3月19日に開催されたセミナーに参加できなかった人向けの情報共有です。
個人的なメモなので、箇条書きであまり整理されていません。
南紀白浜空港
講師 花田 祥一氏
羽田からのみ1日3往復6便。歴史は古い。
近隣には温泉、世界遺産、滝、高野山など観光施設が豊富にある。
みかん、梅干し、桃(生産量西日本1)、ラーメンなどもある。
ジェット機が飛んでいる。2019年から公共施設運営権制度(コンセッション)を導入している。
利用者数は年間20万人を超える。2023年度、24年度は過去最高を更新する見込み。
観光シーズンは夏が繁忙期、冬が閑散期。朝東京から来て次の日の夕方に帰るパターンが多い。
国際線はソウルからの受入れもあり。FDAチャーターも就航。
コンセッションの背景
導入の狙い
- 県財政の効率化
- チャーター便を含むネットワークの拡充
- 国際線受入れ機能を有したターミナルの配置
- 利用者数の増加
→県は年間3.1億円の赤字がコンセッション後に2,45億円に支出が減り、NSAの収支は黒字に転換。
コンセッション後の取り組み
- 駐車場の有料化
- テナントからの運賃収入
- 県からの補助金
飛行機の就航便数が増えなければ乗客が増えても空港的には赤字を脱出できない。
官で空港管理するデメリット
- 人事異動が頻繁
- 予算編成に時間が掛かり用途が縛られがち
- 空港業務以外をする事が壁
- 空港業務以外の事をするのに壁
- 突飛な事が出来ず公平性が求められる
混合型コンセッション 官民連携のメリット
- 民が地域と根付いた連携が可能
- 機動力が増して柔軟な発想が可能
- 役所同士とのやり取りがスムーズ
- 空港の状況を政策に反映させやすい
- 臨時便のキャンペーンを実施して集客
空港周辺のサテライトオフィス、リモートワークの受入れ。
南紀白浜エアポート代表のお話
講師 岡田 信一氏
空港型地方創生をコンセプトに地域活性化に取り組む。
元々は事業再生の会社。旅行会社の免許を取り会社となり、DMO地域連携の登録。
民営化後、コロナで客数が減ったがV時回復。官→民ではなく、官+民で2馬力で頑張る事が出来た。
白浜町の特徴
人口減少が著しく、所得も低く、年間観光客340万人が来るも関西に74%と偏り気味。
課題:自治体間での連携が少なく観光のPRが市町村単位になり、広域的な発信になっていない。
→DMOを作り広域観光の提案を実施
行政が無理なコストカットはせずに付加価値を作り売り上げを作る事を目的に取り組む。
空港の維持管理や運営に必要な業務のDX化を実証実験
草刈り、顔認証システム、手荷物自動点検など
ワーケーション推進で企業を呼び込み研修を受けさせる。交通整備としてレンタルサイクルを整備したり交通事業者同時を連携させたり。
熊野古道の体験を2日で100万円の体型を提供
→わざわざ遠い場所にあるからこそ、来る価値がある。
空港をコンセッション後、若い移住者が増えて複数の自治体で社会増を達成。
IoTや地域活性化など、民間企業の参入が増えた。
【質疑】
中西 良い事ずくめの話のように聞こえたが、コンセッション方式導入によるデメリットは?
A 色々良い事はあったが、東京から人が来ることに対する抵抗感以外は特に思い当たらない。