五島市政/市政運営の方針や政策の比較

2024年9月1日に五島市長選挙が投開票となります。

新しいリーダーが誰になるかは分かりませんが、参考情報のまとめです。

主要な政策の比較

各人が述べている政策を、配布物や演説の内容を基に比較してみました。

項目 荒尾氏 出口氏 中西氏
国境離島新法の改正延長
雇用創出への支援 ○?
農林水産業の振興
雨の日に子どもが遊べる場所
小中学生の給食費無償化 ×?
公共交通の充実
医療や介護の人材確保強化

国境離島新法の延長・改正

これは全員が述べている事ですので、方向性に違いはありません。ただし問題は、自治体レベルでの話ではなく、国の法律の問題ですので、あくまで要望を出す、というだけに留まるという事です。

島民割引の対象拡大

現在の制度の延長に加えて、島民以外への拡充は誰もが望むところではないでしょうか。

雇用創出への支援

これは既に五島市が国境離島新法の中で手厚く支援している分野ですが、私は議会でも述べた通り、

  • 社会増への影響が限定的(知名度向上の効果の方が大きいのでは?)
  • 人手不足への拍車がかかる側面もある

事から、予算の配分を見直すべきと考えています。

農林水産業の振興

これも各人が訴えている事ですが、具体的な中身があまり言及されていません。

私の場合は、

●自然環境と調和した農業の普及を目指し、生産者同士の勉強会、販売店と連携した販売促進を展開する。

●使われなくなった農地や家屋を円滑に相続させるために、行政の支援を充実させる

● 畜産業の飼料コスト低減に向け、地域内の資源を循環させ、島内での食料の自給率を高める

● オーガニック給食を推進する団体、自治体、大学、 企業との連携を図り、新規就農者を増やす

● 藻場の再生や漁業経営の安定に繋がる研究と実践を推進する

という方針を掲げています。

雨の日に子どもが遊べる場所

これも同様に、各人が訴えているテーマですので、実現可能性が高いと考えられます。

小中学生の給食費無償化

これは現職の市長が「健全な財政運営」を理由に導入していないので、現状を引き継ぐ場合は未実施になる可能性が高そうです。

学校給食費の無償化を頑なに拒否する野口市長の考えについて

公共交通の充実

これも具体的な策があまり言及されていませんが、私は

● 交通空白地に対する巡回バスを復活させる

● 免許返納者への移動支援・買物支援の公的サービスを充実させる

● 海上タクシーや緊急ヘリなど、二次離島の緊急搬送の体制づくりを強化する

● ライドシェアを活かした新たな移動手段を増やし、島内交通を支える運転手を増やす

● 独居の高齢者が地域や社会と繋がりを保てる機会を増やし、心身の健康を高める

という方針を掲げています。

医療や介護の人材確保強化

これも具体的な策があまり言及されていませんが、私は

●資格を持ちながら就労していない介護士・看護士・保育士が復職しやすいような仕組みづくりを行い、就労機会を増やす

●一次産業や社会福祉など、島の特性を活かした教育機関(学部や学科)の誘致を進め、若者を呼び込む

という方針を掲げています。

まとめ

あれもしますこれもします、という発想だけでなく、今やっている事業の何を止めるのか?

という発想も必要ではないかと感じます。

それに加えて、大きな方向性として「どういった市政を目指すのか?」という点についても、より広く議論を交わす必要があると感じます。