五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/12/10 13:30ー
目次
全天候型子供の遊び場について
基本構想の着手時期と公表までのプロセスについて
荒尾 9月10日、市長から説明あった。3月議会の基本方針で説明していた。雨天時の子供の遊び場の確保は最優先だとしてきた。アンケートでも最も要望が多かった。むしろ遅かった。既存施設の活用ではなく新設ということ。多くの財源を有するし恒久的な負担も生じる。活用検討や新設に至るまでには期間が必要だが。プロセスと手順は。
市長 昨年3月に帰ってきてから作成したパンフで書いた。身体を思い切り動かせる場所・子育て世帯が交流できる場所を目指すと。3月の施政方針では雨の日でも遊べる場作りでは、事業着手に向けた準備をしていると。10月からずっと検討してきた。市内の候補地となる廃校や私有地の調査、先進地の視察など。部署で情報共有して課題と照らし合わせながらどういった機能が良いのか様々な角度で検討した。基本構想の素案を策定した。意見を反映するため、パブコメで意見を募集した。
荒尾 10月からという事だが、こんなに大きなプロジェクトに着手したのであれば12月に報告すべきだったと。基本構想を見る中で疑問点がある。
市既存施設利用の検討内容及び新設することとした根拠について
荒尾 市が時間をかけてベストという結論を出したが、発表すると決まりのような流れになる。誰もが納得する形での結論が必要と思う。本当にベストだったのか、建設ありきの選定になっていないか心配する。600平方メートル想定だが、毎日100名遊ぶことは想定できないが、現状にマッチしているのか。
福祉保険部長 600の根拠は保育園の園庭面積をもとに算出。安全に遊ぶため、一人6平方メートルで算出。平日の利用は少ないが、土日に利用は集中すると算出。4−500名で土日は入れ替え制と想定。最も妥当としている。
荒尾 そもそもは雨天時に遊ばせる場がないという事だった。一堂に遊べる施設になっているが、分散のメリットもあるはず。土日は利用があるかもしれないが、平日は必要性は弱いと思うがこのような疑問は持たなかったのか。
福祉保険部長 地域活性化センターが、全天候型遊び場の調査をしている。将来的に人口維持に寄与すると。乳幼児からの成長を促し子育て支援にとても有意義になるとの調査結果。近頃は夏場酷く暑く熱中症予防を気にする保護者も多い。外で遊ぶにあたり、気にせずにいつでも遊べて交流できて、異年齢で交流できることがニーズ調査で分かった。年齢が乳幼児・小学校まで利用できる施設という基本構想ができた。
荒尾 平日の利用は30名と想定しておりガラガラ。適切なのか。民間施設は該当なし、と言い切っている。果たして本当にないのか?600平方メートルが選択肢を狭めているのでは。商店街の活性化に繋がるという提案もあった。当時の部長も検討すると発言している。私は600にこだわらなければ候補は広がってくる。見直しをしないのか。
市長 4つの理念。ワクワク夢中になれる空間。安全安心である空間。遊びから力を育む空間。年齢が異なる世代で遊びルールや思いやりを養いたい。交流して親子が孫と一緒に楽しい時間でくつろげる空間にしたい。帰省や観光できた人も賑わえる空間にしたい。そうした観点に立つと、中々既存施設は見つけられなかった。これを実現するにはそれなりの広さが必要。今のところ見直す必要は考えていない。
福祉保険部長 銀行跡地を載せていない理由。公的な冊子なので民間事業者の名前を載せることは避けた。理念を市長が述べたとおり、小学校の高学年が使うには狭かった。保険センターの中に歩むがある。乳幼児に特化することは単なる遊び場になってしまう。他世代交流を基本理念としてかかげていたのでそういう判断に至った。
荒尾 基本構想には該当なしと明記されている。検討結果を記載すべきだと思う。銀行側も良い回答を示している。保険センターも狭いとされているが、2箇所でも構わないのでは。市が力説する拠点化にも繋がる。4Fホールの代替場所とかデメリットを挙げているが、それ以上の敵地だと思うがなぜダメなのか。
