政治改革
令和の改革シリーズ第5弾です。
前回の記事では、選挙制度について、改善すべき点を紹介しました。
https://nakanishidaisuke.com/2019/04/23/reiwa-election/
本日は、その続きとして、もう少し全体的な話で選挙・政治に関する提言です。
「無駄な慣習」を廃止!
選挙には、数多くの無駄な慣習があります。
例えば選挙カー。
下の記事にある通り、選挙カーは騒音で、
- 迷惑に感じている人
- 馬鹿馬鹿しいと感じる人
が多いです。
それだけでなく、「名前だけを書いた立て札」も街中ではよく見かけます。
心理学で言う「単純接触効果」を高める意味があるのでしょうけど、それが許される場合、
「道路に名前を多く出した候補者が勝つ」
ことになってしまいます。
選挙カーや看板・チラシや人手も含めて、現在の選挙は
「無駄な慣習に費やす時間とお金がある人」
が当選の必要条件となります。
マネジメントの能力に長けた会社の経営者であれば、市民から
「どうか選挙に出てください」
と頼まれても、
(選挙に費やすような)時間はありません。
となってしまうでしょう。同じように、熱意と才能に溢れる若い人についても、供託金や諸々の費用がハードルとなり、
(選挙に費やすような)お金はありません。
となってしまいます。これは社会全体にとって、マイナスです。
世代間の不公平を是正!
現代の政治システムでは、母数の多い高齢者の意思に沿った政治家が当選する可能性が高くなります。
もちろん、身体機能が衰える高齢者を社会全体でどう支えていくか?という点は大事です。
しかし、現在のルールで選挙を続けた場合、数の論理で動く高齢者票を政治家が意識するため、
若い世代の政治的な意思
が反映されない可能性が高くなります。
高齢者の意思で動く政治は、「民主的と言えば民主的」ですが、社会そのものが継続不可能になってしまう恐れがあります。
それを防ぐためには、世代間で均等になるような選挙制度を導入する必要があります。
具体的には、
- 各世代から1人ずつ代表者を選出する制度や
- 有権者の票数を基に、1票の価値を世代間で補正する調整
などのアイデアが考えられます。
もちろん、現行の選挙制度の根幹を揺るがす変更となるので、慎重な議論が必要でしょう。
しかし、今後何かしらの対策を講じない限り、将来を見据えた意思決定の機会が損なわれる恐れがあります。