五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/12/10 13:15ー
目次
地域福祉センター荒川温泉の閉館について
閉館方針と今後の運営について
網本 団塊の世代の力で政治を変える。市民ネットワークは喫緊の市民の課題を取り扱っている。市長の政治の柱である五島を護るを念頭におきながら質問をする。今回ライフワークであるビジョンである架橋の質問をしたが一休みして、11月6日に荒川温泉の閉館の記事が掲載された。3月末に営業終了。
市長 個別に相談があったのか?社協が所有して管理している。センター閉館に伴い、事前の相談はなかった。閉館にかかる経緯は福祉保険部長が答弁。
福祉保険部長 社協が昨年6月にあり方検討委員会を設置。結果としてデイや温泉の赤字・多大な修繕費用の見込みから継続困難であると。センターより議案が決議された。やむを得ない判断と受け止めている。選考委員かいを設置して売却先を決めるとのこと。
網本 人口減少と高齢化の煽りで奈留の海上タクシー廃業となっている。高速船たいようが不定期になるなど当たり前の生活が変化していると。貨物船の航路廃止の記事も出ている。市長の五島を護れるのか不安になる。R6の最初の施政方針で体を張って護るとの演説だった。心を繋ぎ・・・と政策を10個提示。地域コミュニティの維持と活性化も含まれる。対話する場を設け幅広い年齢層に誠実に耳を傾けるとも言っている。人口減少により働き手の減少により維持できなくなることが多くのなると危惧。荒川温泉に40年通っている。ずっと通って内情も分かっている。荒川温泉の閉館について、地域福祉の点についてどのように感じているのか。別の団体だから仕方がないと答弁していたが、市長の考えを。
市長 荒川温泉の件で残念との声がたくさん私に届いている。市政への要望も届いている。公衆浴場は、社協が運営している。老朽化・人員確保が難しいことから閉館すると聞いている。公衆浴場の運営や社協が行なっているがちゅうしするしかない。
網本 事前の相談協議がなかったと聞いている。温泉だけでも残して欲しいとの声が多く寄せられている。毎年多額の公金が社協に補助されている。市としてどのように対応するか。癒しを求めるお客さん、体に不調がある人もたくさん来る、地域福祉の観点から大事な施設と思う。市に対して正式な閉館通知があったのは新聞報道の前か後か。
福祉保険部長 社協の内部手続きはR6からと聞いているが、社会福祉課の職員が理事になっている。評議員の立場でも入っている。その中で出されたのはR7年の3月に議題に上がっている。
網本 仕方がないということだけで、そのあとは何も話をしていないのか。
福祉保険部長 社協の役員規定に地域の福祉の代表として入っている。意見を求められる立場で入っている。元々温泉事業は地域福祉事業ではない。収益にならない福祉事業に補助を出している。地域福祉事業の一環として財産を購入したと。たまたまその施設に温泉の設備があったので収益事業として運営をしていた。が、デイやショートステイの修繕料が酷く嵩む。収益事業の職員を雇用できなくなった。そうした経緯に対してやむを得ないとなった。
網本 H21に社協が購入した。色々な議論がされた。荒尾議員の議論を読めば分かる。あれは五島市の観光のために宿泊施設でやりたいとの事だったが、急遽社協が落札したと。キジの里が温泉センターの前に新築してやったのと同時で不要との議論もあった。あそこの温泉センターの前に石碑がある。温泉も含めて荒川の施設の福祉施設として書かれている。どう捉えているのか。
福祉保険部長 購入当時は福祉との議事録もある。ただ、施設を維持するあまりに社協に運営をきたすのであれば、代替の意味を持たせながら運営をするべきではないかということで。
網本 五島市社会福祉計画がある。私は市が1億補助をしている。補助と寄付で賄っている。寄付も市民はしている。全然他の団体だという言い方がおかしいのでは。五島市と社会福祉協議会は一体ではないのか。五島市と一緒に作っている。計画の中ではみんながみんなを支え合い・・・と言っている。誰もが安心して・・・と書いてある。これが理念。やむなく辞めると言っているが、私も仕方がないので譲渡できないものかと考えていた。施設自体は仕方ないが、利用している人たちは温泉浴場だけでも残してもらいたい。買い手がつくまでは浴場を使えないかと要望している。説明会の中ではできません、との回答だった。市長、そのことについてどう考えるか。
市長 浄化槽が個人の土地を借りて設置している。R8年4月以降撤去して返還すると伺っている。継続しようとする場合は新たな浄化槽設置が必要なので現段階では難しいが、何らかの手段を検討する必要があるのかと。
網本 浄化槽を外すから使えないとの一点張り。五島市の人たちが健康のため、癒しのため、観光のために使っている。ここについてはどうしたらできるかを探るのが市としての対応では。会社については1億のお金をやるのは大株主。社協の判断を見送るのならば何のために地域福祉、生活のためにあるのですか?何か社協と話すということは役目だと思うがどうか。
市長 補助を出している関係にはある。理念の中には支えあると書かれ共有している。市とは違う組織であり社会福祉法人各をもつ。浄化槽の話が出て新たな浄化槽設置が必要なので地元の皆様とも話をしたい。
網本 売却方針には異論ない。温泉も同時に閉鎖する事に対して、五島市はそれに市の助成1億をやっているのは市民としての財産でもある。何も言えないということについてはおかしい。市民を思うのであれば売れるまでは続ける方針が必要と思う。社協の都合である。市民の立場でやってもらうのが市の勤めだと思う。何も遠慮せずに言えば良いと思おうが考えは。
市長 公衆浴場を継続するには浄化槽が必要。土地の問題もあるし撤去した状態で売却する必要があると。これからの行方を注視しながら話を聞きたい。
網本 13−16時は使いづらいと質問をしたが、社協の都合があるかということで回答だった。今の社協の状況だったら、いつかへい説になると。その後、ただ見守るだけででは補助金をやる資格はないと思う。なぜ今までそういうことを言えないのか。そのくらいは社協と話し合いをできると思うが。
市長 社協で運営しているので見守っていた。閉館の方も社協が決めたので注視するしかない。公衆浴場継続の場合は新たな浄化槽設置が必要。それは検討しなければいけない。
網本 今の浄化槽を修理して使えるはず。古いのと新しいのと二つある。新しいのを修理する、売却するにあたっては使えなくすると。全てを同行しろではなく、浴場だけを何とか使えないかという思い。急いで社協と話していただきたいがどうか。
市長 何らかの手段を検討する必要があると思う。関係者の話を聞いて考えてみたい。
網本 もう時間がない。その前に答えを出さないと、市民が使えないようになる。リハビリで来ている人も多い。持続できるような段取りをとってもらいたい。3月閉館までにそういうことができるか?
