五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/9/16 10:00-
目次
奈留地区からの緊急搬送体制について
海上タクシーを使用する緊急搬送体制について
出口 3回目の一般質問。一次産業の皆様の声を届けたい。重複もあるかと思うがよろしくお願いします。廃業との噂が流れたが、撤退が現実となった。11月廃業。観光ももちろん、来訪者が処置できない病態については搬送するしかなく、ヘリはハードルが高い。R6の海上タクシー実績は61回。前島を含むニ次離島の搬送体制をどうするのか。
市長 大変重要な課題。町内会から嘆願書を頂いた。R4からR6で200件の実績。海上タクシーは大切な交通手段。久賀・樺島の4事業者にお願いをすることになる。困難な場合はせわたし船が対応。今後更に継続が厳しいので、長崎県知事・議長に対して財政的支援・後継者の確保支援を要望してきた。これまで通り安心して生活できるようにしっかりと対応したい。
出口 力強い発言を頂いた。廃業の引き金は知床遊覧船の沈没事件だった。管理の条件が付加されて条件を満たすことが厳しい。新規取得・最近取った人は条件に合致せずに厳しい。更新も大変。陸上の管理者も講習が必要。今後も厳しいと言わざるを得ない。観光やスキルアップの手段など、行政として指導を積極的にしてほしい。市役所内での緊急搬送体制・チームを早急に立ち上げてほしい。
産業振興部長 知床事故以降、厳しい条件が付されている。五島市しか問い合わせが国にはないと。現在海上タクシー事業者にアンケートを実施するように進めている。どういった支援が必要なのか確認してから対応策を練っていきたい。
出口 役所として対策を講じられたい。アンケートじゃなくて会合を開くことができないのか。
産業新興部長 まずはアンケートを取って内情を聞いてから計画していきたい。
出口 早急にスピード感を持って対応をお願いしたい。制度が大きく変わったことがネックである。
奈留医療センターの対応体制について
出口 緊急搬送は医師の判断で措置するが、外来と入院の診察もある。患者は1名弱。医院も10月に閉院。年齢も主なものだが、海上タクシーの廃業も一因。奈留スタートしないと、どこかからくる時間が問題だと。個人の医院が廃業することは海上タクシーの廃業が一因。250名の患者の8割が奈留医療センターを受診するとされる。医師の負担が重くなり、人的整備をどう考えるか。
福祉保険部長 常勤1名。患者の増加が予想されることから派遣を検討している。常勤医2名体制を本部に要望しているとのこと。常勤医2名が不可欠と考えている。企業団には強く要望する。
出口 市も一体となって積極的な支援ができないものか。CTはあるがMRIはない。補間できるような対応を取ってほしい。入院病棟の通路側の天井に穴が空いている。この状況では安心できないのではと思った。五島市としての考えは。
福祉保険部長 支援については企業団の規約の中で運営に必要な資金を拠出しており、議会からも2名があてられており、市長も委員になっている。市の地域医療政策やニーズに応じて意見や要望を行なっている。関わっている。機器購入はMR Iは維持管理費用が高く必要性は低いとのこと。定められたルールに基づき財政的な支援を行なっている。県・五島市・企業団の負担割合に応じて支援をしている。
出口 会の中で市長も出るとのことだが、施設を実際に目で見ていただいて要望をしてほしい。施設に穴が空いてたらまずいでしょう。会議でぶつけて頂きたい。
関係機関との連携の強化について
出口 長崎大学の研究会では協業により2時離島の実態調査研究が進められている。進捗状況を把握しているのか。
福祉保険部長 長崎大学医療研究所によると、救急車がない場合の島内・海上の搬送の課題を研究している。H26ーR6までの提供を受けており、調査を進める予定。課題の洗い出し・議論を行うとのこと。研究成果が体制構築に重要となると期待している。長大と密に連携していく。
出口 奈留は2時離島ではないとの表現もあった。救急じゃない場所も含めた対策を考えてほしい。
二次離島における指定避難所の備蓄品と災害時の対応について
二次離島ごとの実情に応じた生活必需品の備蓄状況について
出口 南海トラフの指定地区で16市町村が追加されて半分が長崎県。指定避難場所への備蓄品の配備状況は。
