五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2024/9/30 11:00ー
目次
市長の公約について
子育て支援策について
柳田 能登半島のお亡くなりになられた方にお悔やみ。復興の道半ばに豪雨が発生して道路寸断されて孤立集落もあるとの事。家財道具の撤去などの費用を要する。被災された方の苦痛を思えば早く復帰を望む。今年の夏は9月末でやっと朝晩が涼しくなった。海水温は未だに高く、早めの対応が必要。台風18号には警戒をして頂きたい。出口市長は子育て支援策として、給食費の無料化、施設の更新、子どもの遊び場の中で、限られた予算の中で実施していきたいとあったが、どう考えているか。
市長 子供がのびのび成長して五島を愛する子供を育てたいと思っている。学校給食費、異物混入しない給食の提供、雨の日の遊び場づくりを聞いたので、取り組んでいきたい。給食の無償化は、管理運営に3憶2千万円を要している。就学援助が2500万円を支援している。完全無償化をするためには、9500万円を毎年確保する必要がある。これは人件費を含めると図書館以上の額となる。大きな負担となる。国の負担とするように、引き続き訴えながら財源の確保に努めたい。給食施設の統廃合も視野に入れながら、将来的には設備のリニューアルを考えていきたい。雨の日の遊び場は子供でじま博が各地で開催。4200名の親子連れが来場して楽しい時間を過ごした。今後の遊び場づくりの参考になった。基本的な構想を整備して多世代交流を含めるかなど、早急に検討したいと考えている。場所の選定、新施設か既存が良いのか考えていきたい。子育て世帯の意見を聴くなど準備を進めたい。
柳田 給食の無償化は厳しい財源の中で難しいと思っている。が、財源確保の努力はすべきだと思っている。倍増出来たら無償化しますとか、努力はして頂きたい。財源さえ確保出来たら方策として考えて頂きたい。18親和銀行の専務・支店長と話をした。専務から「跡地の地域の有効利用が出来れば良い事だ」と話を聞き、子どもの遊び場に良いですねと言ったら「良いですね。」となった。商店街のど真ん中であり、可能になったらと。おじいちゃんおばあちゃんと一緒に行って一緒に見て頂いて、下関中心地で用を足すという事で盛況だった。18銀行の跡地だったらキッチンカーとかも経済効果もあると思うので跡地に遊び場を作ったらどうかと思う。銀行さんも地域に貢献するなら良い事だという話だったがいかがか。
福祉保健部長 旧18親和銀行の跡地は全庁的に検討して来た。活用方法の一つとして検討したい。
有人国境離島法の延長、拡充について
柳田 市民の最大の関心事。画期的な法律を継続拡充するために必要な取り組みは。
市長 最初に市民に訴えてきた。永遠に続くものではない議員立法。何もしなければ現在の支援がなくなってしまう。五島市の姿は国境離島の効果が大きい。雇用機会拡充事業で雇用が生まれている。社会増は3年達成。観光客数も消費額も増えている。UIターンも増えている。延長する必要がある。県や関係団体と連携して協力を頂きながら取り組んでいく。私自身の人脈も活用する。
柳田 延長はするだろうと、ただ産みの親である谷川代議士がおやめになって、予算が削られるのではないかと危惧しているのでは。運賃が半額近いが、減額されるのではないかとか。市民の皆様としては拡充してもらいたいという声を聞く。縮小にならないように関係国会議員とタッグを組んで取り組んでもらいたい。
市長 現在の運賃低廉化の市民、準住民の方が引き続き受けられるように働きかけたい。市内を回る中で、帰省客への拡充が出来ないか、声を頂いている。島民割引の恩恵が受けられるように国や県に要望したい。
ライドシェアについて
柳田 様々な形態があるが、導入するならどのような形態を考えているのか。
産業振興部長 タクシー事業者が管理する日本版ライドシェア、と交通空白地に実施する通称公共ライドシェアの2種類がある。タクシー事業者の運行管理が必須とならない公共ライドシェアが適していると判断している。
柳田 課題や問題点は。
産業振興部長 交通空白地における必要性、地域に適した運行方法の把握が必要。ドライバーの確保も必要。タクシー事業者の理解、地域の皆様の協力が必要不可欠。長崎県タクシー協会から、五島市に対して「連携を密にするように」と連絡を受けている。
柳田 民業を圧迫しないようにしていきたい。
五島牛の品質向上及び肥育事業の取組に関する協定について
協定の内容と目的について
産業振興部長 今年8月28日に五島牛の品質向上の協定について、ジャパンインベストメントアドバイザー、東京農工大学、JAごとう、五島市の4社で締結。五島市ブランドの五島牛、元牛の品質向上、一貫経営の調査研究を進める事としている。繁殖農家の安定経営に寄与すると考えている。ブランド力が強化されて稼働率向上にも繋がると考えている。