市長 何らかの手段は検討する必要がある。地元の人と協力しながら進める。
網本 地域福祉センターが計画していると思うが、玉之浦出張所はどう対応するのか。
玉之浦支所長 活性化プランの見直しを早急にしていき、温泉とかを活用できないか進めていきたい。
網本 社協が売るとしても売るまであの浴場を使えるように話し合いの場を持って欲しい。何とか浴場だけは残そうという機運も盛り上がっている。楽しく暮らせる、五島に帰って来たいという環境が少なくなっている。活用について今後更に計画を練ってどうなるか市長の政治手腕として持っていただきたい。
市長 気持ちは痛いほどに伝わっています。地元の皆様と話はしなければいけないと思う。スピード感を持ってきちんと対応したい。
網本 ぜひ一度温泉に浸かって声も聞いてもらえれば現状がわかる。社協と話をしてもらいたい。
網本 五島市と雲仙、壱岐にしかああした温泉はない。観光活用について3月にも意見を交わしたことがある。部長は観光振興計画を作る上でも温泉が必要だと述べていたが進展は。
地域振興部長 温泉評価が高いと認識しているが具体的な活用は議論していないと。観光振興計画に基づいて協議していくと答弁した。そのあとは現在温泉を活用した計画はない。他の温泉源は観光事業者に活用していただくとなっている。
網本 資産を活用した観光振興は、20回近く議会での質問が出ている。その中で足湯ができている。活用する観光客は増えている。五島市の観光の客数が伸びていないのはそこにもあるのでは。観光振興計画があるが、一番多いのが美味しいもの、その次に温泉が60%と高い。そうすると温泉をどう活用するかによって観光も変わってくると思うが市長としてはどう考えているのか。
地域振興部長 温泉の活用はR6の3月答弁で紹介した通り、温泉は魅力的であると。五島市にも温泉が何ヶ所かある。決定した温泉は長年活用して欲しいという意見があり公募で決まった。荒川温泉は売却後、相手先が決まったらそれをPRする。営業で旅行会社に組み込んでもらって観光に活かしたい。
荒川 ぜひ荒川を活用した地域活性化・振興を力を入れてほしい。
荒川地区の活性化及び観光への影響について
市民の声への対応について
行政の責任について
貨物船「協徳丸」の運航廃止に伴う影響について
運航廃止に伴う影響について市としてどのように把握しているのか
網本 五島汽船から何らか通知はあったのか。
産業振興部長 R8年3月廃止の事前情報はなく新聞で初めて知った。五島汽船、搬入事業者、関連事業者に聞き取りをしている。
網本 新聞が本土と同じように朝見れなくなる。流通業者も7時に取りに行っている状況でもある。本土と同じような生活ができなくなる。今まで当たり前に生活していた事がなくなる懸念。国とか県にも色々な助成措置があると思う。業者と話をしながら廃止できない状況に持っていけるか。どうしたら早く品物が早くくるか話していただきたいが部長の意見を。
産業振興部長 時間の問題はあるが量の問題で言うと500tだが平均60−100t。フェリーさくら2で輸送可能だと。液体酸素・医療用の危険物輸送ができない問題もある。助成については離島航路は補助対象となっているのは旅客航路であり、貨物船には適用されていない。コロナ対策補助、物価対策補助で交付した実績はある。公的な支援がなく大きな負担となっている。長崎県では貨物航路の更新、補助制度の創設について国に要望している。長崎県離島振興協議会では貨物航路の赤字補填制度を国に要望している。団体と歩調をあわせて国に要望したい。
網本 長崎の支援制度では緊急支援金・輸送コスト支援事業・・・・、と言うのがあった。そこら辺を県と話し、ごとう汽船さんと話しながら対応していただきたい。
網本 今回はこれを辞めて、荒川温泉の閉館の問題、これについて市民の生活のために取り組んでいただいて、今まで通りの状況を作っていただきたい。それが五島を護るに入っていくと思う。どっちも来年の3月末なので、市長もスピード感を持って市民の方が恩恵を受けられるようにしてほしい。
