コロナと選挙
2020年、コロナ下の五島市市長選挙で惜敗大敗した中西です。
2021年になり、連日コロナの感染が心配されています。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s034/010/010/030/202/340/20210118130343.html
五島市内では、1月6日以降、15日までの10日間に30名の感染が確認されました。
人口36,278人(12月末時点)ですので、10万人当たりの感染者数でみると、83人。
これは、1月17日時点、全国で一番感染者数の多い東京都よりも高い数字です。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/#latest-weeks-card
しかも、離島という事もあり、本土と比べると医療体制は脆弱です。
コロナ患者用のベッドの数も、フェーズ4で最大23床しかありません。
お隣の長崎市、佐世保市は医療体制がひっ迫しており、佐世保市は医療緊急事態宣言を発出しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210116/5030010345.html
離島の入院患者の受入先がない状況です。
そんな中、1月31日には五島市議会議員選挙の告示があります。
選挙なんて、している場合か!!
というのが、市民の本音だと思います。しかし、選挙は日程通りに行われる予定です。
コロナ下の選挙
全国の事例を見ると、感染リスクを抑えるために「期日前投票の割合」が増えているそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201229/k10012789421000.html
2020年の知事選挙については、
▽富山で20万5499人と前回の2倍以上
▽栃木で20万4652人と前回のおよそ1.5倍
との情報です。
五島市とは?
改めてですが、五島市の紹介です。
- 総人口:36,278人(12月末時点)
- 有権者数:31,599人(12月24日時点)
- 高齢化率:39.59%(令和元年度)
人口推移(2020年度 増減総数:-416人)
- 社会増減:+69人(2年連続社会増)
- 自然増減:-485人
圧倒的に高齢化しており、若い人が少ない状況です。
政治家のなり手不足
現職の市長・市議会議員の平均年齢は63歳。最年少は48歳。
18歳~47歳の政治家は0。
勿論、若ければ良いという訳ではありません。
様々な経験や知識・伝統や文化に対する理解が深いのは高齢者です。
しかし、政治層におけるこの偏りは、明らかに歪です。
高齢者の 高齢者による 高齢者のための政治
とも言える状況です。もっと若い人が増えた方が良いと考えています。
市長選挙と市議会選挙の違い
五島市の場合、市長選挙と市議会選挙は、「投票日」「定数」「投票率」が異なります。
それらを表にしてみました。
投票日 | 市長選挙(定数/候補者数) | 市議選挙(定数/候補者数) |
2008 | 78.52%(1人/2人) | |
2009 | 80.42%(22人/26人) | |
2012 | 61.9%(1人/2人) | |
2013 | 75.41%(22人/25人) | |
2016 | 無投票 | |
2017 | 72.32%(20人/22人) | |
2020 | 59.34%(1人/2人)
↑中西敗北 |
|
2021 | ??(18人/21人?) |
市長選挙よりも市議選挙の投票率が高いというのが特徴です。
候補者が多いので、「地区同士の戦い」という面も強いのが市議選挙の特徴です。
コロナと投票率の見込み
市長選挙と市議会選挙、どちらも投票率は低下傾向です。その要因としては、
- 高齢者の投票所離れ(肉体的負担)
- 若者の投票所離れ(政治的無関心)
があります。今年はそれに加えて
- コロナによる投票離れ
が加わるため、投票率は65%前後に低下するのではないでしょうか?
市議会選挙の概要と争点
定員18名に対する候補者は約21名だと聞いています。(1/18日時点)
もしも21名出馬したと仮定した場合、
- 現職の続投:14名(3名欠員、3名引退)
- 新人候補:7名
という状況です。過去の市議会選挙(2013年、2017年)では、現職の続投議員が全員当選しています。今年はそれに加えて、
コロナの影響で集会・対人接触ができない
という状況です。そのため、現職が圧倒的に有利な状況と見られます。そうした中で、
新人が何名当選できるか?
が争点になると考えられます。
有権者の皆様へ
福江青年会議所のHPで立候補予定者紹介が公開予定です。
感染拡大防止のため、期日前投票を利用しましょう!