柳田 メス牛で体重が軽い牛は価格が伸びない牛が多かった。去勢の320㎏以上が値段が高い。畜産農家にも大きくする手立てはないのかと話をしたら、そればかりは分からないと。飼料を開発する事も必要と思うが、
肥育牛を増やすための施策について
柳田 肥育牛を増やしてくださいと、どういう施策で取り組んでいくのか。
産業振興部長 肥育牛の増頭方針は現時点では存在しない。農協を始めとした肥育事業の拡大、R6も既存のクラスター事業で支援可能。
柳田 子牛の価格低迷で苦しむ農家が取り掛かって頂きたいし、ブランド化によって付加価値がついて子牛の価格がついてはハイブランドになるようになってもらいたい。
緊急防災・減災事業への地方債活用について
柳田 議員研修会が開かれて10名の議員で研修に参加。防災への地方債活用を進めてくださいと言う事で話があった。事業対象が大規模災害の必要な設備、施設整備、避難路、大規模災害時の情報推進など。浸水対策などの公共施設の移転。地域防災計画の対象施設の耐震化。学校法人が行う指定避難所への水中ドローンの配備追加など。充当率100%で一般財源が30%。緊急防災減災の活用は。
総務企画部長 緊急防災減災事業とは、対象事業が東日本大震災を教訓に緊急性が高く即効性が高い地方事業。元利償還7割の有利な起債。H24~R5の12年で福江小学校改築、防災無線整備、避難所の充実等14事業。今年度も玉之浦の庁舎受電設備などが該当する。
柳田 三重県の亀山士。空調設備をしているが五島市も空調設備がない避難所がある。岐宿中学校の体育館が指定されているが、空調設備が整っていない箇所があるが、地方債を活用して取り組む考えはないか。
総務企画部長 指定避難所が31箇所ある。エアコン設置が20。11箇所は体育館でありエアコンなし。避難が夏場に集中して熱中症のリスクが大きくなる中整備の必要性を感じている。本来は別の目的の施設を一時的に設置している。設置が必要な施設は整備をしたい。
柳田 高温と熱気で更に蒸し暑くなり熱中症も危惧されるので必要な箇所には有利な地方債を活用して整備をお願いしたい。
住宅の省エネ基準適合義務化について
市民への周知について
柳田 断熱性能4等級以下は確認申請を許可しないという事になるが、市民の方はまだまだ把握している方は少ない。天井、壁に50mm、床には25mmの断熱材を敷き詰めて断熱性を高めるモノが殆どだったが、天井が155mm、壁、床は50ー60mmの基準が求められる。サッシは内側が樹皮、ガラスも断熱性のものを使って算出される。1件当たりの断熱財の差額が50万円以上の差額が生じ、ユーザーの負担となる。家を建てたいと言って工務店にお願いするとき、知識があるのとないのとでは違う。周知をしていくのか。
建設管理部長 脱炭素、カーボンニュートラルが叫ばれる中、様々な対策が謳われている。建築分野は急務であり、2030年までにZEH水準、高断熱財の利用、ゼロエネハウスの建築を目指している。R4に建築物の法律が変わり、適合が求められる事になりR7年4月から求められる事になった。国交省からのプレスリリースが発表されている。所管省庁においても周知を図っている。建築設計者が訪れた際にパンフで紹介している。
柳田 まだまだ周知すべきと思っている。HPにも掲載して断熱性を満たさなければいけないと。カーボンニュートラルに向けて住宅のエネルギーを使わない、エコキュートを使って家で電気を使わない国の方針なので、市が確認申請する観点からも掲載してほしい。
長期優良住宅の推進について
柳田 断熱性能4が確認申請に必要との事だが、最低で性能4がクリア必要。来年からは断熱性能の義務化と加えて基礎工事もプラスして推進する事で高付加価値の中古物件として流通する方法でSDGsを目指すと。長期優良住宅は事前申請が必要だが、一般の人たちも高付加価値で高い価格で売買する観点からも推進が必要ではないかと思うがどうか。
建設管理部長 省エネ認定基準と長期優良基準は重複する部分もあるので、長期優良物件が増える事も期待したい。広報誌・HPで周知したい。
長崎型住宅について
柳田 県も今後推進していこうとしている。必要条件として長期優良住宅である事。それに特性を活かした地域の木材であるかどうかなど。詳細は未確定だが取り組んでいこうとしているが市はどう考えているのか。
建設管理部長 住宅事業者3団体と連携して広報活動をしていると聞いているが、情報収集に努めて促進・周知を行う。
柳田 県も大村・諫早に集中して進まないという事で講習会を計画する予定だという事。進めて頂きたい。