【2025年12月五島市市議会メモ】田口議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2025/12/8 10:00ー

農業振興に対する施策について

畑を対象とした基盤整備事業

田口 師走で忙しい日々と思う。選挙からもうすぐ1年。4回目の一般質問。もう慣れただろうと言われるがまだまだ勉強不足。農業振興の施策。五島市の農業実業は、高齢化・離農により減少。食糧生産基盤が失われると危惧。農業従事者が減少し耕作放棄地の面積は増加傾向。どのように振興を考えているか。基盤整備の五島市の考えは。関係者の申請で行うが、すぐに結果が出る事業ではないので、1日でも早く取り組む必要がある。市長は説明の中で基盤整備に取り組む考えを示したが、今後の施策についての意見を聞きたい。

市長 区画整備され面積拡大、大型機械導入が可能になり儲かる農業につながると考えている。沢山勉強をした。10月6日には若い農家の勉強会に参加して意見交換している。10月30日から島原・雲仙を視察して基盤整備は農業効率だけでなく建設や飲食への波及効果・地域活性化・後継者のUターンにより人口減対策になったと。島原振興局ではブロッコリーが一位になったと。私的な財産を扱うことなどの問題がある。ひとつひとつ解決しながら、農地基盤整備に努めていきたい。農業が衰退すると賑やかさが失われる。畑の基盤整備を推進して儲かる産業にしていきたい。基盤整備も人口減少対策であり「護る」に繋がる。

事業担当部署の人員体制

田口 地元への説明が必要となるため、人材配置の見解は。他の市町における人員体制は。

市長 県内で基盤整備する自治体は11地区。五島市では1人。2地区。他は0.3から、最も負担が大きいが、一概に比較することはできない。

田口 人員体制の拡充が必要だが、これを基盤整備に特化した専門者を配置する必要があると思うがどうか。

市長 毎年見直し調査をして決定している。精査して必要に応じて配置している。21市町のうち面積は1位。整備率は他や平均より低い。私は着実に進めて、地域全体を元気にしたい。今がチャンスだと思っている。推進体制を強化する必要があると考えている。

田口 前向きに検討してください。R7の農地整備状況を見ると、畑の基盤整備が必要と考える。早急に取り組むべき。優良農地の確保が一丁目一番地。農道や水道が大きくなり規模拡大・大型機械の導入・所得拡大などのメリットがあげられる。経済効果の分析は。

基盤整備事業の経済効果

市長 基盤整備の効果は経営規模の拡大、作業効率向上、生産性向上により所得向上が見込まれる。雲仙市は大規模生産団地でブロッコリーが全国3位。働く人の所得向上で経済活性化にも繋がる。

田口 工事期間中の雇用も生まれる。一石二鳥ということで、畑を対象とした基盤整備事業をどのように進めるのか。地区別の推進計画は。国や県に対する予算要求は。

市長 地元からの申請事業となる。個人への費用負担が発生するため関係者の同意が必要。関係局と協力しながら進めたい。現在新規地区として二つで実施。国や県に対しては毎年農業整備予算として各団体と共同して要望活動をしている。

田口 地区を決めて五島市の青写真を描いて農家の後押しをしてもらいたいのでよろしくお願いします。耕作放棄地の解消に向けて基盤整備が必要と考える。基盤整備との関係性は。

市長 耕作放棄地はいろいろな要件が重なっている。圃場の集積拡大、担い手農家に預けることが可能になる。農業が復活すれば活力が生まれると期待。全体を基盤整備して元気にしたい。

田口 畑の基盤整備が完成すれば、かんしょの生産拡大につながる。何かあるか。

市長 圃場が大きくなれば機械が入っていける。いろいろな野菜があり、長崎を代表する産地になるように頑張ってほしい。地域をもっともっと元気にしてほしい。人口減少対策にも繋がるので、進めていきたい。

既存のかんがい用水施設の更新

田口 富江は設置から50年。合併によって五島市に引き継がれているが、解決に向けてほしい。漏水官が破損している。スポット的に修理しているが追いつかない状況。計画的に行う工事をしていただきたいが計画は。利用者数・受益面積は。

