五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2023/12/11 11:00ー
目次
奈留医療センターの医療従事者確保状況について
緊急搬送に備えた海上タクシーの改修補助について
松本 台風が一つ五島に上陸した。今12月を迎えて産業祭が行われる。市民の皆様も時間があれば足を運んでもらえれば。奈留医療センターの人材確保を提案したが、進展がないことは遺憾。具体的、効果的な方針は見えないことに残念でならない。奈留医療センターからも不安や不満の声も上がっている。看護師5名、看護助手が2名。不衛生な環境も含めて3、4ヶ月で退職となった。看護士1名も退職し、夜勤の病棟看護士6名だが、平均年齢55歳。病棟以外にも奈留の外側からの診療をしたり透析を兼務したりしている。肉体的負担の中で働いている。状況を改善しなければ、いけない。病棟看護士2名を含めて60歳以上。2名の介護士が退職する。奈留医療センターの概要は、毎年60ー70名の外来患者が来ている。緊急医療も対応している。人員配置の見直し、午前1名、午後1名と案内を出していた。診察の縮小・病棟封鎖の可能性が高くなってきた。早急な人材確保が必要。病院企業団はどのように対応しているのか。
市長 人材不足への対応として、昨年12月でも指摘頂き、懸命にとりくんで頂いている。看護士、ドクター含めて定員を100名以上下回っている。必要な人材が不足していることは申し訳なく思っている。福岡と鹿児島の学校を訪問してリクルートし、求人サイトにも掲載している。貸与事業で貸付をしているが、金額引き上げや免除を行なっている。アイランドナースネットや、職員の相互交流、看護学科の入試に合格した場合の推薦枠の創設、外国人実習生の受け入れをしている。
企業団に採用された人は奨学金の対象としている。医療センターと協議して確保を求めている。募集しても採用できない状況が続いており、看護師の方がいたら是非とも紹介していただきたい。地元を採用すると安心する部分もある。五島中央病院からの派遣については、現在も人手不足で50を停止している。私も危機感を感じている。ベッドは19あるが、平均5.8人。奈留病院の年度は平均20人だったので、かなりのペースで減少している。同様の傾向が続くと思っている。看護師の年齢、負担軽減を考慮すると、入院以外の外来を維持するために病床をどうするか検討する時期に来ている。ご迷惑をかけていることは申し訳なく思っている。
松本 諦めない方針で頑張っていきたいと思います。宿舎の改築を進めており、来年は2棟の改築を進めるとのこと。将来に備えて電子カルテを導入している模様。あまりにも、奈留医療センターの体制が遅れていると思っている。独自で方法を取っている。UIターンの資格者の紹介、県・市の教育委員会を通して紹介してもらえないか、交えて協力できないか。
市長 UIターンで医療関係だけでなく、他のことも含めて有資格者を奈留地区に打診できると思う。これまで出来るだけの事はやったつもりだったが、地域としては出来るだけ止めるかたの再雇用する中で、数は確保するが、新しい職員を採用できない。止める人を引き留めていたが、高齢化でそれもままならなくなっている。看護師の確保ができれば良いが、結果として現場の負担が重くなっており、外来機能の日数にも影響が出ている。利用者の多い外来を維持して職員を増やす。病床のあり方を検討していただく時期に来ていると思う。
教育長 教職員の人事異動は、現在教科、男女別で人事異動をしており、看護師免許は考慮していない。島には単身で来る人も増えており、配偶者が看護師を持っている場合には、その時に対応をしていく。
松本 奈留医療センターの今後の入院が可能なのか。人材確保がされていない状況にある。五島中央病院が人材不足で成り立つのか。
市長 奈留医療センターは残すことを前提に考えており、病棟の看護師も中が厳しい状況。患者を中央病院に移して負担を軽減させることも考えられるが利用者の同意が必要。
松本 看護師OBに頭を下げてお願いしたが、通いとなれば大変となり無理と断られた。医療の安全性、職員不足が原因で危険があると思うが、医療ミスが心配。緊急搬送船の導入を考えてほしい。病院が縮小すれば住めなくなるという声も多数。病院が縮小すれば人口減少に繋がる。病院がなくなれば、心の病気にもかかったりするが、市長の考えは。
市長 最低でも外来は維持することが必要だが、現状のままでは既存の看護師がリタイヤする可能性もあり厳しい。海上タクシーも1隻体制になりすぐには対応できない状況。他市に勉強しながら検討と合わせて緊急体制の一定の方向性を示さなければいけない。
