『末端で未来を創ろう』雑誌「若潮」から原稿執筆依頼があったので書いてみた

  • 2017年11月4日
  • 2017年11月4日
  • 雑談

一部、自己紹介みたいなのと被りますが、書いてみました。

日本の心臓

私は日本の中心地・東京で、大きな会社のシステムエンジニアとして働いていました。

そこでは、一つのシステム障害が日本経済全体を止めてしまうな、緊張感に満ちた仕事が多かったです。

2016年、たまたま仕事の休暇で訪れた五島列島の福江島で、「外国人向けのゲストハウス」をやりたいと想い、会社を辞めました。

社会人5年目で会社を辞めて離島に移住し、私の生活もがらりと変わりました。

辺境への移住

 元々はゲストハウスをやろうと思っていたのですが、『あんまり(離島では)儲からなそうだし、ミーハーだな』と思ったので、すぐには着手しませんでした。

その代わり、まずは定職ではなくて副業で足場を固めることにしました。

折りしも、国境離島新法の新規創業者支援があったので応募して、あまり誰もやっていなそうな「外国人向けツアーガイド」を個人事業として始めました。

その一方で、家庭教師、HP作成、経理、星空ガイド、パンフレットの作成といった様々な仕事を副業として生活しています。

日本の心臓と末端

こうした離島地域に住んでいて思うのは、良くも悪くも『ここも日本の「一部」なんだなあ』と言うことです。

都心が日本と言う統治機構の心臓部であるならば、離島は末端神経といったところでしょうか。

もちろん島独自の文化みたいなものはありますが、基本的な法律とか制度は、都市部も田舎も変わりません。

そして生活をしていて多く感じるのが、「国との繋がり」こそが、離島にとっての血液(ライフライン)になっている現実です。

未来は末端に宿る

 日本離島センターが主催する「島づくり大学(2017年)」に参加して感じたのは、「全国の離島でも、抱えている課題は皆同じ」だと言うことです。

人口減と高齢化が加速度的に進行する離島は、まさしく「課題の最先端」を突っ走っています。

日本の都市部で10年後に起こる事が、現在進行形で起こっているという状態です。

そしてこれが一番肝心なことですが、現在多くの人は、「末端に未来(=成功)がある」という期待を抱いていません。

その理由は端的に言うと、末端に「自主決定権がない」からだと思います。

末端に自由を

 私は、離島をはじめとする末端神経からの成功事例を作り、その成功事例が全国の同じ末端組織を刺激する仕組みづくりが必要だと考えています。

そのためには、何よりも権限の委譲が必要です。大げさに言えば経済特区と認定して人とカネ・技術を受け入れられる仕組みを構築する必要があります。

私はそれを実行し、成功できるポテンシャルが島にはあると思っています。

そういったビジョンと野心を持った若者が離島で楽しく生活できるように、情報発信をしています。

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