五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2024/6/26 13:15ー
目次
3期12年間の市長公約の総括について
農林水産業の振興について
網本 バラモンキングが無事終わり、皆様お疲れ様でした。悪い天気だったがそれを吹き飛ばす熱い一日だった。3期12年間、市長としての任期を全うしてお疲れ様でした。定例議会のたびに質疑・質問を行い、困っている人、弱い立場の人に手を差し伸べるというスタンスで取り組んできた。当初予算の段階では、あと1期するのではと期待していたが、最後の一般質問だと思うと寂しさを感じる。市長の公約の総括について。
市長 見に余るお言葉を頂きありがとうございました。4点に焦点を当てて答弁。H24から12年。基本理念のもとに、一次産業を基幹産業と位置付けてきた。R5の統計書によると、農業就業者数は1330人。生産額は41億。など。農業就業者数は減少しているが、肉用牛や養豚は増えている。水産品は地産地消の推進を掲げてきた。漁業就業者数は952名。漁獲高は106億。減少はしているが漁獲高は増えている。
網本 島外に議員勉強に行くが、五島市としての知名度はこの頃上がっている話を聞く。五島に行ってみたいという声を聞くようになった。1−2年農林水産に質問してきた。基幹産業は何なのか、質問してきた。1番大事なのは観光も勿論だが、農林水産の発展が全てに繋がると思い質問してきた。畜産においては5000頭達成して子牛は80万円となり活気が出たと思っている。が、ここ2−3年競値が下がっているが、若い人はそれなりに勉強しながら畜産業に従事していることは楽しみ。園芸農業は従事者が減少に歯止めがかからない、どうしたら良いのか今後の五島の農業振興に大事だと思う。この農林水産業の基本となる事について、今の流れだと厳しい。従事者を増やす方法や島内の自給自足、消費が大事と思っている。これもやっておけば良かったと思う部分は。
市長 農業・水産は就業者数が減っており、自然を相手に環境に影響されて安定しない部分がある。畜産、園芸は雨の日も仕事ができて影響を緩和できて大事だと思っている。五島地域でかんしょの栽培を普及させるためにイノベーションセンターの構想が進められている。完成形を見れないことが心残り。水産業は磯焼けに取り組んできて、他の自治体から視察に来るような取り組みにもなっている。地域が限定されているので、しっかり取り組まなければいけないと思っている。市議会と一体となって進めたい。
網本 売り上げ、生産額は落ちていないが、今後を考えた時、まだ若い人たちの従事者をどう育てていくかが大きな課題だと思う。私も小さいころは零細しながら兼業農家が多かった。零細農家をどう増やすかが、一つの方法だと思っている。研修会を開きながら家庭菜園しながらどう増やしていくか、小まめな対策が必要と思う。そういう方面にも発展につながればと思う。五島市の一次産業のあるべき姿については。
市長 今後の大きな流れは、集約を図りながら規模を拡大して収入を増やす施策に展開するのではと思っている。TVでは80億人が食べ出す中で人口の大きな所の生活レベルが上がると日本の食料が手に入らず、自給率を上げなければいけない。個々の農家の生産性を向上させることにあると思う。五島市も、農業専任で生活ができるようになることを目指すと思う。
網本 世界情勢に対応した一次産業を次の首長にやっていただきたい。
観光産業の振興について
市長 五島に活力を!で観光の振興を図ってきた。それぞれの資源を活かした取り組みを通じて、魅力ある観光地づくりを進めてきた。十一の協議会が発足している。H24に5校だったが、R 1には31校に拡大。東京、福岡両事務所を拡大して特産品の販路拡大に取り組んできた。人が行き交う島づくりで観光振興を掲げて世界遺産登録。H30には24万人から2年連続観光者数が増加。コロナの拡大により縮小・中止を行い来島自粛の要請もした。市の財政調整基金を活用して観光産業への支援を行なった。結果として廃業は見られず、観光従事者の努力により世界遺産登録前程度まで回復。交流人口の拡大に取りくみ、H27年4月に日本遺産に大宝寺が追加。ジオパークも認定されて全世界に評価された。自然や文化を学べる施設として鎧瀬ビジターセンターもオープン。R5の観光客は25%増で消費額も93億円で過去最高の見通し。新しい市長のもとで自然遺産の活用。滞在型観光コンテンツの造成により振興が図られると期待する。