タラップを設置できないか
松本 理事者の理解を得られずにスルーされたが、患者、弱者にとって市の気持ちが伝わらない。迅速な行動が必要だが、緊急搬送に時間がかかっている。救急隊が足元を確保して船内に入る。椅子をかわす、重量がある人は4名体制で載せなければならない。タラップの設置ができないか。
福祉保健部長 段差が生じることから、揺れや潮位の変化に対応できるものが必要。今後検討していきたい。
松本 今度は検討するようにお願いする。
船内のバリアフリー化について
松本 前回の質問で取り上げたが、人が1名入る幅で今よりも50cm広くなれば緊急搬送が可能だが、市の考えは。
福祉保健部長 人の運送が目的なので、緊急搬送のためにはなっていない。体制整備は重要と考えるので、協議をして検討してまいりたい。
松本 操船する方の高齢化の問題も視野に入れてほしい。船長が波を越える時に気を遣っていることも考慮してほしい。社長も83歳。息子も東京に行ったりしており、海上タクシーのあり方も考えてほしい。
市長 事業継承がうまくいかずに民間が難しくなっているという話を聞き、商工会も入れて議論をしている。福江から奈留に行くと時間がかかるので、機能は奈留島に残さなければならない。瀬わたし、漁船にお願いしているが、持っている4隻もあるが従業員の確保が課題となるので、社長とも話をしていきたい。
松本 離島で船は不可欠なので、何かあれば話を聞いてもらいたい。
ドローンの活用について
活用状況は
松本 そらいいなさんに委託しているが、五島市においても高齢者からドローンは何をするものなのか質問を受ける。薬品も縮小されるのではないかと思うが、薬剤師が福栄に買いに行くとも聞いている。奈留からの薬剤は1時間かかるが、船の方が早いのではないかと。
福祉保健部長 ドローンの説明。そらいいなが所有する固定翼はグライダー形式で使用されている。自動で配送して、荷物が多い場合は2機、3機と次々発送される。五島市、新上五島に配送している。
松本 今後の配送の計画を伺う。どのように進化していくのか。これから食料、薬品、創作などで活用してほしいと思う。離島だからこそこれを消さないようにしてほしい。医薬品は定期船で運ぶよりも早い。時間がかかり過ぎるのではと懸念しているのでは。設置基準はあるのか。五島市として、先進的な取り組みだが、今後の計画は。
福祉保健部長 投下地点の法律上の厳しい制限があり、レベルが設定されている。現在は3.5に到達しており、無人地帯の標識を建てることで、レベル3で行っていたことをできるようにしている。今後はレベル4の許可がされれば、学校のグラウンドや民家に近いところに投下が可能。投下条件は半径10mの円形が確保できること。レベル4になれば、病院で処方された薬が自宅近くまで配送可能。より安全性の高いドローンとなるように共同研究をしていく。
福祉保健部長 理解が難しかったので、一緒に勉強させていただきたい。今後、ドローン活用を前向きに考えていただきたい。
今後の計画は
ウニの養殖について
松本 10月に赤ウニの養殖を視察した。桟橋を設置して養殖して2cmのアカウにを5cmまで成長させる。天然とは比べられない身が入っており、冷凍庫に保管する。五島市では餌のかじ目が生息しておらず、ウニの養殖は難しいと思っていたが、昔養殖をしていた人の話を聞いた。ホンダわらを食べて成長するということで、取り組みたいと思った。主にガンガゼ駆除をしているが、今回は紫うにの養殖ができないかと考えた。4、5月には紫芋の商品不足で手に入らないとも聞く。瓶詰めで好評だが、紫ウニを養殖して無駄にしない方針が必要と考えるがどうか。
産業振興部長 商品不足の解消につながる取り組みになるのではないかと思う。これらの地区は、磯焼け対策になるが、ウニの養殖も含めて、所得の向上に向けて、各集落に情報を提供したい。
松本 前向きに考えてほしい。養殖に興味がある人は、漁協を通して相談してもらえればよろしいか。
産業振興部長 ぜひお願いします。
松本 奈留医療センター、ドローンを質問した。島の生活を守るため、人口減少に歯止めをかけるために質問をした。人口減少が進めば課題が増えてくる。常に島の状況を考える。一人の弱者が私を頼れば、一緒に考えて解決する、市の協力も必要になる。その時は市の協力を仰げればと思う。アントニオ猪木の詩を紹介。
チャレンジする人に後ろから背中を押す詩だと思う。この市により三年間助けられた。