五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
記載分は、2020年12月4日の内容です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01
※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください
目次
観光と環境行政について
保安林制度について
市長 保安林とは森林法に基づき、公益的な機能を発揮する機能のある指定をうけるもの。17種類があり、五島市には国有林を除き28000haあり、全部で9種類ある。
五島市の保安林の状況について
Q 補正予算にもあるように、松の保安林が被害を受けている。どのような管理体制になっているのか。
産業振興部長 農林課の管理となっており、台風への倒木処理も行っている。市民から連絡があった場合、現地に出向き対策を行っている。保安林は維持管理の一環として清掃・草払いを行っている。
五島市の保安林の管理体制は
Q 白良浜の松が枯れる事について、早く処理した方が良いとの意見がある。三井楽だけでなく、岐宿もやられている。10月26日に小値賀も40%被害が甚大であると報じられている。小値賀と比べて五島市は数が少なく小規模だが、なぜ被害が広がったのか、調査と対応はどうだったのか。
産業振興部長 五島市の保安林の中では三井楽・岐宿・冨江が指定を受けている。国の事業で対策をしている。薬剤散布など被害防止に努めている。今年度は11月中旬より散布・伐倒している。
五島市の保安林と松くい虫について
Q 薬の散布・伐倒をしていると聞いたが、効果があれば被害はないと思う。管理を日ごろからしていればこれだけ被害が広がるとは思っていないが、原因はどうか。
産業振興部長 原因調査は行っていないが、薬剤散布が雨が続いたために1か月程度遅れたことが原因と考えられる。他には通常より枯れだすのが早かったこと・台風により吸水力が弱まったことが原因と考えられる。
Q 松くい虫は小値賀では12月~1月に防除に取り掛かっている。三井楽は森林組合が薬剤散布をしていても被害が出ている。最低2月、3月までに散布をしておかないと広がる。一番大事な事は、枯れた松をすぐに伐採する事だが、保安林の管理体制は支所地区に対してどのようになっているか。
産業振興部長 現在三井楽支所において、雇用中の職員2名が監視も合わせて行っている。異変があった場合三井楽支所から課に連絡があり、対応を行う体制でやっていきたい。
Q 小さい時から70年、80年かけて出来た松が無くなっている。観光にも直結し、自然の恵みが損なわれていく。去年から市民が支所に言っており、すぐに対応できていればこれだけ被害は大きくならなかったと思う。なぜすぐに対応できなかったか。
産業振興部長 対応が遅かったとは思っている。伐倒はまとめて業務委託するので、その都度その都度は今までやっていなかった。今後は支所地区・現場から連絡が入った時に、協議をしながらどういう対応が出来るか、なるべく早め早めに対応をしていきたい。
Q 木が大きくなるのには日数が要るが、対応が遅いと五島の財産が無くなってしまう。今の管理体制を見直さなければいけない。支所地区で即対応できないのか。
産業振興部長 今まではそれが出来ていなかったが、今後は支所地区の報告や市民の報告を受け、職員に切れる部分は伐倒していただくようにお願いする。
Q 遊歩道の活用を草野議員が質問をしているが、松の管理方針が述べられている。管理体制の改善を行っていきますと述べているが、その管理を怠ったために、8千万円の予算をつぎ込む形になっている。枯れた松に虫がつき、5月に飛散するという資料があり、予算も削減できたはず。万葉公園が非常に寂しくなった。犬養先生が「原風景である」と述べた場所であり、心を痛める。今後の管理体制を改善すべきだと思うが、どのように考えているか。
産業振興部長 早め早めの対応を行うべきと思っている。虫が出始める時期が3か月あるが、薬剤散布の効果が2か月であると伺っている。1回を2回にする対応は行っていく。
Q 支所地区に予算と権限を与えるやり方でないと対応できないと思うが、支所地区の対応はどうなっているのか。
三井楽支所長 旧町時代は薬剤散布は青年団・スポーツ団体が行ってきた。今は公園管理の作業員が週に5日間2名で作業を行っている。小規模であれば出来るので、活用して進めていきたい。
三井楽の保安林の状況について
Q 森林の担当は農林課、公園の管理は管理課。万葉公園の担当は誰か。
建設管理部長 万葉公園は組織上、管理課の範疇になる。
Q 松が枯れた場合、協議してからでは遅い。横の連携は観光にも結び付く。横の連携を強化しスピーディーに対応をしてほしい。
副市長 毎日松林の万葉公園の脇を通って通勤しているが、注意深く見ていきたいと思っている。五島市の財産・宝でもあるので、各部の連携を図りながら美しい景観の保全に取り組んでいきたい。
Q 組織の見直しと横断的な管理体制・連携の強化が必要と考える。五島市を1周、若松から小値賀まで回り教会も巡った。一番目についたのは五輪教会。松も教会も被害を受け、雑木林にプラスチックのゴミが付いていた。観光と環境は密接に関係していると感じた。
観光地の環境美化への取組について
Q. 観光地周辺のゴミ対応は。
市民生活部長 漂着ごみの回収は国・県の補助を受けて行っている。毎年3300㎥の回収が行われている。
漂着ごみ回収の現状について
市民生活部長 海洋ゴミは毎年改修・処分を行っている。毎年何らかの形で行っているが、昨年はNPOに主催し、高校生を交えたイベントを開催。
H30は壱岐・対馬・韓国からの高校生とイベント。若年層の関心は高まっている。啓発活動は続けていきたい。
Q 壱岐市では毎年ワークショップをしたり勉強をしたりしながら交流を深めている。五島市も団体を中心にしながら、ゴミに対する知識を植え付けると自発的な行動が出てくると思う。毎年やっていくという事をやれば、観光にも寄与する。
海岸にごみステーションを設置できないか
市民生活部長 実施される方に申請しゴミ袋を渡し、事前に打ち合わせを行っている。設置場所・ステーションの管理など、多くの課題があるので実態把握に努めていきたい。
Q. 観光に力を入れているが、景観が五島の売りだと思っているが、市長の想いは。
市長 議員ご指摘の通り、観光と環境は密接に結びついている。前も申し上げたが、ゴミは外国からだけではなく、地元からも出ている。教育の面でも大切であり、一人一人の取り組みが必要。行政もその役割を果たす必要がある。万葉公園の松は大変残念に思っている。8千万近くの予算を付けるが、その後にどういう木を植えるか、樹幹注入は非常にお金が掛かる。景観を重視する部分にするのか、目的を見ながら植える植物を考え、地元の皆様の意見も伺いながら取り組んでいきたい。
Q 五島の森林を通して守るべき所を考えながら、景観の計画を進めていきたい。スピーディーに対応をして頂きたい。