五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
記載分は、2021年3月15日の内容です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01
※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください
目次
生活交通網の整備について
通院・買物時の交通手段の整備について
Q. 地域公共交通実施計画の見直しをするという報告があったが、通院・買い物時の交通手段をどのように整備していくのか
市長 : 地域内の移動支援については、乗り合いタクシーを導入してきたが、沿線から離れた、住民にとっては不便であり、移動ニーズに対応出来なかった。これらの課題を解決するため、富江地区において電話予約によりドア・ツー・ドアによるチョイソコごとう事業を行った。昨年12月にチョイソコ五島の会員にアンケートを行ったところ路線バスや乗り合いタクシーと比較して、効率的で利便性の高いサービスを提供できることが確認できたので、市内の必要とされる地域に拡大していきたい。また、地域間の移動については路線バスを利用することになるが、乗り合いタクシーと競合しないよう路線を見直し、持続可能な公共交通ネットワークの再構築を図っていきたい。
Q. 乗り合いタクシーや路線バスの事業者との話し合いは行われているのか。そして巡回バスを利用している方への聞き取りは行っているのか
産業振興部長 : 今年の10月から再編をしていこうと考えている。概略は事業者に話しているが、これから富江の実証事業の効果も踏まえてそれぞれ関係者に説明をしていきたい。
Q. 新しい予算案では10月から事業を始めようとしているが、わずか半年間の中でみなさんのご理解、同意が得られるのか
産業振興部長 : 半年あるが丁寧にお話させていただいて、実証地区の範囲などを決めていきたい。
Q. 10月から実証運行するのか本格運行するのか
産業振興部長 : 富江については3月いっぱいまで実証で4月から本格運行する予定。4月から実証するのは岐宿地区を想定している。10月以降の箇所については実証の結果を踏まえてやっていきたい。
Q. 岐宿地区は4月から実証で始めるけど、10月からそれぞれの地区から本格運行することでよろしいのか
産業振興部長 : 4月から岐宿地区は実証で初めて、10月から他の地区で本格運行することを考えている。
Q. 昨年のアンケートでは交通の便が悪いので通院や買い物に行くのにタクシー代がかかって困る等の声があったが、今度のちょいそこごとう事業はこの点についてどうなのか
産業振興部長 : 高齢者の方は通院、買い物に支障が出てくると思うが、そこを解消するためにちょいそこごとうを利用できる様になると思う。また実際に本格実施するまでにそういうご意見は聞いて事業に入りたい
Q. 多くの方が利用できればいいと思うが今までの使い勝手のいい高齢者パスや運賃が高くなるのではないかという心配があるがその点についてはどうなるのか
産業振興部長 : ちょいそこになれば富江地区と同様300円と考えている。交通事業者が行っている高齢者フリーパスについても今後もサービスを続けていくよう働きかけていきたい。
Q. 路線バス事業者の高齢者フリーパスは大変利用しやすいが、ちょいそこで玄関から玄関となったらこういうサービスも事業者ができなくなるのではないか
産業振興部長 : ちょいそこについては幹線の部分についてはちょいそこを利用することは考えていない。幹線については現在の路線バスを使ってもらうことを考えている。フリーパス等のサービスについてはそこの事業者のサービスを利用していただく。
Q. 乗り合いタクシーの実施予定の地区に入ってない玉之浦地区等はどうするのか
産業振興部長 : 玉之浦地区については路線バスの幹線沿いになっているので、住民アンケートを実施して住民の移動需要を把握して検討していく
Q. 玉之浦は幹線沿いになっているということだが集落は点々としているので、町内の移動がないと思うのだが、対象にならない地域が一番交通問題で不便を被っている地域だと思うが、交通不便のところも一緒に、優先していただきたい。
市長 : 地域内の移動需要をしっかり分析する必要があるだろう。しっかり調べた上で対策する必要がある。
