広がる世界平和の考え方

  • 2019年9月21日
  • 2019年9月21日
  • 雑談

世界平和

本日は、世界平和についてです。

前回の記事では、五島列島と平和について書きました。

https://nakanishidaisuke.com/2019/09/05/world-peace/

本日9月21日は、長崎でも「国際平和デー」のイベントがあるみたいです。

https://nagasaki.keizai.biz/headline/1637/

広がる「私たち」

どうしてこれほどまでに、平和関連のイベントが盛り上がりを見せているのでしょうか?

その理由の一つに、「わたしたち」という概念の広がりがあります。

例えば昔の五島では、同じ島の中でも、「わたしたち」の概念は今よりずっと狭いモノでした。

  • 山を越えれば別の集落
  • 海を隔てれば別の部落と民族

交通と通信が発達していない時代では、「わたしたち」の範囲は歩いて行ける範囲のモノでした。

そして平成になってからも、例えば五島では、三井楽、岐宿、玉之浦、冨江、奈留、福江、という形で、別々の市町村でした。

私たち=〇〇町

だったため、政治や選挙はより身近な関心ごとであり、市民の参加も高かったと感じます。

そして現代、「土地」をベースにした「市町村」が私たちのアイデンティティーとして機能する側面は、益々少なくなっています。

それは交通網が発達し、通信のネットワークも世界中に繋がったからです。

だからこそ、物理的には遠い世界である中東やアフリカの戦争に対して、私たちは無関心でいれなくなっています。

昨日の映画の発言にもありましたが、

無関心は、その行為に加担している

という事を意味します。

動物・植物

「わたしたち」の領域は、更に広がっていきます。

昔は五島でも、くじらやイルカを捕って生活の糧としていました。しかし今や、そうした大型の哺乳類は捕食の対象ではなく、保護の対象となっています。この背景にも、

私たちと同じ動物

だという認識が広がっていることが挙げられます。動物愛護法も6月に改正され、法的な整備はこれからも進んでいくでしょう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00010001-fukui-l18

こうした中で、世界平和の定義も

  • 「人類」が戦争を行わない

から拡張し、

  • 「人類と動植物」が共生する

へと拡張し、更には

  • 地球上の全生命が共生する

へと発展していくでしょう。

見える世界と拡張平和

こうした形で、「世界平和」と言っても、その守備範囲は時代と共に変わっていきます。

いまや私たちは、遠い地球の裏側まで、即座にアクセスできます。

更に顕微鏡を使って、微小な生物の活動までも、観察することが出来ます。

そうして「見える世界」が広がったことで、「わたしたち」の世界も広がっていきます。

これはある意味、物理現象のようなモノで、狭い世界しか見えなければ、狭い範囲の事しか知りえません。

こうした中で、世界平和を実現するための手段として、五島列島のような小さな自治体に出来る事は、

見張り役の警察官として実力行使する(ハードパワー)

事ではなく、

共感を伝える芸術やスポーツの催しをする(ソフトパワー)

事です。