五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
松本.県立高校の卒業式のお祝い。新しい発想、チャレンジ精神で頑張ってほしい。
市議会議員になり1年が過ぎ、たくさんの交流があり、時の流れを感じる。
奈留島の火葬場の存続とリフォームの要望をした。待合室は早急に工事をして頂き、お礼を申し上げる。
私の要望、意見を聞いてくれた職員に感謝。
奈留島内事業者の後継者問題について
松本.造船所や船舶の後継者問題を抱えている。漁業が盛んだが、人口減少、高齢化とともに漁民が減少したが、まだまだ元気に営んでいる。
漁船は鉄工所7、造船所1、船舶電気が2件。
船舶電気は、レーダー、GPS、魚群探知機が搭載されており、これらを修理する職人。
奈留島は漁業の町であり、これ以上衰退することにより、活気がなくなり経済的にも深刻な状況と捉えている。島民を守るため、後継者不足問題を解決すべく、質問をさせて頂く。
市長.全国的にも中小企業や個人事業主で大きな問題となっている。地域活力の低下は五島市全体の課題。
対策としては後継者問題を抱える事業者と、事業継承を望む人とのマッチングを図り、補助金制度を活用して取り組んでいる。
まずは近くの相談窓口、奈留町漁協に相談をしてほしい。
松本.輪業の後継者問題について、高齢化に伴い体力の限界。込み入った修理が出来ない。
分解したり重量物の修理が出来ない状況。バイクは400台、船外機は116隻以上、シニアカーは便利な乗り物。長生きの秘訣。
1件の店で補いきれないので、廃業すれば島民は確実に困るが市の意見は。
産業振興部長.事業者の意向を踏まえ、県の事業承継の斡旋、補助制度の案内をしていきたい。
松本.全国的な問題であり、地方に行けば行くほど深刻な問題。簡単にはいかないからこそ、早目の対応をお願いしたい。
五島市は実態調査をしているか。
産業振興部長.詳細な実態把握はしていないが、商工会議所等がアンケートをしている。
松本.これを機会に調査して把握をしてほしい。五島市内には船舶電気が5件あるが、それで補えるかどうかを把握してほしい。
経営の問題が生じるが、どのような支援策があるか。
産業振興部長.国の制度として事業承継引継ぎ補助金があり、経費の2分の1、500万円が上限となっている。
令和4年度にも計上されているので、継続して実施される。国境離島の支援金も活用できる可能性がある。
承継を事業拡大として申請する場合、創業として行う場合も対象となる。長崎県の支援センターが公的な窓口として対応している。
市長.奈留島の後継者問題は、大切な問題を提起していただいた。2000人規模だが、一定の行政サービスは奈留島で解決したい。
民間の保育所が撤退した後も対応する、火葬場や歯医者、医療センターを前提に対応させてもらっている。
造船、鉄鋼、船舶免許の後継者不足は深刻だと思っている。従業員を抱えている場合は事業継承を探すが、市内全般を見ると個人事業主が多く、
後継者を探すことなく廃止する場合もある。地域に与える影響は大きいので、しっかり分析しなければいけない。
市が造船所や輪業をするわけにはいかないので、奈留の人が奈留をどう考えるか、議論をしなければいけない。
NPO法人や市民を集めて、皆で議論をする場を設けなければいけないと思っている。
通常の生活、産業に大きな影響が出てくるので、対応していきたい。
松本.行政ばかりでなく島民も真剣に取り組んでもらいたい。島民が一つにならないと、うまくいかないと思っている。
江上天主堂への観光について
奈留島港を経由するバスツアーの要望を
松本.奈留島の活性化を期待して4年が経つが、来島客も下り坂。コロナの合間を使い、江上天主堂にツアーで来るが、直接会場タクシーを利用する場合も多い。観光客が江上に上陸しても経済効果はない。4年間を無駄にしてきたという思い。
奈留港で上陸し、販売所での販売、活性化、交流人口の拡大を望むが、市の意見は。
地域振興部長.H30の世界遺産登録以降、来訪者数は順調に増加したが、コロナの影響で激減。奈留港経由の商品はキリシタン物語とシーガル以外の旅行商品は、直接江上港に乗り付けている。お客様がお金を使わないし、安全性に問題がある。
旅行会社に対して、江上以外の魅力や商品を紹介、船内での奈留島産品の販売を出来ないかPRしていく。地元関係者の皆様にどのように魅力を発信するのか、体制の整備として移動販売車の取り組みが出来ないか、働きかけてまいりたい。まずは出来ることから磨き上げをしていきたい。
松本.奈留漁協の事を言ったが、組合員だから言っているわけではなく、漁協の町で強調をしてもらいたい。加工場が稼働すれば雇用が生まれる。魚を高く買ってもらえれば経済効果もある。9月30日に大型バスをやめるとあるが、五島市の対応は。
地域振興部長.先日末に聞き、早急に事業者、観光協会とともに今後を協議していきたい。
松本.早目の対策を取っていただきたい。売店が閉鎖しているが、コロナ化で経営困難で今年から移住して1年目の方が活性化のために取り組もうとしている。二度と奈留港の売店を閉店させないための、五島市の考えは。
奈留支所長.4月1日から開始したいと聞いている。関係部署と協力しながら経営のアドバイスをしていきたい。
市長.江上教会を見に来ていただく人に、奈留港に来ていただきたいと思っている。ガイダンスセンターと合築してルートを作りたいと思っている。来島者も数が増えている。コロナにより売店にも大きな影響があったと思っている。事業承継問題に関わってくる問題だが、それ以外にも同様の話がいくつかある。この後をどうするか、地域住民を入れた協議の中で議論をしたい。
松本.市と一緒になって頑張っていきたいと思う。船舶電気の問題を取り上げたが、船には航海灯があるが、夜の航行で衝突を防ぐために設置されている。相手側から海を見るときに、海上衝突予防法で定められている。電気が切れて航行をすると罰則を受ける。電気はいかに大切か、わかってもらいたい。魚、イカは電気に集まる習性があり、発電機がついている。集魚灯は1本切れても支障をきたす。昔は電球で火事もあった。船の電気の重要性を分かってもらいたい。3月~4月は真鯛のシーズン。サクラダイはおいしいです。ぜひ、店頭販売をして食べてもらう、助け合う五島市であってほしいと思う。