総務企画部長 災害備蓄品は計画に基づき1日あたり2000人の3日分を備蓄している。生活必需品はして避難所に配備している。
出口 久賀・前島も含まれているのか。
総務企画部長 2時離島は指定避難場所ではないので届出避難所に備蓄品を配備している。
出口 家庭では多めに補充して在庫を回していくローリングストックされているが、在庫の管理の状況は。
総務企画部長 飲料水や食料など、消費期限が近いものは防災訓練の際に活用を図っている。ローリングストックに努めている。
災害時の通信手段について
出口 通信手段についてどのような想定をしているか。
総務企画部長 通信会社からの支援を受ける。移動基地局を設置したりもしている。本土間の移動ができないことも想定される。自衛隊の飛行機に通信キャリアを搭載している。台風の際は速やかに復旧に務めることにしている。特殊公衆電話を設置している。
出口 自衛隊が来るまで緊急通信ができないのか。
総務企画部長 行政としてはどうしようもできない。体制が整い次第。
出口 女島方面ではスターリンクで通信できると答弁だった。機材がなくてもスマホがあれば繋がると考えるが手当は考えていないのか。
総務企画部長 スターリンクはアンテナ設置が必要。スマホから通信衛星につながる形が普及すれば可能と思っている。
自衛隊を含む関係機関との連携について
出口 連携の構築はどうなっているのか。自衛隊・航空隊の活用の総合協定を結んでいるのか。
市長 林野火災では初めて自衛隊の災害要請を行った。陸上・航空自衛隊から警戒本部に派遣していただき対応にあたった。総合防災訓練でも炊き出し訓練をしてる。災害時の意見交換を計画している。私も常日頃から連絡を取り合っている。長崎気象台・整備局とも連絡を取り合う。緊急対策派遣隊の要請も必要に応じて行いたい。各機関との連携を深めたい。
出口 道筋はできていると理解。
奈留小学校プールについて
現状と今後の方針について
出口 6月新聞で記事が紹介された。市管理のプールが休止して海を活用。現在の状況は。
教育総務課長 以前から漏水が発生。特定には至っていない。水や薬剤を投入していたた維持費に大きな金額を使っている。小学校プールは多額が見込まれるため考えていない。学校プールの管理は原則学校の業務だが、必ずしも教師がすべきでない。民間委託や指定管理を検討すること、とある。五島市では原則廃止して民間プール活用を行い管理数を減らす方針。学校長と協議して、本年度から奥浦、本山、翁頭が富江プールを利用している。教員の負担軽減につながったと。福江も民間活用するとのこと。なるの水泳も既存は使用せずに、民間を活用する方針としている。
出口 文科省のお達しがあるとのことだが、奈留は幼稚園・小中高がある。川端教育長からも平等化という話があった。淡水による泳力強化も必要と考える。既存のプール改修は難しいと。既存のプール以外の方法も検討されたのか。ヤマハがFRPプールを作っている。今受注した分からはつくらいなと言っている。既存施設に同じような補習ではなくてポリ塩化ビニルの補修もある。簡易プールについても検討いただけないかと思っている。奈留・久賀は福江に来てプールに行くのは1日仕事になる。交通のアクセスを考えるとそのあたりも検討してもらいたい。
福江みなと公園周辺道路(国道384号および市道大波止・城山線の一部)における歩行者の安全確保について
出口 港の前はスクランブル化してほしい。図示2ー①福江みなと公園南西側歩道寸断箇所の横断歩道の整備も歩行者の安全も担保してほしい。
建設管理部長 公安委員会の管轄となる。後藤警察署から指導を受けている。城山線は工事を実施中。次年度以降協議していく。ターミナル交差点前は五島航路や長崎航路の動線を見極めて必要とあれば公安に申し出る。
水道事業について
今後の水道料金についての考えは
出口 佐世保市が28%上げる。一般財源での補填を行うとあるが五島市は。
建設管理部長 全国的に老朽化の更新を迎えているため料金改定の検討を行なっている自治体もある。老朽化が進んでおり更新が必要。水道料金収入の独立採算事業。料金の見直しが必要になる可能性がある。慎重に検討して参る。
出口 今の所なんとか収支は成り立っていると。五島市から出荷される水産物は差別化を図っているが、氷の原価として水道水が5%を占める。水産業のみならず全産業の安定化のためにも、現在の水道料金を維持してほしい。