6月定例会が始まりました。市政報告を中心に内容のお知らせです。
目次
- 議員辞職
- 議長報告
- 表彰式
- 市政報告
- 【新型コロナウイルス感染症について】
- 【住民税非課税世帯等への支援給付金について】
- 【子育て世帯への特別給付金について】
- 【若者の市内就職促進について】
- 【浮体式洋上風力発電事業について】
- 【全国洋上風力発電市町 村連絡協議会総会について】
- 【五島バスターミナルホテル跡地新築工事について】
- 【鐙瀬ビジターセンターのリニューアルオープン及び草原の里100選について】
- 【九州大学大学院との連携協定について】
- 【人気漫画「ばらかもん」のドラマ化について】
- 【V・ファーレン長崎・長崎ヴェルカとの連携事業について】
- 【五島長崎国際トライアスロン大会について】
- 【カネミ油症について】
- 【長崎県ねんりんピック大会について】
- 【ATRの定期便就航について】
- 【「チョイソコごとう」の運行について】
- 【新図書館の開館について】
- 【五島市中学校総合体育大会について】
- 【書かなくていい窓口について】
- 【マイナンバーカードについて】
- 【五島市に対する損害賠償請求事件について】
- 【所有権確認に係る訴訟について】
- 【職員の懲戒処分について】
- 【全国離島振興協議会会長への就任について】
- 【令和4年度の決算見込みについて】
議員辞職
6月26日付で椿山議員が議員辞職
議長報告
表彰式
10年勤続で野茂議員が表彰
市政報告
本日ここに、令和5年6月五島市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはご健勝にてご出席を賜り、衷心より厚く御礼を申し上げます。
本定例会におきましては、条例案、補正予算案など重要案件のご審議をお願いするものでありますが、開会冒頭に当たりまして、市政運営の概要をご報告いたします。
【新型コロナウイルス感染症について】
5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類感染症に変更されました。これに伴い、感染防止対策については、法律に基づき行政が様々な要請や関与をしていた仕組みから、個人の選択を尊重し、自主的な取組を基本とした対応に変わりました。
医療提供体制については、これまでの限られた医療機関での対応から、幅広い医療機関による通常の対応となりました。発熱等の症状がある場 合は、かかりつけ医、または、お近くの医療機関に電話でご相談くださ い。
医療費については、公費負担が終了し、自己負担となりました。ただし、コロナ治療薬の費用は、公費支援が9月末まで継続されます。
感染者の療養期間の目安は、発症翌日から5日間となります。外出自粛を要請することはありませんが、感染後10日間程度は感染させないためのご配慮をお願いいたします。
マスクの着用については、個人の判断を尊重することとなりましたが、感染防止の観点から、医療機関・福祉施設での着用をお願いすることも ありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
ワクチン接種については、令和6年3月まで公費負担が継続されます。 8月31日までは、65歳以上の高齢者や、基礎疾患のある方、医療従 事者等に対してワクチン接種を実施しており、対象者へは接種券を送付 しております。
予約方法はこれまでと同様、市のコールセンターに電話またはLIN Eでの予約となります。現在、予約枠に余裕がありますので、接種についてご検討いただきますようお願いいたします。
9月からは、5歳以上の全ての方を対象にワクチン接種を実施します。時期が近まりましたら、順次、接種券を送付しますので、接種について のご検討をよろしくお願いいたします。
【住民税非課税世帯等への支援給付金について】
電力、ガス、食料品等の物価高騰に伴い低所得世帯を支援するため、令和5年度の住民税非課税世帯及び住民税均等割のみ課税されている世帯に対し、支援給付金を支給します。
給付額は、1世帯当たり3万円で、対象世帯へは6月13日に支給要件を記載した確認書を送付しております。
申請期限は10月31日までとなっており、給付金の振込は7月上旬から随時行いますので、早めの手続きをお願いいたします。
【子育て世帯への特別給付金について】
食費等の物価高騰に直面する子育て世帯の生活を支援するため、特別給付金を支給します。
給付額は、低所得の子育て世帯に対しては、国の事業で児童1人当たり5万円となっており、5月31日に495世帯、児童908人分の振込を行っております。
その他の子育て世帯に対しては、市の独自事業として、児童1人当たり2万円を6月28日に振り込む予定としております。
