【2019年】五島市国境離島新法で採択された事業者の分析

3年目の採択は?

五島市役所のHPによると、

「平成31年度五島市雇用機会拡充支援事業」について、平成30年11月28日(木曜日)から平成31年1月24日(木曜日)にかけて公募を行ったところ、28件の応募がありました。

外部有識者を含めた審査委員会の審査を経て、以下のとおり19件(創業4件、事業拡大15件)を採択しました。

また、複数年度計画による事業(前年度に引き続き、継続して実施)として、4件を採択しました。

とあります。五島市の採択件数は、年々減少傾向にあります。

年度 応募数 新規 拡大
2017 78 5 32
2018 46 8 27
2019 28 4 19

(上記は一次採択の件数のみ)

今年は五島よりも、壱岐・対馬の採択件数が多かったみたいです。4月2日の長崎新聞によると、

市町村 新規 拡大
五島市 4 15
対馬市 3 25
佐世保市 0 4
壱岐市 3 20
西海市 0 1
新上五島町 0 15
小値賀町 2 2

だそうです。同じ離島の壱岐・対馬は初年度~2年目にかけて五島ほど件数が多くなかったので、調整されている形ですね。

どんな事業が採択されたの?

私なりに分析をしてみました。

今回の採択のポイントはずばり、

「五島の幸を売りにする事業」

です。採択件数が多かった順番に並べてみました。(重複もありますがご容赦くださいね)

1位. 飲食・農漁業・食品加工(9件)

採択された事業をざっとご紹介すると、

  • 甘藷の有機栽培による高付加価値化
  • 「将来にわたる持続可能な農業の実践」のための施設改修
  • 【五島列島潮騒玉ねぎと「通年雇用を可能にする」加工用野菜の増産
  • 五島の鮮魚、冷凍商品(キビナゴ、イカ等)の輸送拡大・販路拡大事業
  • 五島の食材を活かした食品加工製造拠点事業

などなど。食に関するテーマが半分くらいでした。数回目の採択となった事業者もちらほらですね。

2位. 宿泊事業(3件)

こちらは割合としては2番目でした。

【採択された事業内容】

  • 素泊まり旅館「雀のお宿」の開業
  • 宿坊スタイルのインバウンド向け長期滞在型体験施設
  • 空き物件を活用しデザイナーズホテルを開業

従来の形態とは少し変わった角度から攻める宿泊スタイルを中心に、採択がされました。

3位以下はそれぞれ別

その他は、結構バラバラなテーマでした。

  • 風車メンテナンス事業の持続的な成長に向けたパートナーシップの構築
  • 経済的自立と生きがいのための障がい者雇用コルディアーレ上大津農園拡大事業
  • 五島市にサテライトオフィスを新設(東京に本社を置く上場企業)
  • 小売電気事業参入による事業拡大

などなど。

3年目の採択結果に対する感想

個人的な意見としては、色々と突っ込みを入れたくなる案件もあります。理由としては、

  • ほかの補助金(市が推進する事業)と重複してない?
  • あれ?前回の年度も同じ感じで貰ってなかった?
  • 雇用拡充のテーマに合っているの?

などなど。まあ、言い出したらキリがないですけど、今回採択されなかった案件は、また二次募集に期待したいですね。