橘島(たちばなじま)の話
平成ノブシコブシの吉村さんが無人島を購入したことがニュースになりました。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161977890/
そのお値段は驚愕の1億8千万円。
将来的にはエンタメの島にしたいそうです。
金額の大きさにびっくりですが、実際のところはどうなんでしょう。
本日は、これからの”無人島”について考えてみます。
エンタメとしての優位性は?
まず、エンタメ所長の西野亮廣さんがオンラインサロンで述べていたことを基に、紹介します。
無人島をエンタメの島としてとらえるのには、いくつかの悪条件があります。
- 長崎特有のアクセスの悪さ
- 長崎特有の晴天率の低さ
- 長崎特有の台風の多さ
こういった「悪条件」を考慮すると、
費用対効果に合わないのでは?
というのが西野さんの結論でした。私も同感です。
それだけではなく、無人島をエンタメの島にするためには、
船や桟橋、ウッドデッキなど、追加の設備投資が必要です。
「自由な開発」は困難
これも実際にあった話ですが、知人で五島列島の無人島を購入した方が、
漁業権の問題では非常に苦労した
という事を仰っていました。
無人島を購入したからと言って、何でもかんでも自由に開発できるわけではありません。
例えば五島だと、漁業権の縛りに加えて、「西海国立公園」の縛りがあるため、好き勝手な開発は環境省からのストップが入ります。
さらにさらに、そもそも地元の方の理解が得られなければ、事業としての成功は難しそうです。
その土地の風土や慣習も踏まえて、丁寧な議論が必要となります。
今後の”無人島”は?
吉村さんが購入した無人島は、
- 事業に着手するためのハードルが高く、
- 開発できても長崎特有の悪条件で稼働率が低くなり、
- 結果として採算が合わずに撤退
という流れになりそうです。
こうした問題を回避し、無人島を有効活用する方法は、
設備投資を伴う事業に着手しない
事です。
初期投資で多額の資金を突っ込むと、採算を重視せざるを得なくなり、儲けを重視した軽率なアクションに繋がりがちです。
そうなると、地元の方の理解も得られません。
しかし例えば、最近流行りの「サバイバル生活」なら、
初期コストは抑えられ、むやみな開発も発生しません。
問題は交通アクセスの面となりますが、
その辺りは政治的なパワーを導入し、
- 海上輸送の小規模自動運転
- 空飛ぶ車の離島便
など、新しい技術が最大限に活用できる法整備が必要です。