なお、令和5年4月以降に出産された世帯または転入された子育て世帯は、申請が必要となりますので、早めの手続きをお願いします。
【若者の市内就職促進について】
令和4年度における高校卒業生の市内就職者数は23人で、就職した新卒者の約47パーセントになります。
今年度も市内への就職促進に向けて、5月31日に五島振興局、ハローワーク五島、市の3者で、福江商工会議所、五島市商工会及び長崎県建設業協会五島支部に対し、新卒者の早期求人や働き方改革への対応についてご協力をお願いしました。
また、6月9日には、中央公園市民体育館において、市内の高校生などを対象とした合同企業説明会が開催されました。
この説明会は、五島地区若者定着促進連携会議が主催するもので、市内の6つの学校から61名が参加し、事業者27社による概要説明が行われました。
今年度も児童・生徒を対象とした出前講座の実施、企業ガイドブックやPR動画の作成など、引き続き関係機関と連携しながら、若者の市内就職促進に取り組んでまいります。
【浮体式洋上風力発電事業について】
今年の5月、崎山沖の浮体式洋上風力発電事業の事業者である五島フローティングウィンドファーム合同会社の代表社員である戸田建設株式会社から、風車8基のうち、建造ヤードで製作中の2基の浮体構造部において不具合が発見され、該当部分の調査を実施し対応策を検討した結果、浮体構造部を再建造することになったとの報告がありました。
昨年11月に不具合が判明したため、調整しながら建造を進めましたが、再び不具合が発見されたとのことです。
海上に設置済みの3基については喫緊の危険性はないとしておりますが、同様の不具合がないか調査しております。
今後の建設工事や運転開始の時期については、当初計画の令和6年1月の運転開始を見直し、新しいスケジュールを設定中であり、詳細が固まり次第、関係者の皆様に改めてお知らせするとのことです。
五島市としては、洋上風力発電の安全性の確保を最優先に、新たに示されるスケジュールを見ながら、来年度から実施予定の漁業振興策等を含め関係機関と協議してまいります。
【全国洋上風力発電市町 村連絡協議会総会について】
令和4年7月に設立された全国洋上風力発電市町村連絡協議会の総会が、7月12日、五島市で開催されます。
総会には、16市4町の首長や担当者が参加する見込みで、洋上風力発電事業の円滑な普及、新たな動向に関する情報などについて協議する予定としております。
総会後には、国内事業者の取組の発表や漁業と共生した水産振興等についての講演会、浮体式洋上風力発電施設等の視察などが予定されております。
【五島バスターミナルホテル跡地新築工事について】
五島バスターミナルホテル跡地は、戸田建設株式会社が取得しておりましたが、2月14日に解体工事が終了し、6月14日、新たな施設の地鎮祭が執り行われました。
施設は、地上2階建てで、浮体式洋上風力発電事業の管理事務所、洋上風力発電施設のPRセンター、社員用宿泊施設になると聞いております。
工事は来月から開始され、今年度末までに完成する予定です。
【鐙瀬ビジターセンターのリニューアルオープン及び草原の里100選について】
4月30日、鐙瀬ビジターセンターが、ジオパーク活動の拠点としてリニューアルオープンしました。
記念式典には、木口議長をはじめ議員の皆様にもご多用の中ご出席を賜り、誠にありがとうございました。また、整備に携わっていただきました全ての関係者の皆様に、この場を借りて心から御礼申し上げます。このセンターでは、新たに整備した五島列島の地形模型や、その成り 立ちを再現した映像に加え、工作体験も好評をいただいており、6月23日時点で、7,031名の来館があっております。
また、全国草原の里市町村連絡協議会が主催する「未来に残したい草原の里100選」の第2回目の選考委員会において、鬼岳が選出されました。「草原の里100選」は、草原に関わる歴史や文化、地域に根付く活用の知恵などを再確認する社会を次世代に残すことを目的としており、鬼岳は、他の離島に先駆けた保全管理・活用の発信などが評価されました。
今後も、鐙瀬ビジターセンターを拠点にジオパーク活動を推進するとともに、「草原の里100選」を五島市の新たな魅力として発信してまいります。
【九州大学大学院との連携協定について】
4月29日、九州大学大学院の理学研究院及び工学研究院環境社会部門と、ジオパークを軸とした連携協定を締結しました。
九州大学大学院の先生方には、これまでもジオパーク推進協議会の学識顧問として、取組への指導、助言をいただいておりましたが、連携協定の締結により、ジオパークに関連する調査研究がさらに進み、五島を研究の場とした交流人口の拡大にも期待しております。