福祉保険部長 現在は拠点の場になっているが、子供の遊び場を検討するにあたり、4Fホールがそういう仕様ではない。4Fは障害者団体が無償で利用でき代替を探すのは難しい。駐車場は道路を挟んだところにあり危ないという点がある。新たに場所を構えようにも場所がなく別の費用もあり検討から除外した。
荒尾 デメリットよりもメリットの方が多い。廃校にしても4校しか上げられていない。崎山・奥浦は検討対象にならなかったのか。
福祉保険部長 崎山小中学校、奥浦は民間の利用活用の検討がされている途中だったので除外した。
荒尾 でも3つの体育館になる話ではない。子育て支援とどちらが大事か、優先順位の話。今まで使っていた体育館はすぐにでも大規模改修が必要だったのか。
福祉保険部長 遊び場として使うようになればすぐに改修が必要だったと。
荒尾 いずれ、多額の整備費を必要とするが、新築よりもはるかに低額だと。遊具は固定化されて動かせない。施設は雨の日に遊べる場所であり遊具を固定する必要はない。エアー遊具はコストが安い。100万円も出せば大きな遊具となっている。マンネリ化防止にもなる。エアー遊具の検討は。
福祉保険部長 ありませんでした。短期間のイベントでは有効だが準備に多くのスタッフ確保が必要。出島博でも、機械が始終動いており口を塞ぐスタッフも必要であり常設には不向き。
荒尾 市も人気はわかっていると思う。奈留も必要性に直面している。奈留は4200名だったが、大型エアー遊具だった。必要だが、福江の子の施設は常時使用できない。目的は全ての子供達に安心安全にと謳っている。奈留はどう考えているか。
市長 奈留の総合体育館・保険センターを検討中。雨天時対策にはならないかもしれないが遊具の更新も考えたい。
基本構想に対する疑問点について
荒尾 毎年3500万円ということで財源にふるさと納税やクラファンを当てにしているが恒久財源になるのか。ふるさと納税も毎年寄付額が変わってくる。当てるのは間違っているのは。
市長 元々相談業務や児童館の業務をしているので、新たに必要な財源は1800万円くらい。全てをふるさと納税で賄うことは考えていない。
荒尾 ふるさと納税を当てにしていると思う。実質的には1億円弱ということだが、それでも1億必要。資材高騰を考えれば立たない可能性が高い。六角ロム、ヒ素が見つかって地盤工事をした。新設の開始が3年後である。雨天時はすぐにでも欲しいという声があった。すぐに提供する考えはなかったのか。
福祉保険部長 市有地であり隣接地に駐車場があり相乗効果が見込めること。健診との連携も見込めるので決定した。
市長 初期投資の件は総事業費は7億だが国の交付金を使って1億には抑える事が可能。仮に学校給食費を無償化するならば9500万円かかる。無償化すれば毎年1億円前後かかる。新設も一回限りなので50年弱持つ。きちんと考えた上での事業を進めている。
荒尾 昨今の物価高騰を考えれば7億円では済まない。地盤のこともある。建設ありきで作られたと感じることも多々ある。新設候補地の良いことばかりになっている。既存施設では不安要素ばかりを列挙している。中央公園では、走者との衝突が懸念される、とある。全ては捉え方次第だと思う。公平に比較した基本構想になっていないと思う。
パブコメでコメントがあったが目的は。
市長 私どもは建設ありきではなかった。どういう事を実現させたいか、考えてきた。単に子供が遊ぶだけでなく、交流をして欲しいと思った。観光・帰省の人が一堂に会するスペースを探す中で今回の結論に至った。パブコメは多様な意見を集めて透明性と公平性を高めるために行なった。
荒尾 非常に大事な事であるが、白紙の状態で聞くならばいざ知らず、どのように反映するのか、反影する余地はあるのか。
福祉保険部長 継続して検討すべき意見は数おおくあるが、こういった意見を参考に反映させたい。
