臨時議会の会議録です。
日時:2022/6/6 10:00~
出席議員:全員
目次
議事内容
報告第9号 五島市国民健康保険税条例の一部改正
討論
江川.課税が限度額65万円だったが、今年度は引き上げで102万円になる。
14年間で37万円の引き上げ。収入減、物価高騰の負担増がある。被保険者の国庫負担を増やすべきだと思う。
国民健康保険税率は自治体が決められるようになっている。独自の限度額を設定すべきだと思う。
→起立多数で承認
報告第7号、他2件
承認
報告第11~14号、15号
質疑 江川.R3の事故繰越で鐙瀬ビジターセンターの整備はほとんど支出されていないが、完成の見込みは。
地域振興部長.ビジターセンターの工事の工期は年度内の3月31日の見込み。
診療所の車両更新事業だが、全額繰越になっている理由は。
福祉保健部長.車両の更新は世界的な半導体不足になり車両の購入が難しくなり導入が遅れている。
予算関係
1 住民税非課税世帯等臨時特別給付金支給事業
中西.他の国庫事業では事務費が計上されているが、計上されていないのはなぜ?
福祉保健部長.事務費はこれまでの前年度も同様の事業を行っており、繰越が出ている。そのため、事務費は今のところない。
2 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金給付事業
質疑なし
3 子育て応援臨時特別給付金給付事業
中西.申請が必要となる世帯がいるが、申請の期限はいつまでか?
福祉保健部長.3月生まれまでは申請が可能。
中西.4月28日に内閣府から提示された資料「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の取扱について」によると、「生活困窮者等が物価高騰等においても生活必需品を購入できるよう収入状況に応じた支援、学校給食費等の負担軽減など子育て世帯への支援、農林水産業や運輸・交通分野をはじめとする中小企業者等への支援など、地域の実情に応じ、きめ細かな取組をご検討ください。」とありますが、五島市ではどういった検討を行い、本事業の実施に至ったのか、経緯をお聞かせください。
福祉保健部長.物価高、社会情勢を取り巻く変化の中で、直接給付が有効だと思い、提案をした。
山田.子育て世帯の支援について、市の独自事業で上乗せでありがたいと思っている。説明の中で児童扶養手当は10万円で振り込まれると思うが、市の5万円はどういった形で告知されるのか。プッシュ型の告知方法は。
福祉保健部長.拒否届もあるので、HPとか広報誌とかでお知らせしていく予定。
4 スマート巡回診療推進プラン(モバイルクリニック事業)
相良.1点目は無医師診療所も含めた患者も対象になるのか?診療を受付する窓口はどうなっているのか?
福祉保健部長.車で移動はフェリーが通っている離島に限定される。窓口はかかりつけの医師と患者で進める。患者の同意がある場合、定期的な観察をする中で交通弱者や体が動かない場合において、提案を医師がしたり、患者からの申し出によって受け付ける。
オンライン診療が終了した後の調剤の薬はどのように届けられるのか?
福祉保健部長.服薬指導はオンライン、薬剤は直接患者もしくは患者が薬局に行く。または宅配という事もうかがっている。
運営体制として、運行管理はどこになるのか?R5年3月完了以降の維持管理はどうなるのか?
福祉保健部長.この事業を公募して受託した事業者が直接運航する。直接五島市が行う事になる。事業終了後は、引き続き運営を続けていく。形はどうなるかは分からないが進めていきたい。
相良.窓口はかかりつけの医者が使いたいという事だが、窓口を1カ所にしてかないと重複してしまうのではないかと思う。
薬剤の配布の仕方はドローン配達もあるので、患者が取りにいけないので、直接診療車に配達してもらう方法も良いと思うが、どうか。
モデルケースになる取り組みだと思うので、継続してほしい。
福祉保健部長.重複した場合は、医療Maasという副題があり、交通手段にAIを備えてサービスを提供する仕組みなので、予約のシステムを提供する。
事業内容
中西.どの地域に何台車両を導入する予定なのか?(導入費が高すぎる印象)
→どの地域にも行ける。最初はオンライン診療に警戒があると思うので、徐々に広がっていくと思う。
中西.1年間で何名の患者数を想定しているのか?