網本 航空運賃が高いネックがあるので、これをどう解決するかが観光の伸びになると思う。市長就任時は福岡をターゲットにしたいと。上五島・五島のブランドを作りたいと言っていたが、一緒の観光ブランドは達成できたのか。
市長 世界遺産は一緒に取り組んだ。新上五島・小値賀の知名度はかなり向上したと思う。中々一緒にと思うようにいかない部分もあるが、新上五島と合わせて効果が上がっていると思う。物産振興はIターン中心に商品開発をしてもらっているので、そうした部分の伸びを期待している。
網本 観光客から見ると、五島市ではなく五島列島で一つのイメージだと。法人会の会長挨拶の中で、民間の交流は盛んだが行政の交流はイマイチだということだった。一体的な交流はどのような取り組みをしてきたのか。
市長 ジオパークはぜひ一緒にと思っていたが、うまくいかずに下五島となった。ただやはり人的配置・財政的な支出も必要となり無理をいえるものでもないため、活動しながらやっていきたい。役所の付き合いとしては色々な会議で一緒になる。私個人としては新上五島長との付き合いが薄いとは感じていない。しっかりパイプは持っていると感じている。
網本 確かに行政区域を通して、議員としての立場としては交流はないなと。五島は一つということで言えば、共通の認識で取り組まなければと思っている。
安全・安心で住みやすさ日本一の“しま”づくりについて
市長 H26に日本一を宣言して受信率向上、スポーツ奨励などをしてきた。特定健診は自分自身の健康状態を知ってもらう手段として、さまざまな取り組みを行ってきた。離島医療研究所とも連携して、予防医学も研究してきた。モバイルクリニックはその一つ。ミニデイを立ち上げ42団体が活用して介護予防に効果があった。島外からの来島自粛を呼びかけ、どこよりも早くワクチン接種を呼びかけて感染率は低い状態。健康指数は国や県を下回っているので検診を受けていただき健康を守って頂きたい。五島中央病院の病床数削減や奈留医療センターの見直しがある。医療人材の有効活用、外来の充実に取り組む必要があると思っている。支所地域の振興を掲げて全体の振興策を講じる考えで行ってきた。玉之浦、岐宿の農地整備、マグロ漁港の整備をしてきた。体験型民泊についても紹介してきた。
網本 当時はいろんなイベントをしたが、最近は看板も見なくなった。県内で五島市が健康寿命の評価をする上で、評価指標は県内でどうなのか。
福祉保健部長 H25に健康増進計画を作成したが、県と比較しても良い状態とは言えず、健診の受診干渉、スポーツなどを推進してきた。健康寿命は男性78、女性が83歳、県は男性79、女性が84歳と劣っている状態。特定健診は21団体中18位。
網本 健康寿命はフレイル予防が効果的と言われる。五島市については検診があるが、体を鍛えることも大事と思う。五島市では実施しているのか。
福祉保健部長 健康維持増進を図ってきた。ギバっとも導入。今後も体力の維持増進・環境づくりに取り組みたい。
網本 たまに体育館の筋トレ室に通っているが、若い人から高齢者まで来ている。気楽に筋トレできる空間が欲しいと言われる。都市部では設備が結構市内外にあると聞くので、すぐに筋トレできる整備も必要と思う。
支所地区の振興について
市長 H29ーR1にかけて支所と消防署の建て替えをした。公民館機能を持たせる形となり、R1から開始した庁舎整備はすべて完了することになる。十分な機能を持つ機能に生まれ変わった。支所地区のUIターンは、238世帯412名に移住。振興プロジェクトにも積極的に取り組んできた。地域住民の自発的な活動を支援してきた。高齢者支援・子育て支援など様々展開している。積極的に推進してきた。産業振興・生活の安全確保など協力をいただきながらやってきた。支所地区は食料安全保障の中で農業、水産業を担う地域であり、引き続き振興を図る必要がある。
網本 支所地区の振興、特に支所地区は減少しており、身近に感じている。ソフト面での振興が課題となる。
