【2024.12/五島市市議会メモ】網本議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2024/12/10  10:00ー

市長の思い描く五島市は

網本 H3年四月の選挙で三井楽議員選挙で当選し、合併後の議会解散選挙で落選して浪人しH21年に当選して議員生活30年。是々非々での議会活動を念頭に置き議員質疑、委員会、一般質問を行ってきた。何回行っても反省ばかりの一般質問だった。市民の想いを上手く伝えられるようにしたい。分かりやすい答弁をお願いしたい。9月議会でも市長の政治姿勢について引継ぎ内容を質問した。市長の思い描く五島市の答弁でははっきりした事が伝わらなかった。

市長 思い描く五島市について、所信表明でも申し上げた通り、全ての人が五島に生まれて良かったと思える、五島でまた暮らしたいと思ってもらえる街を作りたいと思っている。そのために国境離島法の延長に取り組み、引き続き恩恵を受けられるように働きかける。農林水産業はかっこよくて儲かる産業にして、生まれ育った人やUIターンの受け皿にしたい。若者の流出を防ぎ人口減少に歯止めをかけたい。ドラマなどで知名度が向上し観光客数も21万人を超えて回復傾向にある。世界遺産・日本遺産に代表される遺産に加えて魅力的な商品に磨きをかけていきたい。

五島市は釣りの聖地・漫画の聖地でもある。島の磯釣りが38回目で表彰式に参加してとても盛り上がった。地元の人や観光客に見てもらうのも良いと思った。五島市にはアニメツーリズム協会の聖地が2つもある。北九州には漫画ミュージアムがあり、アニメサミットであったが大変な興味を持っていた。五島市で身の丈に合った新たなイベントをできないか検討したい。各方面に売り込み活性化・誘客に努めてみたい。子供・若者への支援により豊かで安心して暮らせる環境を作っていきたい。

網本 大体同じような回答だった。議員がこうしたい、と公約を掲げるが市長の場合はどのように政策に示すのか、具体的な政策が見えていない。野口市長の時には結集というキーワードで想いを政策にしたことが語られた。しかし、出口市長はそれをどのように具体化していくのか、それによってどうなるのかが見えない。首長としては具体的な政策を示すのが市長の立場だと思うが、どのような具体的な政策で示していくのか。

市長 私はR7からの基本目標、第三期総合戦略を策定する事にしている。予算編成にも取り組んでいる。新たに総合戦略推進枠を設ける事にしている。デジタル技術による効率化・定員管理計画を策定する。全ての事に全力で取り組む。協力を賜りたいのでよろしくお願いします。

網本 東京から見た五島、五島市に帰ってきてからの五島をどう考えているか。

市長 長い事東京にいて心配していた。これから帰ってきて沢山頑張らなければと思い帰って来た。今率直に、 一生懸命汗水たらして頑張っている姿だった。しっかり後押ししなければと思っている。そうした政策を丁寧に進める。

網本 市民は必死に動いている。イベントも大事と思うが、どのような感じで本当に暮らして良かったと思えるかだと思う。五島を護ると言っているが、最低限当り前ではないかと思っている。市長はいい流れだと言っているが、五島を護ると言っているだけでは不十分で、どうやって攻めの政策をしていくかが大事だと思う。常に流れを続けるためには政策を常に示して実行しなければ衰退すると思っている。更に守るための攻めの政策は。

市長 五島を護ると言っているが、護衛艦の護るである。単に守るのではなく身体を張って、前に出る事もあると思うのであえてご理解下さい。そのためには有人国境離島法を活用して様々な事をしなければいけない。どれが一番大事かというわけでなく、全て大事なので全力で取り組みたい。

網本 市長は護るために身体を張ると言っているが、政策で示すという事が大事と思う。分かりやすい表現・政策を示して頂きたいと思う。そのためには私は市民の所得向上、一次産業の島内の経済循環が必要と思っている。雇用の場の創出が大事だと思っている。それを全て同時にやっていくのは厳しいのではないかと思っている。野口市長は1年1年テーマを決めて形にしてきた。そういうのが中々見えてこない。すべてやると言っても一遍には出来ないと思う。どういうものを重点的にやっていくか、大事な仕事だと思うがどのような4年間を考えているか。