荒尾 パブコメの検討すべき項目では、どの項目も反映させない、とある。何の意味があるのか。まだまだ多くの市民が知らない、パブコメも実施したが、より多くの市民の皆様の声を聞く場を増やすべきと思う。対面で意見を聞ける説明会を開催すべきでは。
福祉保険部長 対面で市民の声を聞くべき、という声があったが、五島市の課題は人口減少。現役世代の人口減少の抑制。約2万人に設定している。出生数の減少を抑えて転出抑制しつつ、UIターンの促進をしていく。子育てしづらい環境の改善が重要と思った。年齢別人口では少数派。何がこの状況を作っているのか。多数派がいると本音が出せないと危惧した。そのため、真に求められるものを作るために、子育て世帯のニーズ・専門職の意見をもとにしてパブコメで理解してもらおうと思った。
荒尾 市民説明会を開催するのか。
福祉保険部長 開催予定はない。パブコメ・公式LINEで情報発信に努めたい。
荒尾 ここは部長ではなく市長が答弁すべき。
市長 答弁した通り。今の所予定はない。広報誌・HPでも情報発信をしている。新聞報道もしていただいた。色々な意見も入っている。これを踏まえてやっていきたい。
荒尾 開催しない理由がわからない。建設場所周辺の人にはするのか。
福祉保険部長 市営住宅の建物があるので、市営住宅への住民説明会を開く予定。
荒尾 第二の図書館建設反対運動につながるのではないかと。その時は「身の丈」という事があった。幅広い市民が集う場だが反対が多かった。他に代替施設がない施設でさえ起きた。新設に7億を使うことに多くの市民に疑問の声は届かないのか。
市長 自信を持って進めていきたい。私たちが目指すのは単に子供が遊ぶ場を目指している。そのためにあの場所を使いたい。何も恐れることはなく多くの方に賛同していただけると思っている。
荒尾 子供の遊び場は大賛成。基本計画を見た時、今質問した疑問が湧いてきた。月曜日の朝には経営戦略会議が行われている。様々な角度から意見が提起されている。誰も新設に疑問を持つ人がいなかったのか。根拠のもと新設に対して対面の意見が聞ける説明会を開催してほしい。
姉妹都市及び友好都市提携について
県内市町村の提携状況について
荒尾 双方の市民が互いに交流を図ることになっている。市長も変わったので、姉妹都市についてどのような考えをお持ちか。現在の状況も含めて。
地域振興部長 12の市町が提携をしている。
荒尾 県内13市の中で提携していないのは五島市だけ。九州でも珍しい。頑なに孤立の道を歩んでいるのか不思議。長崎市は70年前に提携している。国際感覚に鈍い、協調性が低い。前向きな考えをお持ちだと信じている。実現して欲しいが市長の考えは。
市長 都市間の連携。関西国際空港の泉佐野市と友好都市関係ではないが、完走タオルを作ってもらっている。泉佐野の漁民の移住の話もある。直行便もあったし集団就職をした背景もある。連携については交流人口の拡大・有効な方策の一つである。でメリットも懸念される。市民の皆様の機運が前提となる。総合的に勘案してお互いメリットがあれば必要に応じて提携するのも良いかなと。
荒尾 ぜひ姉妹都市まで持って行ってください。日本語学校のダナナ市生徒は97名いる。奨学金を補助している。アルバイトで交流をしている。ベトナムは姉妹都市にもってこいなのでは。
市長 海外候補地として提案いただいたダナン・日越フェスティバルなどを積み重ねている。7月にベトナムに行ってきた。日本語学校への誘致が目的だった。直接説明をして入学希望者の確保につながった。副委員長との関係を通じて、交流を広げる構築を進めてきた。MEETーJAPANもしてきた。映画この夏の星を見るも紹介して、鬼岳から星を見てもらったら、興味を持ってもらった。すぐに進めようとは思っていないが交流は大事にしていきたい。
荒尾 かなり深い交流をしているではないか。ぜひ姉妹都市の話を持って行っていただきたい。青森市とはどうかとも言ってきた。持ちかけるには最もな期間。歴史的文化的に深い年はたくさんある。市長の熱意次第。
提携に対する考え方及び可能性について
