五島市副市長の後任は誰?

こちらの記事の続きです。

なぜ五島市の大賀副市長は突然解職されてしまったのか?

本日は、次の五島市副市長に誰がなるのか、どういった人になるのか、考察します。

解職時点では後任候補なし

12月23日の解職発表時点で、後任者の話は出ておらず、「これから探す」という話でした。

改めて考えると、後任者のアテもないままに解職に踏み切った事は、それだけ「大きな何か」があったのだろうと思います。

出口市長の「右腕」に求められる事

解職説明で出口市長が述べた事を基に考えると、

「一心同体」と言える信頼関係を築ける人

  • 市長との間で率直な意見交換ができる心理的距離感

  • 表では一致、裏では不信という関係ではなく、水面下でも認識が揃っている状態を保てる

  • 方針決定後は、個人的な見解を差し挟まず、組織としての統一行動を徹底できる覚悟

となりそうです。これらの条件に合致する人物について、市役所の内部・外部という視点で考察していきます。

市役所内での人選

市役所内から抜擢するメリット

1. 市政運営の即応性が高い

  • 行政手続・組織文化・人間関係を熟知しており、着任直後から政策を動かせる

  • 解職報告で強調された「迅速な政策推進」に合致

2. 職員組織との調整が円滑

  • 各部局との信頼関係が既に形成されており、市長の意思を行政全体へ即座に浸透させやすい

  • 組織の混乱や抵抗を最小化できる

3. 行政の継続性・安定性を確保できる

  • 進行中の重要施策(施設整備、基盤整備等)を中断せず継続できる

  • 「市政を止めない」というメッセージになる


市役所内から抜擢するデメリット

1. 市長との「名実ともに一心同体」になりにくい可能性

  • これまでの人間関係や組織内力学が影響し、市長の政治判断と完全に歩調が揃わないリスク

  • 解職理由で示された「信頼関係の強化」が再び課題化する恐れ

2. 発想や政策推進手法が内向きになりやすい

  • 前例踏襲や庁内調整を優先し、大胆な意思決定が遅れる可能性

  • 市長が目指すスピード感とズレが生じる場合がある

3. 「体制刷新」の印象が弱い

  • 市民から見ると「人が変わっただけ」と映り、解職の意義が伝わりにくい

  • 政治的メッセージ性は相対的に弱い

見通し

結論から言うと、市役所内からの人選の確率は低いのではないでしょうか。

大賀氏の解職は、市の職員にとっても衝撃だったと思います。

トップと一心同体でなければ解職される

という事例が出来てしまったためです。市長に対してYesマンに徹する覚悟があるならば市役所内の人事もあり得ると考えられますが、難しいだろうと見ています。

私は組織のNo2として、トップには諫言することも大切だと考えています。その点が心配だったので、3月議会でも質問しました。

ーーーー五島市3月定例会ーーーー

◆3番(中西大輔君) そういった点も含めて、市長に対して、市長が個人的に情報発信していることに対して、誰か周りの職員さんの方でも、ちょっとこれはやめといたほうがいいよとか、そういうことを言う方はいらっしゃらないんでしょうか。

◎総務企画部長(大賀義信君) すいません、市長は個人的にXをやられておりますけれども、いろんな職員からの聞き取り、また、私も見る中では、私が気になった部分につきましては、大変失礼ですけども市長のほうには御助言としてお伝えしたことがございます

上記の通り、時には言いづらい事も言う事がNo2には必要と思います。

市役所外での人選

市役所外から抜擢するメリット

1. 市長との強固な信頼関係を最初から構築しやすい

  • 市長の理念・政策を理解した人物を選任でき、「一心同体の体制」を明確に示せる

  • 解職報告の核心部分と最も整合的

2. 政策推進のスピードと突破力が高まる

  • 既存の庁内慣行や人間関係に縛られにくく、意思決定が速い

3. 市民への強いメッセージ性

  • 「本気で体制を立て直す」という意思を可視化できる

  • 解職を単なる人事ではなく、市政転換・加速の契機として示せる


市役所外から抜擢するデメリット

1. 行政実務・組織理解に時間を要する

  • 市役所内部の制度や慣行を把握するまで、初動が鈍る可能性

  • 解職報告で求められた「迅速性」と短期的に矛盾する場面も

2. 職員組織との摩擦リスク

  • 外部人材に対する警戒感から、庁内調整が難航する恐れ

  • 中間管理職層の協力を得られなければ、政策が滞る可能性

3. 人選を誤ると混乱が拡大する

  • 市政経験・倫理観・行政理解が不足している場合、
    解職の正当性そのものが疑問視されかねない

見通し

個人的には、外部人材の活用になる可能性が高いと考えています。

市長のキャリアは東京での新聞記者、国会議員の秘書という経験であるため、中央とのパイプはあると選挙でも述べていました。

五島に在職していた期間よりも、五島外の期間の方が長く、強固な信頼関係は中央の人物との間の方が強いのかもしれません。

市長に求められる対応

まずは内外から早急に適任者を探す事が求められます。

全国の「副市長不在事例」を調べてみると、議会から承認が得られない事で空白となるケースが多いようです。

https://chatgpt.com/s/dr_694b8577d47481918372204da9200a1f

五島市議会においては、市長・議会が現在の状態になってから否決された議案はないので、議会リスクは少ないと考えられます。

が、いずれにせよ議会や市民に対する丁寧な説明は求められそうです。

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