先日の動画で、石木ダム建設を巡る県知事選挙候補者のスタンスを解説しました。
2月1日に公開されたRehackの番組内で、候補者同士の討論がありましたので、紹介です(以下、敬称略)。
【ReHacQ長崎県知事選挙】全国最速ペース、人口減少へどう対応?過疎地どうする?大激論…【平田けんvsつつい涼介vs大石けんごvs高橋弘樹】
目次
- 石木ダム:流域委員会・工事の扱い
- 1) 司会が論点を確認(「開催すべきか」)
- 2) 大石 → 平田へ質問(「進展が少ない」評価への違和感)
- 3) 大石が「流域委員会」の県の立場を確認し、平田に踏み込む質問
- 4) 司会が平田に「まず工事を止めるか」を要求(Yes/Noを迫る)
- 5) 平田:推進維持+「学識者の意見を聞く場」は必要(ただし場の性格づけが鍵)
- 6) 大石:2点追撃(「方針見直しの可能性」「止める期間の具体」)
- 7) 平田:期間は「今ここでは言えない」/最終判断は知事
- 8) 司会が論点を明確化(「中止の可能性は?」を言質として取りに行く)
- 9) 平田:基本は推進/中止の明言は避ける/期間も確定せず
- 10) 大石:最後に確認(「委員会が終わるまで止める」理解でいいか)
- 11) 司会:水没予定地住民(十数世帯)が「何を求めているのか」各候補に質問
- 12) 大石:県の説明努力は継続/「計画で対応できない状況ではない」
- 13) 平田:住民が求めるのは「意見を聞く場」→設けた方がいい
- 14) 筒井:前提調査・計画の検証不足/不透明なまま進めたのが問題
- 15) 大石:誤解防止の補足(「意見を聞く=委員会開催が必須ではない」)
- 16) 司会が大石に再質問(「説明を尽くした」具体は?)
- このクロストークの「争点の芯」だけ超短く整理
石木ダム:流域委員会・工事の扱い
1) 司会が論点を確認(「開催すべきか」)
司会:
石木ダムに関しては、地元の十数世帯(※水没予定地の住民)の方々が「このままでいいのか」という問題提起をしていて、流域委員会を開くかどうかが論点になっています。
まず、皆さんの立ち位置(開催すべきか)を整理します。
平田さん:「建設推進の立場。ただし意見を聞くことは大事」
筒井さん:「計画への疑問が出ている。検証すべき」
大石さん:「現時点で開催する明確な根拠はない」
2) 大石 → 平田へ質問(「進展が少ない」評価への違和感)
(このブロックの直前に、新幹線の進展評価などの話題があり、その流れで「石木ダムも進展が少ない」と平田が述べた趣旨に対して、大石が確認に入ります)
大石:
平田さんに質問したいです。石木ダムや西九州新幹線について「進展が少なかった」とおっしゃいましたが、どういう点をもってそう表現されたのでしょうか。
平田:
石木ダムについては、住民の合意・理解を得ようという努力はされたと思いますが、結果として進展が見られなかった、という意味です。
3) 大石が「流域委員会」の県の立場を確認し、平田に踏み込む質問
大石:
平田さんに、石木ダムについて伺いたい。
県としては「現時点で流域委員会を開催する明確な根拠はない」という立場で、議会答弁でもそう整理していると思います。
仮に開催するとなると影響も大きい。そこで確認ですが、平田さんが「意見徴収の場」を設ける場合、
工事は止めるのか、止めないのか
そして「止める」なら、どういうイメージで、今後どう進めるのか
県職員も含めて丁寧に進めてきたという認識があるので、平田さんの考えを具体的に聞きたいです。
4) 司会が平田に「まず工事を止めるか」を要求(Yes/Noを迫る)
司会:
平田さん、「工事を止めるのかどうか」をまずはっきり答えてください。そのうえで説明をお願いします。
5) 平田:推進維持+「学識者の意見を聞く場」は必要(ただし場の性格づけが鍵)
平田:
私は、(法に基づく)意見を聞く場を整えることが大事だと思っています。
その場(流域委員会)に、どの程度の権限や性格を持たせるのかは設計の問題です。
ただ、私は建設推進の立場ですが、それと矛盾しません。
推進する中にあっても、「学識者がどう考えるか」を聞き、聞きながら事業のあり方を考えることには意味がある、という考えです。
(※ここで平田は、「推進と委員会は両立しうる」という論理を明確にします)
6) 大石:2点追撃(「方針見直しの可能性」「止める期間の具体」)
大石:
2点確認させてください。
1つ目:委員会で意見を聞くなら、その意見を踏まえて今後の方針を考える、という理解でいいですか。