市長 R7~の基本目標・総合戦略を策定している最中。中身は精査中だが、そう言った中で製作を説明していきたい。

網本 五島市の人口減少が止まらない事に対して、人口減を小幅にする政策を持ち合わせているか。

市長 これまでに考えてきたことを、総合戦略に落とし込んで行こうと思っているので然るべきタイミングでお示ししたいのでお時間を頂けないか。

有人国境離島法の改正・延長について

網本 有人国境離島法の改正を求める報告があったが、今後のスケジュールは。

総務企画部長 来年9月までに関係市町が協議を重ねて意見書を作成する。翌年要望活動を行う。長崎県離島振興協議会とも協議する。お力添えを頂きたいと思っている。

網本 北海道・新潟と連携したいとの答弁だったが、改正と延長の成果をどのように訴えていくのか。50億では現状の政策で精一杯だと思う。立憲は運賃低廉化と島民以外にも適用する法案を出した。市長は改正延長の成果をまとめる上でどのような予算が必要と試算しているのか。

市長 なくてはならない法律なのでまずは対象となる運賃低廉化や滞在型観光が確実に実施されるように要望する。予算の確保は要望してお願いしたいと考えている。

網本 全力で維持しそれ以上の予算を獲得できるように連携を密にしてお願いしたい。

荒川地区温泉源の公募型プロポーザルについて

網本 五島に貴重な源泉かけ流しの温泉を活用して観光に繋げたいと、色々な思いで質問している。木口・片峰・網本議員らが一般質問している。プロポーザルは2社とも基準点に達していなかったがなぜか。

総務企画部長 選定については外部委員を交えた評価の点数が60点以上が条件となる。未満のモノは対象外となった。

網本 公募型プロポーザルの内容は。

総務企画部長 公平性中立性の観点で色々な方々から要望頂いているのでオープンな形で多角的に評価していきたい。公的には出来ない部分をオープンにした形で事業展開していきたいと考えている。

網本 今回の募集は2か所だがオラビ崎以外の温泉源は。

総務企画部長 前回はオラビ崎一か所だったが、色々な方から意見を頂き精査した。七岳温泉源があり余剰がある部分について活用できるのではと判断して公募を始めている。

網本 七岳温泉源の以前と現状は。それぞれの温泉の温度は。

総務企画部長 H4に開業した触れ合い温泉センターでプールと温泉に使われていた。隣接地に移転されたたちばな壮に貸付されている。たちばな壮の余剰分は放流されている。オラビ崎は71度。七岳は53度の結果。

網本 二つとも公募に当選して活性化に繋げて頂きたい。

観光入り込み客数の現状と今後の目標について

地域振興部長 推計は飛行機・船から降りた人から島民カードを除いて推計している。1年間で21万人。過去最高であったR1年の83%まで回復。今年は4.5%の減。昨年策定した観光計画の中でR11に25万人と設定している。

網本 五島の良い流れで観光が増えているとの事だが、頭打ちになっているように思う。世界遺産にしてもその後は落ちていく。五島市に入って来る交通の問題が大きいと考えられる。九商が伸び悩んでいると聞くが。

地域振興部長 航空路は62000人。12374人増えている。航空路の今年の数は2.1%減少。航路はR5は14万人で37100人増。今年は5.6%減少。

交通行政について

航路運賃の低廉化について

網本 島外で色々な人と意見交換するが、島民は1万円で往復できるが島外は倍で行きたいけど行きにくいと聞く。島民以外の方も同じような運賃で入って来れれば増えると考えている。とにかく継続をしながら更にJFの運賃低廉化を実現したいと思っている。そのことによって増えると思っているが市長はどう判断しているか。

産業振興部長 JFが安くなれば多く来ていただけると判断。市長も申し上げた通り、準島民の拡大は求めていく。

網本 市長が東京にいる時、実家に帰ってくるときJFに載った時にどのように感じたのか。

市長 規制するときには飛行機が多かったが、長崎からJFで帰る事もあった。運賃は高いなと思っていた。地域経済を活性化するには運賃低廉化は大事と考えている。延長を働きかけていきたい。準住民の拡大も要望していきたい。帰省客・観光客に拡大していきたいがまずは延長する事が大事。