産業振興部長 国の事業を活用してR9から更新予定。事業費は約2億。15%の財源確保について、県・市で協議をしている。110人、403ヘクタール予定。

田口 資金面の援助を受けて早急な対応をお願いする。

イノシシ対策について

捕獲頭数の推移

田口 数年各地で多くの目撃情報。実績は。地区別状況。要因について。抑止の観点から正確な把握が重要である。

産業振興部長 R5 1154、R6 2096、R7 918、地区別 福江 101、富江34、玉の浦111、岐宿191、奈留・・・・生息区域が市内全域に拡大している。

防護柵の設置状況

田口 侵入防止策を進めているが、どの程度進んでいるのか。今年度の取りまとめ、来年度の申請状況は。

産業振興部長 防護柵は国の補助制度を活用して支援している。R6は30518mを実施。H26からこれまでにR6まで223km。R7は22kmを予定。R8は約37kmの申請があっている。申請すれば全て支給されるものではない。

田口 圃場の管理者が個人でしているようだが、ここまで来ると個人設置は非効率なのでは。一人で設置するよりもコストが減らせる。

産業振興部長 地区全体で設置した方がコスト削減になると考えている。市としては猪以外を減らす対策は地域ぐるみで推進している。地域説明会も実施ているので申請してほしい。

田口 山手地区では基盤整備をした圃場に一直線に防護策を設置する方がよい。地区全体で検討する考えは。

産業振興部長 防護策は生息区域が広がらない拡散防止策。奈留島で12km、福江島と合わせて77kmを設置。残念ながら猪は広がっている。区域ごとに圃場を囲う方が効果的だと。地域ぐるみで行うことを勧めている。

田口 地域限定の囲い込みも考えていただきたい。長崎県は熊はいないが、猪が猛威を振るっていると。凶暴性・行動パターンは同じということだが、長崎新聞の記事に対しては。

産業振興部長 市内でも目撃情報が多数寄せられている。もし猪に遭遇した場合は刺激せずに避けることで攻撃予防になる。事故を未然に防いでほしい。

田口 決して対岸の火事ではない。事故が起きてからでは遅い。行政からできることを考えてほしい。

すみ分け対策

田口 具体的な取り組みと効果は。

産業振興部長 隠れ家・餌場をなくすことが効果的と言われている。薮の伐採・果物の残渣処理・果樹の伐採が効果的。地域ぐるみの取り組みが大事。説明会を実施している。引き続き周知を図りたい。

田口 利用する場をなくす手段として理解。

農地及び農道・市道の管理

産業振興部長 個人財産であるため国の交付金事業を活用して管理していただきたい。農道は特に猪対策には特化していないが、重要路線は草刈りなどを実施している。

田口 市道の管理はこれまで数回に渡りお願いしてきたが、滞っている。市民としてはそうですかと言ってられない。路側帯は確保しなければいけないが、市道の路側帯を草が多い、猪の隠れ家になっているように感じる。猪は凶暴性は熊と同じ。市道の草刈りについての考えは。

建設管理部長 通行量の多いところを優先実施。有志団体・地域団体に委託する。R7の委託件数は富江地区は0件。助成は設けていないが、受託申し出があればお願いしたい。地域団体を結成して取り組みたい方は相談してほしい。協力を得ながら進めていきたい。

田口 そういった情報や広報誌やケーブルテレビでも周知してほしい。富江が実績0とはびっくりした。富江の人は認識がないと思う。歩行者を車から護るためと認識してください。

中学校の部活動について

地域クラブへの移行状況

田口 R8から中学校の部活は移行できるようにと答弁している。不利益が生じてはならないという考えで制度設計していると。五島市全体での強い思いを述べている。進捗と計画は。

学校教育課長 今後学校部活動の持続が困難。地域以降の推進を計画している。持続可能な体制整備を中心に検討協議した。認定制度を定めて希望する団体を認定し、教育的な配慮が保障される。大会出場、中体連参加も認められる。費用補助は助成として遠征費用・立ち上げ費用などの交付金を新設する。指導者として認定されるために研修会を定期的に実施。認定されたクラブには多様なスポーツに関われるような仕組みを作る。

校区外からの拠点校部活動参加者に対する移動経費の支援

田口 完全移行まで福江中学校を拠点校とした部活をしていると。良い制度と思うが24名の生徒が福江に通っていると。移動経費の支援は市議会でも質問しているが、スクールバスを活用できないのか。五島バスの離発着やチョイソコ・ガソリンチケットの発行はできないのか。

