福江商工会議所主催の新年祝賀会で市長が述べた挨拶のまとめです。一部に誤字があることをお赦し下さい。
皆様、新年あけましておめでとうございます。五島市長の出口です。
本日は、令和8年の新年賀詞交歓会を開催したところ、ご多用の中、多くの皆様にご参加いただきました。誠にありがとうございます。
また、商工会議所の今村会長をはじめ関係者の皆様には、日頃より地域経済の発展にご尽力を賜り、市政運営にもご理解とご協力をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。
昨年を振り返って
昨年は、さまざまな行事を通じて、多くの皆様と関わりを持たせていただきました。
- 9月:港まつり
沿道には多くの方が集まり、花火やねぶた巡航、市民総踊りなど、大いに盛り上がりました。商工会議所の皆様には大変お世話になりました。 - 12月:愛のチャリティ
収益金の一部をご寄付としていただきました。五島の将来を担う子どもたちのために、大切に活用してまいります。 - 8月:つばき商品券の発行(第9弾)
猛暑の中、商工会議所職員の皆様とともに商品券販売に取り組みました。改めて感謝申し上げます。
また、11月には会頭が今村会頭へバトンタッチされました。清瀧会頭には長年にわたり大変お世話になりました。私自身、以前からご縁が深く、写真をご一緒させていただいたこともあります。今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。
今村会長と取り組みたいこと
先ほどもお話がありましたが、今村会長とは、商工会議所の将来像についていくつか意見交換をしてまいりました。なかでも、特に力を合わせて取り組みたいのが、次の2点です。
1. 福江空港の機能強化
先ほど今村会長からLCCの話がありましたが、これと併せて、市としては給油施設の整備にも、しっかり取り組んでまいります。
五島市の玄関口である福江空港が変わることは、五島の見え方そのものを大きく変えるチャンスです。国内外からのチャーター便誘致に加え、議会でも話題となりましたが、新たな定期便の就航も視野に入れ、皆様と力を合わせて取り組んでまいります。
2. 商店街の活性化
私が街を歩いていると、さまざまな声を伺います。中でも残念に感じたのは、
「せっかく五島まで来て宿泊したのに、食事がなかなか取れない」
というお話です。
五島の美味しい魚や肉を味わえないまま帰られる観光客がいることは、本当に悔しい思いです。宿泊施設が増える中で、商店街がもっと活気を取り戻し、飲食店が増えていく流れをつくりたいと考えています。
今村会長とも相談しながら、たとえば屋台が立ち並ぶような仕掛けなど、商店街に賑わいを生む新たな取り組みを真剣に検討してまいります。
2026年1月5日:五島にとって大切な日
本日、令和8年(2026年)1月5日は、五島市にとって非常に重要な日となりました。
五島沖洋上ウィンドファームが、ついに営業運転を開始いたしました。
これにより、太陽光などと合わせることで、五島市で使用する電力の約8割を再生可能エネルギーで賄える見込みとなります。五島市は再生可能エネルギー分野において、間違いなく日本をリードする存在になっていくと確信しております。
この事業のスタートは、2010年に遡ります。当時の中尾市長の時代に、椛島沖で実証事業が始まり、その後、野口市長の時代を経て、私の代でようやく完成に至りました。
ただし、この洋上風力は「発電して終わり」にはしたくありません。私は、その先の未来を見据え、再生可能エネルギーを活用した次の展開にも挑戦したいと考えています。
たとえば、洋上風力がさらに進めば、再生可能エネルギーを使って海水から水素を製造することも、将来的には可能になるかもしれません。
そして水素を燃料として、空飛ぶクルマや水素燃料電池船といった新たな技術が、この五島にあってもおかしくない時代が来るのではないかと思っております。
子どもの頃、35年後に洋上風力発電がこの地にできるなど、誰も想像していなかったはずです。将来は誰にも分かりません。しかし、将来を見つめ、そこに向かって動くことはできます。私はそのために、しっかり舵を取ってまいります。
結び
結びに、本日お集まりの皆様のご健勝と、五島市経済のさらなる発展を心より祈念申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
YouTubeでの新年あいさつ
以下、YouTubeからの文字起こしです。
司会(小林)
五島チャンネルをご覧の皆さま、新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、出口市長に新年の抱負についてお話を伺うため、鐙瀬ビジターセンターにお越しいただきました。
進行は私、小林が務めさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。
出口市長
よろしくお願いいたします。
司会
さて、こちらの鐙瀬ビジターセンターですが、とても素晴らしい施設ですね。
市長
はい。本当に素晴らしい施設だと思います。
