質問があったので、紹介してみます。
五島市が抱えている課題
市議会議員として、市民の暮らしや島内の経済状況を見て感じる事は、
働き手不足・担い手不足により、社会生活の持続が困難である事
が課題であると感じます。
働き手不足は人口減少している日本全国共通の課題ですが、島の場合は本土と比べて、賃金水準も低い傾向にあるため、若手の就労が困難であると感じます。
移住者が毎年200人を超えています!
と宣伝されていますが、R3年度は転出超過で社会減になっています。
https://nordot.app/862151345585700864
マクロな視点で自然増減を加味した場合、社会増を達成した期間中も人口減少していた事には変わりありません。
五島市には過疎地域や限界集落が多く存在する中で、「二次離島」という人口が1人~2000人規模の島があります。
こうした小さな島での人口減少率は、一番大きな福江島よりも大きく、文化や伝統、暮らしの継承が危ぶまれています。
島の人でも「あと何年かしたら無人島になってしまう」という危惧を抱いている方が少なくありません。
五島市としての現在DXの取り組み
五島市では令和3年8月10日(火曜日)五島市DX推進本部会議が開催され、体制が作られました。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s002/010/010/010/020/080/090/20210819165341.html
以下、五島市のR4年3月議会資料からの抜粋です。
行政サービスにおいて、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務の効率化を図り、人的資源を行政サービスの更なる向上に繋げていくための事業を展開する。
離島であるが故の課題
離島であるが故の課題は、
交通費が高い
- 観光客が来づらい
- 島外との輸出入のコストが上乗せされる
- ガソリン代が本土と比べて20~30円程度高い
仕事の選択肢が少ない
本土と比べると低賃金であり、選択肢も狭いというのが現実です
その他にも沢山の住民のお困りごとがあります。
総じていうと、「住民生活の向上に予算を割いて欲しい」という声が多いように感じます。
活用してみたいAI技術やデータ
私は現場で市役所の業務を経験した事がないので分かりませんが、これからの自治体職員は、
役場のデスクでPCと書類に向き合う
というスタンスから解放され、
住民の暮らしの中で地域課題に向き合う
方が良いと感じます。そのための手段として、属人的な事務仕事はRPAやAIにお任せする方が良いと感じます。