【人気漫画「ばらかもん」のドラマ化について】
5月2日、五島列島を舞台とするテレビドラマ「ばらかもん」の放送が発表されました。
「ばらかもん」は、五島市出身の漫画家ヨシノサツキさんの人気漫画で、五島列島に移住してきた都会育ちの書道家と、島の人々との交流を描いた作品です。
フジテレビ系列のKTNで、毎週水曜日、夜10時から放送され、初回放送は7月12日となります。
3月に終了したNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に続き、全国に五島市をPRする絶好の機会となりますので、市を挙げて全面的に協力してまいります。
【V・ファーレン長崎・長崎ヴェルカとの連携事業について】
5月15日から16日にかけて、V・ファーレン長崎によるホームタウン活動が五島市で行われました。
大浜小学校では、元サッカー日本代表で、現在はV・ファーレン長崎 の取締役兼クラブリレーションズオフィサーを務める高木琢也さんらが、現役時代の体験談を交えた講話を行い、子どもたちに夢を持つことの素 晴らしさや仲間と協力することの大切さを教えていただきました。
高木さんは、福江中学校サッカー部の練習を見学し、生徒に直接アドバイスをされるなど、子どもたちにとって貴重な経験になったと思います。
5月27日には、V・ファーレン長崎のホーム公式戦が、五島市サンクスマッチとして開催され、スタジアム場外に五島の特産品を販売するブースを設置したほか、ハーフタイムに五島の特産品が当たる抽せん会を実施するなど、五島市の観光物産をPRしました。
当日は、市内のサッカークラブに所属している小学生を対象とした観戦ツアーを実施し、30名が参加しました。参加した子どもたちは、ス
タジアム見学ツアーや試合前の練習見学、五島市の旗を手に選手と一緒に入場するフラッグペアラ―の役割を担うなど、試合の観戦だけではなく、さまざまな体験をすることができました。
また、プロバスケットボールチームの長崎ヴェルカは、今年5月、令和3年のB3リーグ参入から、史上最短でB1リーグ昇格を果たしました。
長崎ヴェルカには、令和4年10月、五島市でホームゲームを開催していただき、市民の皆様に、プロバスケットボール選手の華麗なテクニックやゴール下での激しい体のぶつかり合いなど、迫力あるプレーを間近で楽しんでいただきました。
今年度、市内のバスケットボールクラブに所属している小学生を対象とした観戦ツアーを実施する予定としております。
今後も引き続き、スポーツの振興を図るとともに、子どもたちがさまざまな経験ができるよう支援してまいります。
【五島長崎国際トライアスロン大会について】
6月18日、五島長崎国際トライアスロン大会「バラモンキング」が 4年ぶりに開催されました。
全国のトライアスリート768名が出場し、665名が福江島を駆け抜け、「バラモンキング」の称号を勝ち取りました。
大会を支えていただきました約3,000名のボランティアをはじめ、市民の皆様のご協力に心から感謝申し上げますとともに、今後もスポー ツを通じた元気なまちづくりに取り組んでまいります。
【カネミ油症について】
カネミ油症の未認定患者に係る実態調査について、長崎県から、独自調査を実施するとの報告がありました。
これは、2月15日に「カネミ油症被害者五島市の会」が、大石長崎 県知事に要望していたもので、10月中旬を予定しているとのことです。
また、6月23日、全国油症治療研究班が令和3年8月から実施していた次世代調査の報告会が福岡市内で開かれました。
報告会では、先天性疾患の一つ「口唇口蓋裂」の発症率が次世代で高い傾向にあると報告されましたが、同研究班は「この結果だけで油症との因果関係に言及することは難しい」とし、引き続き客観的な情報を集め、解析を続けるとしています。
翌24日、カネミ油症被害者と国、カネミ倉庫による3者協議が福岡市内で開かれ、厚生労働省は油症認定の診断基準について、「ある程度のデータがまとまった段階で改定ができるか検討を進めていくべき」との認識を示し、カネミ倉庫も認定患者が亡くなった際の香典を増額する意向を示しました。
五島市としては、次世代を含めたカネミ油症被害の実態把握のため、次世代調査及び長崎県の独自調査に全面的に協力するとともに、油症認定の診断基準改定について、引き続き要望してまいります。
【長崎県ねんりんピック大会について】
第20回長崎県ねんりんピック大会が、5月13日から大村市を中心に開催され、五島市からは8種目に107名の方が参加しました。
スポーツ交流種目では、グラウンド・ゴルフ競技で玉之浦町の玉寿会 が、卓球競技の男子60歳以上で奈留町の道脇幸夫さんが優勝し、10 月に愛媛県で開催される全国大会への出場権を獲得しました。そのほか、水泳競技2種目で準優勝、卓球競技の女子60歳以上で3位入賞など、 好成績を収めております。