この鐙瀬ビジターセンターは、「五島列島ジオパークエリア」が、昨年、指定から70周年を迎えた西海国立公園の拠点施設として整備されたものです。
ドローンによる空撮映像やジオラマ、展示パネルなどを通じて、五島列島と大陸とのつながり、生態系、そして歴史文化といった魅力を紹介しています。
また、このラウンジからは、目の前に海、反対側には鬼岳という素晴らしい景色を眺めることができます。特に晴れた日は格別です。
司会
体験イベントなども開催されているそうですね。
市長
はい。自然素材を使った工作体験や、近くの溶岩海岸を散策するツアーなどを随時開催しています。
先月は、松ぼっくりやどんぐりを使ったクリスマスリースやオーナメント作りの体験も行われました。
年間を通じてさまざまなイベントを実施しており、多くの方にご参加いただいています。
この施設は「見て・触れて・学ぶ」ことができる場所ですので、ぜひ訪れていただきたいと思います。
司会
ここはジオパークの拠点施設とのことですが、現在ちょうど再認定審査の時期ですね。
市長
はい、そのとおりです。
ジオパークは認定から4年ごとに再認定審査が行われます。五島列島ジオパークは、令和4年1月に認定されました。
それから約4年が経過し、この間、どれだけ地域を元気にする取り組みが進んだか、また前回の課題をどれだけ解決できたかについて、昨年11月に審査員の先生方が来島され、現地で確認をしていただきました。
私自身もヒアリングに参加しました。結果は近日中に届く予定ですので、楽しみに待ちたいと思います。
司会
それでは、新年にあたっての重要課題について伺います。まず一つ目を教えてください。
市長
まず一つ目は、「有人国境離島法」の改正と延長です。
この法律は、私たちの暮らしに欠かせない非常に重要な法律です。
この法律により、航路・航空路の運賃低廉化が実現し、長崎や福岡へ移動する際の船や飛行機の運賃は、およそ半額となっています。
また、農水産物の輸送コスト支援により、本土への輸送費も大きく軽減されています。
しかし、この法律は令和9年3月31日までの時限法です。
もし失効すれば、移動や物流に大きな影響が出る恐れがあります。
そのため、昨年10月25日、改正・延長を求める総決起大会を福江文化会館で開催しました。
1,000人を超える市民の皆さまにご参加いただきました。
国会議員、県、県議会、市議会、そして新上五島町や対馬市など関係自治体とも連携し、改正・延長を必ず実現したいと考えています。
また、単なる延長ではなく、運賃低廉化の対象拡大や輸送支援品目の充実も国に要望していきます。
今年は正念場です。
市民の皆さまが今後10年、20年と安心して暮らせるよう、全力で取り組んでまいります。
司会
次の課題についても教えてください。
市長
今月、沖合に設置された浮体式洋上風力発電所「五島フローティングウィンドファーム」の商業運転が本格的に始まります。
司会
いよいよ運転開始ですね。
市長
はい。待ちに待ったスタートです。
これにより、太陽光発電などと合わせて、市内の消費電力の約8割を再生可能エネルギーで賄えるようになります。
この流れを地域経済に波及させるため、再生可能エネルギーを活用した地域振興を進めます。
具体的には、風力発電施設を活用したメンテナンス人材育成、技術者の定着、新たな雇用創出を目指します。
司会
市民一人ひとりにできることはありますか。
市長
ぜひ、ご家庭の電気契約を再生可能エネルギーに切り替えていただきたいと思います。
五島市は、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目標に掲げています。
地球温暖化が進めば、漁業や農業にも大きな影響が出ます。
再生可能エネルギーは、CO₂をほとんど排出しない重要なエネルギーです。
市内には、すでに20社以上の再生可能エネルギー電力事業者があります。
「今、再エネに変えれば五島が変わる」
この言葉を合言葉に、ぜひご検討ください。
司会
観光についてはいかがでしょうか。
市長
これまでも、世界文化遺産、日本遺産、日本ジオパークなどの地域資源を生かした観光振興を進めてきました。
今後も、五島ならではの体験や食を生かした旅行商品が増えるよう、旅行会社と連携して支援していきます。
また、外国人観光客の受け入れ環境整備、多言語対応、魅力的な情報発信を強化します。
映画やドラマ、情報番組のロケ誘致にも力を入れ、五島の知名度向上と誘客につなげていきたいと考えています。
司会
最後に、市民の皆さまへメッセージをお願いします。
市長
改めまして、新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまが希望に満ちた新年を迎えられたことを、心からお喜び申し上げます。
私は、「五島を護る」という思いを胸に、五島に生まれてよかった、五島に住んでよかったと感じていただける市政を目指し、これからも全力で取り組んでまいります。
市民の声に誠実に耳を傾け、一つ一つ課題を解決し、五島をさらに発展させていきたいと思います。
本年が、五島市にとって飛躍の年となり、市民の皆さまにとって希望に満ちた一年となることを心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
