AIの先駆的企業・SB
AI(人工知能)の分野で一番大きな投資を行い、影響力を持っている会社と言えば、国内ではソフトバンクが上げられるでしょう。
最近ではトヨタ自動車との連携が報じられ、注目を浴びました。
さらに、先日のNHKの番組では、「AIで仕事がなくなる?」という最近よく見かけるテーマの話題で、孫氏が登場し、自説を述べていました。
https://youtu.be/fH2K_TAS4Nk
本日は、その主張の一部をご紹介をします。
主張① ベーシックインカムは賛成
孫氏は、AIで仕事を失ってしまう人たちに対して、
安心感を提供するための社会的装置は必要
と、BIに賛成の立場です。しかし、誰もが気にする「財源」の問題については、
国そのものが、BIを提供する財源を持てるだけ、豊かな国であり続けなければいけない
という点を強調しています。そのために、中長期的にはAIを
国が転げ落ちないよう、前に前に進めていくべき
であると主張しています。
それと同時に、今起きている問題(BIの普及可能性の模索)についても考えていくべき、と述べています。
主張② 「ロボット税」は反対
欧州で導入されている「ロボット税」は、AIで仕事を奪われてしまう人たちのために、ロボットを導入する会社が税金を支払う制度です。
これに対して、孫氏は、(当然と言えば当然ですが)反対の意見を主張しています。理由は
進化にペナルティーを貸していては、その国は進化から取り残されてしまう
からだと述べています。
非常に分かりやすいですね。ロボット税のある国とない国とでは、企業は当然、税金のない国を選びますよね。
主張③ 「攻め」をしっかりとやるべき
ここで言う「攻め」とは、要するにAIの技術開発のことですね。孫氏の根底にある危機意識は強く、
全速力でやっても、負けるかも知れない戦いのところを、まず全速力でやらなければいけない
と述べています。その上で、
(攻めて)稼いでいる企業に、法人税などで稼いだ企業から、BIに配分しなければいけない
と述べています。グローバルな競争では、まず「勝つ」ことが大前提として肝心である、と述べています。
まとめ
孫氏のAI・BIに対する主張をまとめると、順番があります。
- 日本企業は(SB含め)、全速でAI競争に勝つことが最優先
- 競争で儲けを出した企業から法人税を集めればよい
- 法人税の中から、BIの資金を捻出すればよい
ということで、企業努力(1)と政治的な判断(2、3)は、明確に切り分けているように感じられました。
そして、今起きている変化を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかは、気持ちの問題だ、と述べています。
番組の中では、そんな孫氏に対して
「資本家が、仕事を奪われる人に対して、『気持ちの問題』だと言うのは無責任。」
というような意見も出ましたが、それに対しては、
新しい時代に対して、前向きに取り組もうとしないは、逆にこれも無責任
であると淡々と反論しています。
が、そんなこと以上に、孫氏は
まずAI競争に勝たなければいけない
という意識が強いように感じられました。
肝心のBIの財源については、法人税として徴収・分配することが望ましいという思いを持っている感じでした。
私が市長だったら、SBを誘致して、「攻め」の部分をガンガン推進して欲しいですね。
https://nakanishidaisuke.com/2018/07/17/autometaion/
https://nakanishidaisuke.com/2018/04/02/if-mayor-5/