Q. 不便なところに住んでたら後になっていく、玉之浦診療所を使う時に送迎バスがない。そういうのを使えるようにするとか同時に検討するべきだと思うがそういうのを考えてことはないか。
産業振興部長 : ちょいそこを実施するところでは商工交通部門だけでなく福祉の部門や介護、医療の部門といろいろ検討しながら、交通弱者を広く救っていきたい。
Q. ぜひそうしていただきたい。なんらかの支援策を考えて早急に実現していただきたい。路線バスについては、路線バスが入っている地域についてはどのような考えか
産業振興部長 : 路線バスが入っている所の幹線についてはそのまま残したいと思っている。地域内を走っている部分について利用者が利用しやすい形でちょいそこの利用を考えている。
Q. ちょいそこがこれから検討されていくと思うのでしっかりと利用者の皆さんと事業者ときっちり納得していただけるような事業を進めていきたいと思う。
福江-上五島間の定期航路の安定した運航を
1日目に質問されたが、今後のことについて質問したい。最近欠航が多く、今後も故障するのではないかと奈留の人々は思っている。故障したエンジンについて修理をしたのか、エンジンをすべて取り替えたのか
奈留支所長 : 修理と聞いている。
Q. 高速船も作ってから年数が経っていると思うが、高速船の更新予定についてどのように考えているのか
奈留支所長 : 更新時期については今の所把握していない。
Q. 市民の大事な移動手段なのに、なぜ奈留支所長が答弁するのか。本庁のほうからしっかり答弁していただきたい。これは奈留の人たちが多く利用するから奈留支所の問題というわけではない。代船について他の航路を走っている船を回してもらったため、代船が来るのが遅かったとのことだが、その船が今まで運行していた航路の皆様にご迷惑をおかけしているんじゃないかと思うがその点についてどのような認識をしているか
産業振興部長 : 代船については、他の航路を使っているところを関係の会社と調整して代船として使っていると聞いている。そのことについて会社も対応してるのではないかと思う。
Q. 代船を出すときに現場で海上タクシーを走らせたら国交省から注意が来たというのがあったが、故障の場合は海上タクシーも利用できるように国交省に交渉する考えはないか
市長 : 基本的に代船は今使っている船を別の船に変えるという時はすでに届け出を出している船を使うということと、10日前に申請をするという規定がある。そのため突発事故に対して対応できない。突発事故に対しては海上タクシーが利用できないかという点についてはしっかりと話をしていきたい。
Q. ぜひそういう場合には何らかの対応をしてもらいたい
新型コロナウイルス感染予防と支援策の拡充を
ワクチン接種が始まるが、今後の感染予防対策と医療体制は
Q. 自治体で感染予防対策としてどのような取り組みをしていくのか
福祉保健部長 : ワクチン接種については新型コロナウィルスの発生を減らし、死亡者や重傷者の発生を減らし、蔓延防止の為に行う。この摂取を行うためには具体的な摂取の内容を市民の皆様へお伝えする。また感染症予防策については港や空港における水際における対処等の基本的な感染症対策を呼びかけていきたい。
Q. 医療体制について、感染病床の確保は現在どの様になっているのか
福祉保健部長 :医療体制病床の確保については五島の医療圏だとフェイズ4の時に 23床確保するというところは以前と変わっていない。
Q. ワクチン接種についてだが、個別と集団を同時に行っていく予定だが、医師や看護師の確保の目処はたっているのか
福祉保健部長 : 個別接種については基礎疾患を抱えている高齢者が安心して接種できるのではないかと思い、医療機関に調査をしてつい先日まとまった。集団接種については個別接種の受け入れ体制がある程度見えてくればそれを補完する形でどの程度行えばよいか今後見えてくると思う。
Q. どちらにしても問診や接種後の見守りが必要なため専門職が必要だが、通常診療しているドクターや看護師だけでは足りないと思うが、市として人員の確保がどのようになっているのか
福祉保健部長 : 市のほうで人員の確保について特に考えていない。なぜなら医療機関に摂取の受け入れ体制について確認をしているため、その中で行政としてできることがあれば支援をしてまいりたい。