今年の大会は、雨天による日程変更や大雨の中でのプレーを余儀なくされた競技もありましたが、日頃の練習の成果を発揮するとともに、県内各市町の参加者と交流を深めるなど、有意義なひとときを過ごされていました。
今後も高齢者の皆様が、スポーツや文化活動を通して、いつまでも健康で元気に過ごせるよう支援してまいります。
【ATRの定期便就航について】
オリエンタルエアブリッジ(ORC)が新たに導入したATR42- 600型機は、7月1日のORC77便、16時35分長崎発五島行を最初の便として就航する予定です。
現在、長崎航路は1日2便運航されており、昼の便はボンバルディア Q400型機、夕方の便がATR42-600型機で運航されます。
ATR機は、座席数が9席増え、48席となっており、観光やビジネスでの人の往来に大きく貢献するものと期待しております。
なお、夏休み期間中に五島市での就航記念イベントが予定されています。
【「チョイソコごとう」の運行について】
奈留島内を運行している路線バス及び予約制乗合タクシーが、9月末で運行を終える予定であることから、その代替交通手段として、福江島で運行している「チョイソコごとう」の導入を予定しております。
現在、地元運行事業者と導入に向け、準備を進めています。今後、町内会毎の説明会を予定しており、市民にとって利用しやすい交通機関となるよう取り組んでまいります。
富江地区においては、5月から「チョイソコごとう」の運行時間を1 時間延長し、午前8時から午後4時までの実証運行を実施しております。
あわせて、ドライバーの休憩時間を確保するため、富江地区と岐宿地区において運休時間を設けております。運休時間は、月曜日、水曜日、金曜日が午後1時から午後2時まで、火曜日、木曜日が正午から午後1時までとなっております。
利用される皆様にはご不便をおかけいたしますが、より安全な運行環境を構築するため、ご理解とご協力をお願いいたします。
【新図書館の開館について】
4月1日、新図書館を開館しました。
市民の皆様には、これまで新図書館開館準備のため、長期間にわたり休館し、大変ご不便をおかけしました。
新図書館建設の構想から長い歳月を経て、令和3年7月に工事着工、令和4年11月には新図書館が完成し、その後開館準備を進め、4月に開館を迎えました。
開館当日は、市議会議員の皆様をはじめ、多くの関係者のご臨席のもと開館記念式典を執り行い、午後から一般開放し、多くの市民の皆様にご利用いただきました。
新図書館の利用状況は、5月までの2か月間で、延べ貸出利用者数が約1万人、延べ貸出冊数が約3万6,000冊となっており、昨年同時期と比較すると、貸出利用者数が2.2倍、貸出冊数が1.8倍の大幅な増加となりました。
今後も引き続き、多くの市民の皆様にご利用いただくとともに、生涯学習やまちづくりの拠点、また、子育て世代や将来を担う子どもたちの教育の場として、その役割を果たせるよう取り組んでまいります。
【五島市中学校総合体育大会について】
5月28日、五島市中学校総合体育大会球技・武道大会が開催されました。市内8会場8競技に387名の選手が出場し、熱戦が繰り広げられました。
6月11日には、中央公園陸上競技場で陸上競技大会が開催されました。
これまで新型コロナウイルス感染症対策のため、観客の人数制限などがかけられておりましたが、今年度は制限を解除したので、多くの市民の皆様が、子どもたちの熱戦を楽しまれたのではないかと思います。
各競技において県大会出場資格を獲得したチーム、選手については、 7月22日から開催される県大会での活躍を期待しております。
【書かなくていい窓口について】
8月1日から、窓口支援システムの導入により「書かなくていい窓口」を開始します。これは、転入・転出・転居・出生・死亡などの各種届出 や申請の際に、マイナンバーカードなどを使って書類の作成支援を行う もので、これまで窓口で何度も氏名や住所などを書いていた手間が軽減 され、各部署での手続き漏れも防止することができます。
今後とも、市民目線で市役所におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、市民サービスのさらなる向上に努めてまいります。
【マイナンバーカードについて】
五島市のマイナンバーカードの交付率は、6月11日現在で74.7パーセントとなっており、全国平均(73.0パーセント)を上回っておりますが、県平均(74.9パーセント)を若干下回っている状況です。