提携候補都市の検討について
大型スポーツ大会について
4大スポーツ大会の現状と効果及び今後の取組について
荒尾 それぞれがPRして一定の経済効果を発揮していると思う。マンネリ化・効果に見合わない形になっている。必要ならば見直しも必要と思う。経費や今後の運営方針は。
地域振興部長 バラキンは参加者数が減少傾向。他は増加傾向。コロナ下以降増加になっていない。バイク輸送の煩雑化など。次大会以降は選手が参加しやすい環境を整えつつ、参加者増加を図りたい。HPでの募集に加えて総括を行う発信を行い、今後とも続けたい。島内消費効果を見ると、5−7万円程度で推計だと4000万円余り。参加者数の増加を図り継続したい。 夕焼けマラソンは多い時3000人。周知を図りながら進めたい。マラニックは最初は県内のみに限定してスタートした。一定の役割を果たしたと。本市の魅力を堪能できるイベントとして207名参加。過去最高。市外は30名前後で減っている。費用対効果も含めた検討が必要。つばきマラソンは閑散期の一つとして開催している。引き続き続けたい。
荒尾 バラキンは専門的協力も必要であり審判員の確保が課題。現状は。
地域振興部長 長崎県の協力を得ながら必要数を確保している。トライアスロン協会で無償で講習会を開いている。
荒尾 マーシャルの数が少なく拘束時間が長くなっており悪循環になっている。議会にもスポーツ議員連盟を作っていた。全ての議員はその労を厭わない。運営が困窮しているのであれば惜しまないので打開策にもなる。過酷であればあるほどアスリート魂に火がつく。マラニックはどこまで市民に定着しているのか疑問。将来性がどの程度あるのか。費用対効果のバランスが取れていないと思うが今後の方針は。
市長 コロナにおけるイベンとの役割は果たした。市外からの交流人口はまだまだ。慎重な検討が必要と考えている。
荒尾 終了まで10時間を要する。長時間拘束される。全く島外参加者は増えておらず経済効果も疑問。物事には終わりがある。続けることが良いことだとは限らない。休止・または打ち切りの勇気も必要と思う。
県レベルの新たな大会の計画はあるのか
市長 年間たくさんのスポーツイベントがあるが、計画は現時点ではない。スポーツ合宿では複数の合同合宿をするのも事実。地元チームも含めた交流大会もある。市外からの合宿団体に対しては助成金の支援もしている。何かあれば教えて欲しい。
荒尾 柔道は長年の指導体制が確立されて成績は目を見張る。合宿での練習に励みながらできないか。長崎日大が声を掛ければ集まると言っている。準備は可能ということだが、大会経費運営費も大きい。福中がベスト8になった。五島主催の開催をお願いしたい。
ふるさと納税返礼品開発支援制度の創設について
新商品開発に対するこれまでの取組について
荒尾 姿勢が弱い気がする。一般的なものに見える。返礼品に対してどのような取り組みをしてきたか。
総務企画部長 ふるさと納税返礼品にあたり、地元経済活性化を目的に進めている。本年3月と比較して25品目増えている。市の担当職員が委託業者と連携して訪問して相談を受けている。委託業者からアドバイスをもらいながらチラシを作成して記事の作成をしている。郷土人会にパンフを送付している。
荒尾 鹿児島県ではソフトで返礼品開発をしている。スピード感のある商品があれば市の補助を活用して増加に繋がると思う。ポテンシャルは大きいはず。民間の知恵とサポートで作るべきと思うが。
市長 長崎県市長会で泉佐野市に行ってきた。地場産品を作るために返礼品を設けている。五島市の返礼品の事業者からはこうした声は出ていない。支援制度を創出した場合、経費率への影響も考えなければいけない。五島市の最新数字だと45%。50%を超えると雲仙市のように除外される恐れもある。まだ考えていない。魅力向上は必要と思う。研究したい。差別化したい。五島市のPR、広報に力を入れたい。
活用されやすい支援制度を創設できないか
荒尾 注意しながら進めていきたい。何かを仕掛けていかないと。