→他の自治体を参考にすると、年間150人弱になるのではと。
中西.車両搭載医療機器費用の内訳は?
→心電図モニターや、血糖値測定器、血圧測定器、パルスオキシメーター及びAED、ポータブルエコー、デジタルカメラなど。
・採算面
中西.維持管理コストは誰がどの程度負担するのか?
→年間ベースで3000万円ほどになってしまう。低い金額に抑えられないか、検討していきたい。患者の負担も増やせないので、交付金を活用しながら進めていきたい。
・運営面に関して
中西.電波が届かない地域についてはどのように診療を行うのか?
→電波が届く場所に移動して対応したい。
中西.車両の運転手はどの事業者が請け負うのか?
→事業者から相談しながら、確保していきたい。
中西.運営体制に記載されている事業者(診療車の運行管理等)とは誰の事か?
・事業の進め方について
中西.なぜ実証実験を経ずして、いきなり導入の話になるのか?
→国家構想交付対象を3月に受けているが、2種類があり、実装タイプの補助を受けている。
福祉保健部長.直接的にはないが、交付金の措置もあるし、一部負担を求めている自治体もあるので、採算は難しいと思うが、将来的なことを言うと、重篤化が進まない方向性で、医療費全体の数字を押し下げることが出来るのではないかと思っている。
草野.協力体制として、長崎大学や医療関係者とどのように話をしてきたのか。どのような所を想定して予算化しているのか。
福祉保健部長.医師会、医療機関に説明をし、個別の医療機関と話をして難しい点もあると伺っている。協力を得るように進めている。どのような所を想定しているかという点では、長野県飯田市のようなところを想定している。
草野.医師会、五島病院から要望があったのではないか。運営は委託するので、委託先はどのような所を想定しているのか。
福祉保健部長.車を貸して運営をすでに行っているところを想定したい。医師会から要望があった事業ではない。
網本.そもそもどういう経緯なのか。県内ではこういった事業を行っている自治体はあるのか。
福祉保健部長.R3の補正予算として国・県を通じて話があった。地域の課題、実情に応じて実施する中で、国・県と話をする中で、喫緊の課題として応募して採択を受けた。熊本県の八代市に導入実績。
松本.奈留島とか久賀で行けても、椛島、貴島、嵯峨島に対する平等性は?
福祉保健部長.二次離島で車がいけない地域はすでにオンラインで診療している実績がある。今回はポータブルで、今後検討する必要性があると思う。
江川.スマート巡回診療が慢性疾患で自宅療養されている方を中心に、初診から利用できるわけではないが、どうして年度末のギリギリで決定されたのか。今新車の購入は日数がかかるのに、この事業が進んでいくと、直営の診療所が少しずつ縮小されるのではないかと心配される住民への配慮は。
福祉保健部長.慢性疾患、急性期も一つの理由として理解が進まないだろう、徐々に進めていきたいという思いがある。直営診療所の機会を少なくするわけではなく、今出来ていない部分を拾っていくという事業であるため理解して頂きたい。補正予算になったのは、国の決定のタイミング的に当初予算にも上げられず、この機会を逃したらと言う事で今回提案をさせて頂いた。
診療所の縮小は考えておらず、対面診療の補完的なものとしてとらえている。
江川.対象者が市内に何人くらい存在しているのか。訪問診療をしている医療機関がどれくらいあるのか。
福祉保健部長.具体的な人数は把握していないが、訪問を中心にやっている事業者もあり、ニーズが広がっていると聞いている。そうした中で、遠隔だったら在宅医療が可能になる事で広がっていくのではないかと考えている。
江川.利用見込みとかもう少し把握しながら導入の検討をしても良かったのではないかと。年間3000万円のコストもあるので、もう少し丁寧な調査が必要だったと思う。
丸田.実証実験なしに直接事業に取り組むことで、今ググって調べた。することのデメリットは考えたか。
福祉保健部長.慢性疾患がメインになってくると思う。完全なものではないことがデメリットだと考えている。
丸田.検査が受けられない、処置が受けられない、というデメリットも出ていると思うので精査して取り組むべき事業だと思う。失敗は許されないと思う。
討論
- 利用が少なく、維持費だけが高くなるのではないか?
起立多数(反対5名)→ 原案可決