本日から五島市議会が開会となり、市長報告がありました。
その中で、「え?」と疑問に感じた報告がありました。
それは、上大津の土地取得事業に関して、
当初は、本定例会に県から土地を取得するための議案と戸田建設に売却するための議案を提出しご審議いただく予定で、県と周辺の道路環境の整備などを含め協議してまいりましたが、仮契約を締結するには至りませんでした。
戸田建設とは、契約内容について概ね合意しておりますので、来年3月定例会に向けて、継続して県と協議を進めてまいりたいと考えております。
とする部分です。事業の概要は以下の通りです。
報告に対しては詳細な説明を求めましたが、曖昧な回答しか得られませんでした。
内容が複雑で分かりにくいので、宣伝用のリーフレットでも出来るだけ分かりやすく記載しています。
この買取に関する説明としては、
- 長崎県からずっと買うように圧力をかけられてきた
- 戸田建設も購入の意向を示してくれている
- 土地の評価額も安くなった
との事で購入する決意に至ったという理解でしたが、補正予算が可決後に仮契約が結べないとの事。
議会での審査は何だったのか?
9月議会で
4億6千万円で土地を買う
という予算に対して、市議会では様々な議論が重ねられました。
そして出た結論は「原案可決」だったのですが、その後に
土地売買の契約が結べない
となれば、今までの議論は何だったのだろうか?と感じます。R5年9月の議案質疑では、
県との間では、土地の購入に当たって、当該用地に土壌汚染が発見されたときに、売主である長崎県が責任を負うことを明確にすることと、市有地として活用する区画の周辺道路環境の整備をお願いしているところであります。
とありましたが、この部分が関係しているのでしょうか?
議会に予算提案する前に、長崎県と事前に詳細を打ち合わせしておくべきではなかったのでしょうか?
本来は、「議会で可決されれば執行可能である」という状態で提案すべきと思います。
これがまかり通ると、様々な予算計上に対する審査しても、
提案したけどやっぱり執行出来ませんでした
という予算が増えていくのではないでしょうか。
この件に関しては、引き続き情報収集しながら推移を注視したいと思います。