政策パンフレットが出来るまで

政策パンフレット

街頭演説に向けて、政策パンフレットを作成しています。

本日は、その中身を私がどのように作成したか、変遷をご紹介します。

完成したパンフレット

https://nakanishidaisuke.com/blog/wp-content/uploads/2020/02/%E4%B8%89%E3%81%A4%E6%8A%98%E3%82%8A%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88_A4_2.pdf

後援会のメンバーと協議

 

現在は、週1回で集まって、後援会のメンバーと打ち合わせをしています。その中で、

こういう方向性で考えているんだけど、どう思います?

って感じで質問を投げて、あーでもないこーでもないと意見を募っています。

大切なのはメンバーの多様性で、年齢・性別・移住者・地元出身者のバランスを取るように心がけています。

ようやく一つの形として、デザイナーさんにお願い出来る段階まで来たので、今までの変遷をご紹介します。

①「実現したいこと」ベース

最初の段階では、私がかねてから実現したいことをベースに文章を書いてみました。

https://nakanishidaisuke.com/2019/07/18/kouyaku1-0/

この方向性に対しては、

  • 口頭で説明されれば理解できるけど、文章だけだと分かりづらい。

  • ビジュアル的な分かりやすさが必要。

  • 地元の人に対して、どんなメリットがあるのか分かりづらい。

などのご意見を頂きました。それを受けて、更新。

②「分かりやすさ」ベース

分かりやすさを重視する上で参考にしたのが、いつもティッシュ配布でお世話になっている「Joyfull」さん。

お店の求人広告が視覚的にも分かりやすかったので、構図をパクらせて頂きました。

A4サイズの三つ折りをパンフレットを前提に、こんな絵にしてみました。

この絵に対しては、

  • 文字は極力大きく、字数は減らした方が良い。
  • 政策パンフレットは、高齢者向けと若者向けの2種類があっても良いかも。
  • 「高齢者の暮らしがどう良くなるのか?」具体的にイメージしやすい政策があると良いかも。

というご意見や、更に突っ込んで、

福祉に関わる立場から言及させていただくと抜本的な解決のための手段としては 物足りないと言わざるを得ません。本質が見えてないと見透かされしまいます。

また、パンフレットに政策テーマを載せないのであれば、課題解決に向けた「手段」が見えてこない、有権者は絵空事ではなく、具体的にどうやって進めていくのかを知りたいと思うのです。

という的確な指摘も頂きました。そこから更に悩んで、更新をしてみました。

➂「生活の変化」を強調

やはり五島市に住んでいる人にとって、

どういうメリットがあるのか?

という点が大事だと感じ、こういう感じにしてみました。

でも、何だかちょっと違和感を感じました。それはこの絵が、

  • かつて五島市で「絵に描いた餅」に終わった「e-むらづくり」に似ている
  • 現在自民党が推進しているSociety5.0の劣化コピーに見える

と言った部分が引っかかりました。

https://nakanishidaisuke.com/2019/08/11/kokusaku-2/

これで本当に、島民の課題が解決されるのだろうか?

と、そこの部分が一番もやっとしていました。

④「課題に耳を傾ける」を強調

やはり、「技術をベースに社会を変える」というのは、サービスプロバイダー側の論理です。

プロバイダーに任せると、現場とのズレが生じる可能性が高く、便利になったけど、そもそも要らないモノが生まれがちです。

そのため、こんな感じで修正。

ただ、これでもまだ「文字数が多い」のと、関係性がごちゃごちゃしている感じがして、分かりづらさがありました。

それで悶々と考えている所に、「総合戦略へのパブリックコメント」の募集が告示されました。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s007/040/010/080/010/20190805170828.html

これは私からすると、

相手(現職)が出そうとしている「じゃんけんの手」

です。なぜなら、次の市長選挙でも、現政権は「まち・ひと・しごと総合戦略」を元に、政策を謳ってくるからです。

そのため、これは徹底的に読み込み、弱みを炙り出すチャンスです。

そして私にとって、喉から手が出るほど欲しかったデータがありました。巻末の「市民アンケート」です。

https://nakanishidaisuke.com/2019/08/14/sumiyasusa/

サンプル数が700以上もありますので、少なくとも令和元年時点では、

一番確かな「住民の声の総意」

だと言えそうです。これを元に、マーケティング的に「課題を解決するイメージ」を作ってみました。

➄住民アンケートの結果をベースに

今までの方向性に載せる形で、出発点を

「最先端の技術」とか「世の中の一般的な課題」

ではなく、

五島市民が課題に感じている事

に置きました。それで出来たのがこちら。

五島市では、ずっと「医療」と「交通」の課題が訴えられていましたが、現政権は有効な手立てを講じられていない状況です。

【九州商船のストライキ問題】

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s014/020/020/010/010/2018/201802/20190317012608.html

【ORCの機材不備問題】

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47013740V00C19A7ACYZ00/

こうした交通インフラの問題は、本来市役所の問題ではありません。しかし、島外との交通網がライフラインとなっている離島では、行政も何らかの形で、この問題にコミットすることが求められます。

これはずっと解決されていない問題として、新しい人が挑戦すべきテーマです。

実際の所、何が出来るのかは分かりません。

しかし世の中の変化を見渡せば、五島で活用できそうな潮流の変化は沢山あります。

そこに挑戦することを後押しするのか、今の状況に甘んじるのか、そうした点が選挙の争点になる気がします。