私が五島市長だったら-20-島にリカレント教育の大学創設

島に大学がない

日本の西の端、五島には、高校はありますが大学がありません。

そのため、9割以上の高校生は、卒業と同時に島を離れます。

この傾向は戦後の成長期から続く傾向でして、人口減少に拍車をかける要因となっています。

しかし昨今、目まぐるしく変わる社会の変化に対応するべく、「生涯学習としてのリカレント教育」の重要性が増してきています。

実際、私も社会人になってから、学び続けることの重要性は頭では分かっているつもりでした。

ところが安定した大企業にいると、中々実感として、学び続けることの重要性みたいなものは、肌では感じられませんでした。

会社を辞めて自営業を始めてから、ますますその重要性が意識されるようになってきた、という感じです。

そこで本日は私が市長だったら、どんな大学を創設するのか、ご紹介します。

技術活用で自動化推進

今までの記事でも散々書いてきたことですが、地方の市町村が目指すべきは、「中央集権体制」からの脱却です。

そのためには、自主財源が必要です。

どうすれば、自主財源を確保できるでしょうか?

必要な視点は、

今後の世界が直面する課題を解決する

という視点でして、現在では、

「社会のAI化によるアップデート」が一番求められています。

自動運転、自動行政、自動介護、自動レジ、自動生産・・・。

というように、ありとあらゆる分野で自動化を推進していくことにより、成功事例や失敗事例が見えてきます。

その知見を世界中で共有して役立てる、という視点があれば、世界から投資や協力を得られます。

そうなったとき、そこには当然、「学びの場」が必要になります。

AI(アイ)大学

大学の名称は「アイ大学」にしておきましょう。そこでは大きく3つの学部を創設し、自動化の様々な側面を学びます。

  1. 社会学部:社会的インパクトの研究・評価
  2. 技術推進学部:具体的な推進方法の研究・実践
  3. 人間学部:人間のあり方についての研究・実践

という視点で、自動化する社会を隣に置きながら、現場の学びを得る機会を提供します。

世界における社会実験のフィールドとして島を位置づけ、そこで得られた知見を世界で共有する、という枠組みが望ましいでしょう。

そういう大学、つまり学びの場があれば、世界にも対しても、人口減少による人手不足に苦しむ島の暮らしにも、有益ではないでしょうか。