2つ目:先ほど「短期(止める)」という趣旨の話がありましたが、短期とはどれくらいですか。委員会が終わるまで止めるのか、どこまでなのか。
7) 平田:期間は「今ここでは言えない」/最終判断は知事
平田:
期間は、委員会の構成や運営の仕方など、具体を詰めないと決められません。
「何ヶ月」「何年」と、ここで確定して言うのは難しいです。
(大石の1点目=方針見直しの可能性について)
意見はいろいろ出てくると思いますが、最終的には知事が判断するということに尽きます。
意見を踏まえて知事が判断する、それがすべてです。
8) 司会が論点を明確化(「中止の可能性は?」を言質として取りに行く)
司会:
整理すると、「委員会の結論次第で中止する可能性もあるのか」という点と、
「止めるなら委員会が終わるまでなのか」など期間の点、ここを視聴者が一番知りたい。
もう一度、そこを明確にしてもらえますか。
9) 平田:基本は推進/中止の明言は避ける/期間も確定せず
平田:
私は基本的に推進の立場です。
推進する上で、「どういう事業のあり方にするか」を考える、ということです。
期間については、委員会の構成や運営次第で変わるので、今ここで確定して言うことはできません。
(※司会が求めた「中止の可能性」を、平田は「知事が最終判断」と言い換え、明確にYes/Noを出さない構造になっています)
10) 大石:最後に確認(「委員会が終わるまで止める」理解でいいか)
大石:
つまり、委員会の意見が出るまで(委員会が終わるまで)は、いったん止める、という理解でいいですか?
平田:
委員会の意見が出るまで、ということを想定しています。
(※この「想定しています」が、視聴者目線では事実上の“停止を含む運用”に聞こえるポイントです。ただし平田は“期間確定”は避けています)
11) 司会:水没予定地住民(十数世帯)が「何を求めているのか」各候補に質問
司会:
視聴者の理解のために確認します。水没予定地の十数世帯の方々は、何を求めて「流域委員会を開いてほしい」と言っているのか。
候補者の認識を聞きたいです。まず大石さん、30秒で。
12) 大石:県の説明努力は継続/「計画で対応できない状況ではない」
大石:
(住民が求めている内容は)正確には確認が必要ですが、県としては、計画自体は「県民の安全・安心(命と暮らし)を守る」ためのものです。
もし計画で対応できない状況になれば、有識者の意見も踏まえて計画を適切にしていく、という姿勢です。
ただ、現状は「計画で対応できないものになっている」とは認識していない、というのがこれまでの答弁です。
13) 平田:住民が求めるのは「意見を聞く場」→設けた方がいい
平田:
住民が求めているのは、「意見を聞く場を設けること」です。
それはやった方がいいと考えているので、(政策比較表でも)そう書いています。
14) 筒井:前提調査・計画の検証不足/不透明なまま進めたのが問題
筒井:
流域委員会は、そもそもダム計画の前提となる調査が十分でない、計画が十分検証されていない、という指摘がある。
不透明な状況で進めたこと自体が問題なので、検証の枠組みとして流域委員会は必要だと思います。
15) 大石:誤解防止の補足(「意見を聞く=委員会開催が必須ではない」)
大石:
意見を聞くこと自体は大切です。私が申し上げたいのは、
「意見を聞く=流域委員会を必ず開く」ではない、という点です。
そこは誤解されないように補足しておきたいです。
16) 司会が大石に再質問(「説明を尽くした」具体は?)
司会:
大石さん、現場にも行かれているし「説明を尽くした」という側の説明に聞こえます。
具体的に、どういうヒアリングや説明をしてきたのか、30秒で言える範囲で教えてください。
大石:
「説明を尽くした」という意味ではなく、まだ終わっていません。これからも説明する努力を続けます。
技術的な説明はこれまでも実施してきましたし、今後も(現地の方々との調整を踏まえながら)理解を得る努力は続けたいと思います。
このクロストークの「争点の芯」だけ超短く整理
平田:推進は維持。ただし「学識者の意見を聞く場」は必要。運営次第では“工事を止める期間”が発生しうるが、期間は明言せず。最終判断は知事。
大石:意見聴取は重要だが「委員会開催が必須ではない」。現状「開催する明確な根拠なし」という県の整理。説明は継続。
筒井:前提調査・検証が不十分。不透明なまま進めた点を検証する枠組みが必要で、委員会開催が要る。
