みなさんこんにちわ。
ご飯と納豆があればどこでも暮らせる中西です。
さて本日は、カードローンのお話です。
コロナショックが全国の経済に大きな影響を与える中で、私の元にもこんな電話がかかってきました。
「中西サマ。イツモ当行をご利用イタダキ、誠にアリガトウゴザイマス。」
本当に自動音声かと疑うくらいの棒読みでした。
要件としては、
「当行のカードローンをご利用しませんか?」
という販促キャンペーンでした。
これを聞いて私は「日本の銀行よ・・・」という感じがしました。
こんな非常事態に営業攻勢をするなんて、銀行は本来の役割を果たしているとは思えません。
社会の公器としての機能を放棄しているとも言えます。
私のような庶民はともかく、多くの中小事業者はこの甘言にぐらッと来るのではないでしょうか。
なぜなら、事業者の多くは、明日の収入が見通せない中で、家賃や借入金の返済に追われているからです。
現金の需要は非常に高まっている
そんな中での「カードローン」は、渡りに船です。
ただし、逆の見方をすれば、銀行にとっては
「絶好の営業チャンス」
です。これが経済対策に基づく「救済」であれば話は別ですが、中身はただのビジネス契約です。
その本質は、時間を担保に銀行が顧客から金利収入を得るという、従来の金融業と全く同じものです。
何だかこう、ヒトの弱みに付け込んで商売を繁盛させようとする魂胆が見え見えで、あざとい手法だなと感じました。
顧客のハートを掴みたいのであれば、銀行はこういう時こそ、返済してくれそうなお客さんを見つけて、
無利子・無担保
での融資をするべきです。
短期的な利益にはなりませんが、お客さんと長期的に良い関係を築くためには、
お客さんに対する「貸し」
を作っておく必要があります。
もしかすると、大型の得意先への対応は異なるのかもしれません。ただし、大口顧客ではないお客さん(顧客)の電話に
「マニュアル化されたロボット的な音」
しか届けられないのであれば、それは客の弱みに付け込んだ商売に過ぎません。
金融業界も、今回の騒動を機に良い意味での変化が必要でしょう。