹介

ヒアリング活動とは?

最近は、SUPの合間を見つけて地域に出向き、ヒアリング活動をしています。本日はそのご紹介です。

この活動の目的は、福江市街を除く地域の生の声を聴くことです。文字通り、1軒1軒お宅を訪問しています。

もちろん、時間がかかりますし、場合によっては数件しか回れない時もあります。

今まで回った地域は以下の通りでして、全体の制覇率としてはまだ2割くらいです。

  • 奥浦:平蔵、土岐
  • 崎山:下崎山、上崎山、向町、長手
  • 本山:高田、野々切
  • 久賀島:蕨、久賀町
  • 冨江:冨江、田尾、長峰、黒瀬、山下、岳
  • 玉之浦:玉之浦、大宝、幾久山
  • 三井楽:貝津、波砂間、柏、岳
  • 岐宿:岐宿、河務、川原、中嶽
  • 奈留:船廻、大串、浦

今後1年間をかけて、この活動の頻度と精度を高めていきます。

ヒアリング活動の流れ

中西:ピンポーン!(又は「こんにちわー」)

家主:はい?

中西:私、五島でガイドをしている者ですが、この地域の事を知りたくて、地元の方にお話を聴いて回っているんです(^^)

これが基本的な流れです。

この活動の今までの傾向のご紹介です。

パターン1. お断り(約5割)

お断りの場合は、最初の雰囲気で何となく分かります。

今、忙しいので・・・

ここの出身ではないので・・・

すいません、結構です。

などなど。こういう場合は潔く、笑顔で立ち去ります(^^;)

パターン2. 耳が悪い(約2割)

集落の殆どは、高齢化率が高く、空き家も多いです。

住まわれている方もご高齢ですので、お話を伺えない場合も割と多いです。

そもそも平日の日中なので、勤めている方は家にいません。

話ができない場合も、あまり長居せずに立ち去ります。

パターン3. 話をしてくれる(約3割)

平均するとこの率が3割くらいですが、地域によって差はあります。

最近はなぜか、この打率が高くなっているような気もします。

それぞれの地域の最大公約数的な意見としては

  • 昔:子供の数が多かったが、今は子供が減り、高齢者ばかりで寂しくなった。
  • 現在:亡くなった方や施設に入った方が多く、空き家が沢山増えている。農業、漁業をする人も減った。
  • 将来:誰も住む人がいなくなるのでは、と心配している。

その他にも、地域ならではの産業の事や、文化の事を教えて頂くこともあります。

中には、わざわざ見知らぬ人を家に上げてくれて、30分~1時間も話をしてくれる人もいます。

そんな親切な方の話を聴くのが、私の今の一番の仕事です。

不便だけど困ってはいない

私は最初、

生活のお困りごとはないですか?

不便ではないですか?

という事をメインに聞いていましたが、現在住んでいる方は、

不便さに慣れているので、特に困りごとはない。

という声が多いです。逆に言えば、不便だと感じている人は島を離れたり、住む場所を変えたりしています。

その意味で、「地域貢献=利便性の向上」という都会的な解決策は、地域に住んでいる方のニーズには合っていないと感じます。

ヒアリング活動の楽しさ

ヒアリング活動は、ガイドとして地域を案内するうえで、勉強になる事が多いです。

地域特有の空気感であったりとか、人の温かさであったりとか。

しかし何といっても一番の楽しさは、

「予期せぬ出会いが生まれる事」

です。地元の方の中には、地域の話をしてくれるだけではなく、

私の自己紹介や夢を聴いて、応援をしてくれる人もいます。

そういう瞬間は嬉しいですし、本当にラッキーだと思います。

今後もそんなラッキーと出会える機会を楽しみにしながら、地道に活動を続けていく予定です(^^)

夕方以降も活動してますので、まだ訪問されていない方はぜひ。

https://nakanishidaisuke.com/2019/04/26/nomikai/