五島市の畜産のご紹介

  • 2018年7月10日
  • 2018年7月10日
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市役所出前講座

役所の方が出張で来てくれる勉強会を開催しました。

本日はその中で、「五島市の畜産」についてご紹介します。

毎月奇数月に、五島では「子牛の競り」を行っています。

私も昨年参加してきました。

https://nakanishidaisuke.com/2017/03/19/calf-auction/

当時と比べると、子牛の平均価格は80万円前後と、高めに推移しているようです。

販売先は、長崎、佐賀、福岡、鹿児島、京都あたりが多いそうです。

繁殖雌牛の5,000頭に向けて

五島市では、低コスト、省力型牛舎の整備、放牧の推進を目指し、年間で5000頭の雌牛を確保することを目標にしているようです。

なぜ5000?

と、思われる方もいるかも知れませんが、単純に「ゴトウ」と語呂が良いからだそうです。笑

国、県、市が負担する各種の補助金により、雌牛の頭数は年々増えているそうです。

  • H28.  3,994頭
  • H29.  4,054頭
  • H30.  4,195頭

この調子だと、あと10年くらいはかかりそうな気もしますが。。。

農家の戸数は減少していることから、今後はより「家族型経営」から「企業型経営」にシフトしていく模様です。

世界と日本の牛肉

ただ、国際競争という観点で見たとき、TPPの関税緩和による生産農家の収入減は避けられないでしょう。

NZやオーストラリア、それに米国といった「牛肉生産大国」とまともな競争したとき、日本の牛さんは、大きなダメージです。

淘汰されないためには、「和牛」のブランド価値を高めることが、必要条件になりそうです。

この部分は、子牛の出荷がメインの五島よりも、島外の卸売り業者にかかっているでしょう。

牛肉も他の農産品と同様、グローバルに流通する商品ですので、価格は国際政治に左右されます。

美しい豚の話

養豚場は、富江、岐宿、三井楽にそれぞれ2農場あるそうです。

ちなみに五島の豚は

「美豚(ビトン)」というブランド名を持っています。(ふるさと納税でも入手可能です)

価格は五島牛と比べると格段に安いので、良心的なブランドですね。こちらは牛肉と違って、増頭計画は立てていないようです。

このことからも、五島は安い豚よりも、高く売れる牛を集中的に育てていく方針のようです。

養鶏の話

五島ならではのブランドとして、「しまさざなみ」が有名です。

こちらは推進を10年も前から行っていて、島内外に出荷しているそうです。(卵は主に島内に販売)

五島市内の飲食店でも、取り扱っているお店が多いですよ。