中学校部活動の地域移行の現状と今後について
網本 孫の中総体の応援に行き、子供の数が減ったと。三井楽は部員不足でクラブ以降になると聞く。今年も福江中学校と一緒になり、戦うチーム数が少なくなり、すべての部活が五島で一つずつになるのではと思う。中学校の部活の地域移行の現場と今後は。
教育長 生徒数の急減により部活の持続が困難が予想され、受け皿を地域に移行する仕組み作成をしている。検討委員会を設置して持続可能な体制整備を協議してきた。地域クラブ活動として、検討委員会で認定する。教育的な配慮がされるようにしていく。大会への出場、クラブ予選通過で認められるようになっている。認定されたクラブは遠征費用や立ち上げ費用など同程度の補助金を交付する予定。育成を着実にするため、指導者研修会参加を必須とする。やりたいスポーツをやれる持続可能な機会を創出したい。できれば一つの種目でできれば良いが、1チームになる可能性もある。
網本 R4に草野議員が質問し、五島市の地域移行の進め方として相応しい取り組みを進めたいとの事だった。その検討結果が答弁だと思う。部活動について、県中総体で1チームで五島の代表として中総体にいくのか。クラブはどうなっているのか。
教育長 学校の部活動、クラブチームでも予選をしている種目もある。サッカーが福江中学校のサッカーとクラブが2チームになるかと思う。サッカーは予選なしで中総体に参加する場合もある。
網本 その場合に、中学校の代表として出る。クラブチームの名前で出るのか、中学校の代表として出るのか。
教育長 明確になっていない部分もあるが、同じ土俵で試合をして勝ち進めば九州に、となる。
網本 柔道の例で言えば、県内でも強豪校になっているが、中総体になると学校の代表として出ている事になる。陸上の指導者に聞いたが、クラブも少なくなり野球もできない。部活の拠点という場所ができればと聞いたが、中学校のクラブは拠点学校はどうなっているのか。
教育長 過渡期として拠点校制度を今年度から創設。自分の学校にない部活動でよその学校の部活に参加できる。地域移行の大きな目的は、自分のやりたい種目ができること。三井楽から福江に参加している生徒もいる。全て福江中学校になっている。現在の拠点校部活動に参加している生徒数は課長が答える。
教育課長 拠点校方式の部活動は計8名が拠点校に参加している。
網本 親の負担が大変じゃないかと。理解できないと練習の送り迎えが出来ないとあると思うがどう対応していくのか。
学校教育課長 生徒の移動の交通手段の補助はされていない。地域移行が進み条件や環境を整備する段階において、協議して適切に対応したい。
網本 全国的に進めているということで、段々と形を変えていくと。学校教育の場として部活ができたと思うが、文化的な部活はクラブ移行などが出てくると思うが、今までのような部活を想定していくのか。切り離して進めていくのか。
教育長 部活動の地域移行は運動も文化部も同様の仕組みで整備したい。ブラスバンド・美術があるが、それも拠点校の子供が行っている。大枠は変わらないと捉えている。意義・大切さを残していきたい。
網本 指導者が問題になってくる。今はボランティアでやっている感じがする。父兄が会費を取りながら一緒に連れていっているが、都市部では高校・大学の部活の人が指導しているが、五島市は指導者と学校の協力関係はどうなっているのか。
学校教育課長 熱意のある教員は制限なし。引き続き可能。有償ボランティアとなるため承認を得る必要がある。文科省・市の服務規定に基づく。
網本 どのくらいの設置があっているのか。部活動との関連は。
学校教育課長 市内でクラブチームは4団体。陸上を加えると5。サッカー、バレー、女子バスケ、野球、陸上、長崎にソフトボールもある。地域部活動とは別の団体。学校と連携して認められると、中総体の予選から出れる仕組みとなる。
網本 練習拠点が問題となる。学校の施設を部活のように施設を使う状況については。
教育長 中学生の部活動は学校の施設を利用する。種目によってどの学校でやるか決めるが、学校の施設を使うと考えている。
網本 今後、指導者について対応ができてくると思うので、生徒たちが今まで通りできる状況を作っていただければと思う。