網本 島民は安く長崎に渡り経済的にマイナスになっていると感じる。五島で買い物をするという経済効果も大きくなると考えている。ぜひ国に要望して頂き実現をお願いしたい。

ジェットフォイルの新船建造計画について

網本 時間的に日程が狂って大変だったと聞く。耐用年数に近づきつつあるが、新造船計画を松本議員も質問した。安定的に長崎往復できるようにしてほしいと思っているが市長は。

市長 現時点で建造計画はないとの事だったがJFを更新したい気持ちは持っているようだった。博多の建造費は78億を超えて高額になっている。人口の推移・建造費を観ながら国や県・関係団体と最大限の支援をしたい。

網本 対馬・壱岐航路で事故が発生しているので取り組んで頂きたい。九州郵船で5年計画で形になっているがなぜ同じ長崎で異なるのか。

産業振興部長 九州商船の建造計画はない。県が計画するのは考えられない。九州郵船で県が12.5%出すので、九州商船が作りたいとなれば同じ額になると思う。

網本 なぜ九州商船は計画がないのか。作る意思がないという事で確認しているのか。

産業振興部長 五島間の航路の中でJFが一番優れていると思っているが、会社としての建造計画はまだないとの事。まずは九州商船がどのような計画になるのかが先になると思う。

網本 九州商船が考えてから、という事だが五島市民が要望を上げていかなければ実現していかないのではと思っているので、市民の要望として伝えてほしい。

ジェットフォイルへの手荷物持込み制限緩和について

網本 長崎にスポーツ遠征するにあたり、氷や飲み物を入れないとどうにもならないとの事だが要望は。

産業振興部長 JFはサイズの制限がある。レジャー用・釣り用クーラーボックスも持ち込み禁止。大きな手荷物を確保するには座席数を減らす必要があるため難しいとの事だった。キャリーケースを新たに置く場所を設けたために座席数が減っている。確かにスポーツ遠征で必要だが、フェリーでの搬送で考えて頂ければと思う。

網本 市民の要望です。子供たちを遠征に行くときに困る。それを市の方が擁護するのは冷たいのではないか。お客さんの立場に立ってください。

農林水産行政について

かっこよくてもうかる農林水産業とは

市長 若者やUIターンの雇用にしたいと述べた。ロボット・ICTを取り入れる事で生産性を高めて所得向上に繋げたい。畑の基盤整備をしたい。集積が進めば無人の大型機械・ドローン・AI・スマート農業も進めて参りたい。畜産は繁殖牛において情報推進がされており、品質向上に取り組むことで所得の向上に繋げたい。産官学の連携協定による研究も進めたい。水産業も養殖の遠隔操作などを進めていきたい。

網本 儲かるかどうかは分からないが設備資金が必要。今全国で広がっている有機農業を広めるのが先だと思う。

畜産及び園芸農家の現状と今後の課題について

市長 畜産は飼料高騰・肉用牛の農家経営は厳しい。五島家畜市場では49万円で平均価格が全国よりも下回っている。R5の年間平均も全国よりも低い。価格低迷の要因として牛肉消費の落ち込みがあり、肥育農家の改善がしなければ市場価格向上は厳しい。規模拡大・支援制度を活用して五島家畜の魅力拡大に繋げていきたい。

網本 平戸市の繁殖農家の記事があり、畜産販売額が45%を占めている。五島市は生産額の約74%を畜産売上が占めている。畜産がダメになると一気にダメになる、という事で力を入れなければならないと思う。農家の方に聞くと畜産の経費割合が50万で利益が出ないと。肥育の一体化にしないと伸びて行かないと聞いているがどう対策を打っていきたいか。

産業振興部長 畜産生産額は大きな産業。五島市では畜産が厳しい時は支援をしてきたので出来る限り支援をしていきたい。

網本 R3が46億に対して34億。大きな割合を占めている。にもかかわらず戸数が減っている。減らさない努力も必要だと思うし財政支援も必要と思うが、今後の継続はあるのかないのか。

産業振興部長 ハードの整備はクラスター事業が活用できる。肉用牛も引き続き支援していきたい。

網本 五島の農業に対して後押しをお願いしたい。