Q. かかりつけ医での接種の場合、日常業務を行いながら摂取を行うということになればそちらの方でも人員が必要。これまでもコロナ感染者の影響で患者の受診の数が少なくなり経営が厳しい医療機関もあるが、そういう医療機関への援助も考えているか
福祉保健部長 : コロナ禍で減収が起こったことは把握しているが、どの程度原資補填を受けたかは今の所把握はしていない。
Q. これまでの分もそうだがこれからも摂取をしていくことで医療機関に負担をかけることはやってはいけない。その点について国、県に働きかけをしてもらいたい。
就学支援について
イ 就学援助制度について周知徹底は行われているのか
教委総務課長 : 毎年6月中旬に市内小中学校の全児童の保護者宛に周知を図っている。
Q. 毎年6月に案内を送っているということだが、ぜひ6月だけでなく新年度に配布するなどの制度の周知徹底をお願いしたい。
ロ 島外で学ぶ大学生や専門学校生を応援する施策を
Q. コロナ禍で不安を抱えながら島外で学ぶ大学生や専門学校生を応援する施策をする予定はあるか?
市長 : 国から臨時給付金が与えられても、五島市は陸海空の交通網の維持など他の自治体にない支援策を講じる必要があるため、なかなか難しい点はご理解いただきたい。大学生や専門学生を対象したものではないが昨年5月と7月に物産事業者への支援策として、五島市物産振興協会に委託をして肉や魚を発売させていただいた。これは島外の親戚に送る場合にも対象とした。
Q. 大学生や専門学生を応援するのは将来への投資と考えてもいいのではないか。
市長 : まずは五島市内の事業者、市民に集中してやらせていただければと思う。
「五島ふるさと便」に取り組む考えはないか
Q. 市長が先程一緒に答弁していただいたので質問しません。
国保税の負担軽減について
就学前の子供の均等割廃止で子育て世帯の負担軽減と支援の拡充を
Q. 五島市の場合、医療費分20500円、後期高齢者支援分8000円分で一人28500円です。就学前の子供の均等割廃止で子育て世帯の負担軽減と支援になるがぜひ実施していただきたい。
市長 : 政府の方で子供の均等割の軽減制度の創設を盛り込んだ改正案が国会に出されている。内容は5割を負担軽減する。負担割合はその半分を国、県が4分の1、市町村が4分の1ということで、令和4年度から制度開始になる。
Q. 均等割の5割軽減を国がするというのであれば、五島市は残りの5割も軽減できるはずだが、5割軽減の場合、五島市はどれだけの負担でいいのか
福祉保健部長 : 一人あたりの均等割額は28500円なので一人あたり5割軽減だと14250円の軽減となる。五島市全体で5割軽減だと186万5325円という試算となる。
Q. 5割軽減は国の制度として実現されるとして、五島市としても残り5割の軽減を実現していただきたい。
岐宿診療所再開の見通しと今後の岐宿地区の医療体制について
Q. 公営だった岐宿診療所は10年前民間委譲し、27年5月からの休診で、休診がまもなく6年となる。診療所の再開の見通しを
副市長 : 岐宿診療所は平成23年から民営化をしていたが平成27年から休止をしていて現在に至っている。何度も診療の再開の調整を行ってきたが、建物や医療器具の老朽化があるため現在の診療所での再開は厳しい。今後の岐宿地区の医療体制については現在五島中央病院等と医療定型がされている現状であるため、今後はこの体制をしっかりと確保できるよう努めてまいりたい。
Q. これから今の医療体制を守って行くということだが、移動手段を何らかの形で確保することを考えていかなければならないがそのことについてどうお考えか
福祉保健部長 : 岐宿地区から通院をするとなると、岐宿町内にある山内診療所があるが、山内診療所独自で送迎を行っている。ちょいそこの実証事業が始まれば利用可能になる。福江地区に病院に通院されている方は五島バス等の交通機関を使って通院をしていただければと思う。