50年に1度の大雨
五島列島~対馬で50年に1度の大雨が降りました。
NHKの情報によると、
新上五島町では午前8時までの12時間の雨量が277ミリに達し、統計を取り始めてから最も多くなっています。
とあります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190720/k10011999751000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
本日は、「これからの時代の情報連携の在り方」について考えてみます。
遅すぎる避難勧告
今回の大雨を受けて、五島市は7月19日にHP上で、
と発表しています。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/index.html
しかし、こんな深夜に情報を発信しても、遅すぎます。
さらに、五島市役所のFBページでは、20日の午前7時に
【避難勧告が発令されています】・玉之浦町玉之浦、岐宿町全域、玉之浦町中須、玉之浦町小川、玉之浦町荒川、富江町全域
と発表しましたが、市民から
0:00までに出されてる避難勧告の情報を今頃出すのは遅すぎだと思います
とコメントを付けられてしまっています。
なぜこんなに対応が遅くなってしまうのでしょうか?
トップダウンの情報伝達
五島市地域防災計画によると、
五島市の市民への情報は、「気象庁」→「長崎気象台」→「長崎県危機管理課」→「五島市」→「市民」というトップダウン式の流れです。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s003/010/020/060/010/096_2.pdf
そのため、市役所が発表する情報はどうしても遅れます。
しかし、今後も頻発する大規模災害に対して、
気象庁からの情報を基にして動く体制で、果たして本当に、市民に必要な情報を周知できるのでしょうか?
ボトムアップ式の情報共有
今回の件を受けて、私の周りではLINEグループを使った情報連携がありました。
「〇〇町は大雨すごいけど、大丈夫!」
みたいな感じで。或いはFBを通じて、施設の情報を共有する方もいました。
道路の状況や施設の状況、各地のリアルタイムな情報は、市民の側からも発信することが可能です。
こうした形で、各地でボトムアップ式に情報を収集&発信する人が、各地に必要だと感じます。
災害時の情報連携
今回の件で明らかになったのは、
「五島市民にとって、災害情報のプラットフォームが存在しない」
という事です。そのため、各々が個別に情報を収集しなければいけません。
五島市では、2019年の2月27日から、個人が所有するスマートフォンで防災情報を確認できるアプリを配信してます。
しかし、当然ながらスマホを持っていない高齢の方も多いので、五島市市議会の答弁によると、
チラシを作成するとともに、各地区の町内会長会議とか、あと、各種会合に出向いて周知を図ってまいりたい
との事です。私も今回の件を機に、インストールしてみました。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s003/010/020/060/070/20190426153405.html
今回がおそらく、初めての運用だったはずですが、実際の利用はどうだったのでしょうか?
従来の情報共有はトップダウン型で、ボトムアップのリアルな情報が集まる場所がありませんでした。
定点観測カメラとドローン活用
気象庁の情報を見れば概要は分かりますが、細かい部分は分かりません。
河川の氾濫や土砂崩れ、道路の閉鎖状況など、定点観測カメラを設置して、状況をリアルタイムに確認できるシステムが必要ではないでしょうか。
本日は車を運転する人も少ないですが、交通事故や家屋の浸水が心配です。
さらに、警戒情報が発令されている段階では、
各地の被害状況の全容は掴めない状況です。
そのため、台風が去った後、
どれだけ迅速に全体の被害情報を収集できるかが鍵となります。
被害確認の際にはドローンが役に立つはずですが、消防や警察・自治体では導入をしているのでしょうか?
ドローンアイランドを自称する五島市では、率先してドローンを活用する方針が良いですね。