マイナンバーカードを巡っては、コンビニエンスストアなどで住民票の写しや印鑑登録証明書等を取得する際に、他人の住民票の写しや、抹消したはずの印鑑登録証明書が誤って交付される事案が全国で発生しております。
五島市では、令和4年10月から住民票などのコンビニ交付事業を始めておりますが、システム導入事業者が点検し、同様の事例が起きないことを確認しております。
また、本人以外の公金受取口座や健康保険証の情報が登録されたり、公金受取口座の登録などで付与されるマイナポイントが本人以外に付与された事案も発生しております。
こうしたトラブルが全国で相次いでいることから、国は今月21日にマイナンバー情報総点検本部を設置し、これまでに確認された健康保険証などの登録誤りも含め、マイナンバーカードの個人向けサイト、いわゆる「マイナポータル」で閲覧できる年金や児童手当など全29項目の情報について、全データの点検、誤った紐付けの修正等を秋までに行うこととしております。
五島市においては、これまでに他人の情報が誤って登録されているといった問い合わせは受けておりませんが、カードの交付やポイント付与の支援に当たっては、引き続きチェック体制を強化し、適切に事務を行ってまいります。
【五島市に対する損害賠償請求事件について】
令和4年9月に神戸地方裁判所尼崎支部において提訴された五島市と市の元職員を被告とする損害賠償請求事件について、4月24日に第3回口頭弁論が開かれました。
今回の口頭弁論においても、これまでと同様に、裁判所から原告側と被告である元職員側に対して、それぞれの主張内容の確認や追加の疎明資料の提出の依頼がありましたが、市として主張をする機会はありませんでした。
次回の口頭弁論は6月29日に予定されています。
【所有権確認に係る訴訟について】
令和4年10月27日に最高裁判所の上告棄却をもって終結した「地籍調査の成果の修正申請書に対する五島市の不作為の違法確認の訴え」を提起した市民の方から、改めて令和4年12月9日に「市道に隣接する法面の所有権確認」の訴えが提起され、5月25日に第1回口頭弁論がありました。
口頭弁論では、裁判官より提出書面の内容確認等があり、法面に対する市の考えは答弁書のとおりである旨を述べています。
なお、次回の7月10日に判決の言い渡しが予定されています。
【職員の懲戒処分について】
令和4年度における水道使用料の収納事務において、不適正な事務処理が行われていたことが判明しました。これは、未納分の水道使用料について、納付書を無断で発行したうえで私費による立替払いを行ったほか、収納した水道使用料の入金処理を失念し、個人所有のバッグに入れたまま他の部署へ異動し、保管していたものです。
このことは、市の行政執行に対する市民の皆様の信頼を裏切るものであり、6月9日、当該職員を停職3か月の懲戒処分としました。
今後、このようなことが起こらないよう、組織内における法令遵守とチェック体制の強化を図り、適正な事務処理を徹底してまいります。
【全国離島振興協議会会長への就任について】
5月29日、沖縄県那覇市で開催された全国離島振興協議会総会で、私が会長に選任されました。
この協議会は、昭和28年に、離島振興法の成立に先だって設立され、以来70年間、全国離島の振興のため、国等への要望活動や離島に関す る調査研究などに取り組み、この4月に施行された改正「離島振興法」 はじめ離島関係諸法に基づく各種施策の充実・拡大を推進している組織 であります。
今後は、会員である141の市町村と協力し、木口議長が会長を務める全国離島振興市町村議会議長会とも連携しながら、全国離島の振興・発展のため、引いては五島市のため、全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
【令和4年度の決算見込みについて】
一般会計の決算見込みは、歳入が346億9,203万円、歳出が3 34億5,904万円で、差引き12億3,299万円の繰越金を生じております。なお、翌年度に繰り越すべき財源が3億9,085万円ありますので、これを控除した実質収支額は8億4,214万円の黒字となっております。
また、特別会計10会計の決算見込み総額でも、歳入が124億1, 168万円、歳出が122億1,964万円で差引き1億9,204万円の繰越金を生じております。
水道事業の収益的収支においては、消費税抜きで、収益10億2,4 99万円に対し、費用は9億7,833万円で、差引き4,666万円の黒字となっております。今後も引き続き、健全な財政運営に努めてまいります。
以上で市政報告を終わりますが、本定例会に提案いたします議案は、条例案、補正予算案、その他合わせまして38件となっております。
なにとぞ慎重にご審議賜り、適切なるご決定を賜りますようお願い申し上げます。