学校教育課長 生徒の居住地以外の参加は24名。移動経費の支援は特にしていない。入部希望届には、活動場所への移動は保護者が責任を持って参加するとされている。これまでも補助やスクーるバスを検討したが、一定の移動手段について対応できていない。地域移行は進むまでの暫定的な対応であるため、保護者の意見を聞きながら検討する。

五島市中学校総合体育大会への参加資格

田口 取り扱いがまちまち。参加資格は。五島市として不利益が生じてはならない方針だが、教育長の考えは。

教育長 拠点校制度・地域展開は国が方針を出して検討されている。体育連盟の趣旨は変えないということ。R8から移行だが、各種目の考え方も亜勘案しながらいつ頃展開されるか検討し実施できるようにしたい。費用は国も予算をきちんとしてどれくらい出せるか、明確な回答は得ていない。地域展開を確実にして配布したい。できるだけ早く移行して支援したい。基本は受益者負担。拠点校に行っている生徒だけではなく、確実に補助を出せる状況になってから平等公平に出したい。

田口 五島独自の対策ができないかと思っている。女の子から手紙。「富江中学校にはバド部がなかったが保護者が作ってくれたが、中総対、新人戦いは参加できないと。他の部活動の応援に行かなければだった。試合も見れなかった。中学生の大会に出て同じ中学生と試合がしたい。これから少子化に向かうとき、少人数の方もできる環境を整えてほしい。」との声。感想は。

教育長 そういう子供がいることは申し訳ないと思っている。今は過渡期である。なかなかすぐに行かない状況になっている。できるだけ迅速に移行していきたい。種目の応援については校長の判断。各種目・協会によってまちまち。強制はできずに各担任の意向を尊重している。

田口 過渡期の子供達に対して改善要望をする思いがあると聞き取れたが。

教育長 一緒にやっていく。学校・中体連と一緒にやっていき条件整備をしていきたい。大変申し訳なく思っている。迅速に進めていきたい。

田口 中総体への参加がまちまちと理解したが、難しいのであればそれに準じた大会はいかがかと。誰でも参加できるスポーツ大会を企画してみませんか。市長杯、教育長杯を作成するのはどうか。

学校教育課長 大会については各協会が実施。市の大会・それ以外の大会は春季大会・秋季大会は参加できると理解。教育委員会が企画運営は難しい。競技団体がしているところを参考にされてはいかがか。

富江 一堂に会して枠組みにとらわれない大会が出来ればと思っている。ハードルはあると思うが、そう言った企画をしていけば五島市スポーツへの注目も高まると思う。

実業団及び一流選手を講師とするスポーツ教室の開催

田口 誘致活動を展開しているが、スポーツ教室も開催していることに感謝。今年のスポーツ教室の予定は。

学校教育課長 交流イベントを企画し、キャリア教育の充実にも繋がっている。連携しながら興味関心の醸成・競技力向上に繋げていきたい。

地域振興部長 実業団・スポーツ選手の交流は事業を毎年実施。昨年度は野口みずき、ソフトボール教室、少年団など多くの人に参加いただいた。サッカー教室を開催してプレーを体験。12月8日は積水化学の選手を呼んで教室開催。ソフトテニス協会・団体にも教室を開催。今後も開催して競技力向上を目指したい。

チョイソコごとうにおける乗り継ぎについて

隣接する町内会区域までの運行はできないか

田口 旧行政区内を移動単位としているが、要望がある。高齢女性で普段からチョイソコ利用。路線バスとの時刻が合わずに困っている。乗り継ぎが出来ないと回答したが納得できないということで質問。富江から行政区を跨いだ増田のバス停まで、乗り入れることはできないのか。そこから福江のチョイソコを利用すると。

産業振興部長 公共交通計画に書かれている。中心部に病院があり完結している。チョイソコで移動ができるようになった場合、既存事業者との競合が生じて多大な影響が生じる。そのため乗り継ぎの考えはない。

田口 タクシーがありませんのでチョイソコが頼りになる。何か便利になる方法はないのか、今後改善をお願いしたい。