2025年12月8日付で公開された勝本議員による一般質問をもとに、AIにて現状の課題・行政の姿勢・今後の要望などをまとめたものです。
目次
0.冒頭:視察報告と問題意識
「愛のチャリティ」のために髪を染めたエピソードや、「たっしゃかランド」の精査・伴走支援へのお礼からスタート。
9月以降「視察旅行だと思っていた」が、実際に行ってみて得られた学びを紹介したい、として各地視察の内容を踏まえた質問へ。
1.DX・防災・ライドシェア等、各地視察から見えた課題とヒント
(1) 奄美(瀬戸内町・奄美市)での視察
■ ドローン活用
瀬戸内町はJALと合同で会社を設立しドローン事業を開始したが、採算は厳しい状況。
年間運営費は約3,300万円で、特に通信費負担が重い。
荷物積載量:五島の事例では1.75kgだが、瀬戸内では15kgまで運べる機体もあり、
→ 被災地などへの物資輸送には有効。奈留島のように「緊急医療物資輸送」など、限定的な活用には可能性を感じつつ、
→ 通信・機体開発が進まないと本格導入は難しいと評価。
■ 災救マップ(防災情報の共有)
避難所情報・通行止め・危険箇所をマップ上で共有できるシステム。
導入費用は比較的安価で約15万円程度。
「コミュニティ職員」を各地に配置しており、その職員が情報更新・運用を担っているという仕組みを紹介。
■ 奄美市のDX推進
契約書の電子化により、押印・返送といったアナログ作業を削減し、コストダウンと働き方改革を実現しつつある。
電子契約100%を目指して取り組み中。
ノーコード/ローコード開発を活用し、
公用車の運用管理
プレミアム商品券の管理
オンライン請求
などのアプリを担当部署自ら作成。
外部アドバイザーの導入や、スマホ教室の積極的展開も行っており、
→ 今後職員数が減少しても業務を回すためのDXの重要性を強調。
(2) 広報委員会での視察・沖縄でのライドシェア体験
ある自治体では広報紙をフルカラーで制作し、積極的な情報発信に取り組んでいたことを紹介。
沖縄では「ライドシェア」に乗車。
見た目はタクシーだがメーターはなく、スマホアプリで概算料金が表示。
ドライバーはタクシー会社に登録したアルバイトで、時間単位で就労。
五島市内でもタクシー不足が指摘されており、
→ 「こうした制度をいち早く導入できないか調査を」と提案。
2.水道管の老朽化と更新計画
■ 問題提起の背景
沖縄からの帰路で、水道管破裂による大規模断水のニュースを受け、「五島市のインフラ老朽化も他人事ではない」として質問。
■ 市長・水道局の答弁
沖縄では、水源から浄水場への導水管破損が原因と推察される。
五島市でも、
水量を常時監視するシステムで異常検知
静かな時間帯(深夜など)に漏水調査
を行い、被害が大きくなる前に修繕している。
5年ごとの更新計画を策定し、計画的に工事を実施。
→ 場合によっては断水をお願いすることもある。勝本議員からは、
将来的には「水道料金の値上げ」も避けられない可能性を指摘し、
その際には「計画的で丁寧な説明」を市民に行うよう要望。
3.観光コンテンツの強化:ゴルフ・釣り・海釣り公園・マリン寄港地
(1) ゴルフ・釣りによる誘客
■ 市の取り組み
ゴルフ
R5から「旅行商品として組み込めるか」の実証事業を実施。
連係企画、合宿誘致、プロアマ大会(12/6開催)などを通じて、持続的な誘客を目指す。
釣り
手ぶらで楽しめる釣りツアーなどを実施し、自走化を視野に入れた取組。
11/29–30には「シマノ磯釣りカップ」が五島市で開催。
担当者から「世界的に見ても釣りの聖地」との評価を得ている。
来年は40回記念大会であり、関係人口増加に繋げたいと市長。
■ 勝本議員の意見
ゴルフについては「ようやく機運が高まっているので、ここで止めず、もう一押しの支援を」と要望。
釣りについても、シマノだけでなく他の大手メーカーも呼び込みつつ、
→ 「五島=釣りの聖地」を全国に発信できるよう、継続的サポートを求めた。
(2) 海釣り公園の整備
勝本議員案:観光コンテンツとしての「海釣り公園」整備の可能性を質問。
市長答弁:
整備されれば、釣り体験の拠点として旅行商品化が期待できる一方、
初期投資・維持管理費が非常に高額。
例:長崎市の海釣り公園は25億円の整備費、現在も年間1,800万円程度の委託費が必要。
勝本議員:
子どもの遊び場と違い、「大人の遊び場」はきちんと利用料を取ることで採算も見込めるはず。
釣り場所がどこでもできる時代ではなく、限られた場所での釣りになりつつある現状を踏まえ、
→ 有料の観光コンテンツとしての整備を検討してほしい、と提案。
(3) マイボート・ヨット寄港地・荒川港の活用
■ 情報提供とHP改善
勝本議員:係船申請など「一般人にも分かりやすいHP表示」にしてほしいと要望。
建設管理部長:港湾施設は県から権限委譲を受けて管理しており、
→ 申請書は掲載済だが、さらに検索しやすい形へ改善していくと回答。
■ 荒川港の可能性と県への要望
荒川温泉の閉鎖を踏まえ、
荒川に公設民営の宿泊施設を作る
荒川港にテーマパークや寄港地を整備する
などの構想を提示。
市長:
荒川漁港は長崎県管理のため、県の方針に沿って整備される。
しかし、万葉の島、ごとうヨットクラブなどからもヨット寄港地整備の陳情がある。
要望が高まれば、関係者の声を聞き、県への要望を検討。
マイボート・ヨット寄港地はまだ少ないが、モーターボート雑誌で「五島列島が随一のクルージングエリア」と紹介されるなど、大きなチャンスが来ていると認識。
→ 玉之浦の住民と協力しながら、可能性を探りたいとした。
勝本議員:
「案内していなくても利用者がいる」=潜在需要がある証拠。
運営主体は民間・団体で良く、市に全てを求めるつもりはないが、
→ コンサルとも相談しながら、具体的な形を探っている。海という強みの観光資源を十分活かしきれていない現状に危機感。
→ 五島市としても、前向きにチャレンジしてほしいと強く要望。
4.全体を通したメッセージ
視察を通じて、
DXによる 業務効率化・人手不足対策
老朽インフラの計画的更新
五島ならではの 海・ゴルフ・釣りを核とした観光戦略
の必要性を具体例とともに提示。
特に、「海のポテンシャル」と「新しい仕組み(ライドシェア・DX・寄港地)」を組み合わせることで、
→ 五島市の課題解決と魅力向上の両立を図るべきだ、という強い問題意識が一貫している質問内容となっている。
