【2024.3/五島市市議会メモ】江川議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2024/3/5 10:00ー

職員の配置について

消防職員が育児休業を取得可能にするためには

江川 輪島市では防災組織の育成をさせていただいた。車窓の風景を思い出しながら、1日でも早くの復興を願う。被災者が住み続けるためには住まいの支援が必要。支援の拡充を求める。職員配置について、育児休業でどのような検討をされてきたのか。初めて取得率の目標を10%に設定されてから、男性職員の育休取得について質問をしてきた。6月議会では取得率が市長部局だけだと55.6%だが、消防だと取れておらず職員配置ギリギリで取れていない。職員数を見直さざるを得ない、その説は市議会に相談もあろうかと述べていた。消防職員の方は大いに期待をもっていると思う。新年度の体制は。

市長 消防職員の育児休業の考えについて、市役所の男性職員の育児休業の答弁があり、消防が0であり人員配置がギリギリであること。定員見直しの見解を示した。考えは変わっていない。人員増、育休を促す調整、職員相互の理解が必要。子供が生まれた職員にパンフを配布して啓発している。

江川 パンフを個別に配るということだが、今でも厳しい職場であり、職員配置が現状のままだと中々取れないと思う。R5の取得率は

総務企画部長 男性職員の取得率はR 5年度46.7%見込み。

消防長 消防は今年度は取得できていない。

江川 取れていないのは分かるが、総務部長の数字は男性職員全体か。市長部局のみか。

総務企画部長 分母は子供が生まれた数、分子が取った数なので、全体。

江川 前回は市長部局だけだったら、という回答だった。全体として56%くらいという高い数字だったが、市長部局だけだったらという数字は出せていないのか。

総務企画部長 全体で15分の7、46%。消防を除くと、9分の7、77.8%になる。

江川 消防を除くと77%の人が取得できている。同じ五島市の職員でありながら、一方では取得できる。もう一方では取れないのは不公平だと思う。環境を変えるために、どういう事を総務はしているのか。

市長 今年の4月の採用を増やしなさいと事務方に伝えた。職員の構成を考えた時に、年齢別の構成がベテランが薄くなっている。来年二人が60歳。辞めた人の採用は雇ったり雇わなかったり。今年は二人採用する。プラスアルファしても、9ヶ月の研修が必要なので、即体勢が変わるわけではない。これから雇ったり雇わなかったりするので、隔年一人ずつ雇っていきたい。空港の職員は委託料をめぐって県と合意に委託に至れずにお断りした。県は直営でやっているが、今度は消防業務に支障をきたすので、R7になると二人帰ってくる。今後退職者がいなくてもやっていくので、職員の構成も平準化する、多方面からの検討が必要。市と消防の間で職員交流をしており、研修含めて仕事をしている。派遣している分は返さずにそこに残して+1名となる。育休の状況も見ながら、見直しが必要。育児休業が取れる環境にしていきたい。

江川 2年後、R7年度からは余裕が取れる体制だと思うが、取れる部署と取れない部署があるのは不公平なので、短時間、1日でも取れるような体制を作っていただきたい。国は2030年までに85%の育休率を取得するとあるが、達成する見込みはあるのか。

市長 市長部局の方は意識浸透で変わってきている。消防は2030年を待たずに達成できるように取り組んでいく。

保健師の配置と支所地区の住民サービスの確保について

江川 1市5町の合併で専門職の職員が増えると説明を受けていた。保健師は本当に1年限りだと確約ができるのか。資料をもって説明を受けた限りでは疑問。支所には必ず一人は保健師が配置必要と考えるが、一時的であると確約できるのか。なぜこういう事態になったのか。

市長 支所地域を回った時に、相談事をしながら維持している方がいらっしゃると実感している。市長の間は支所に保健師を配置する事を大きな方針として取り組んできた。保健師を採用して元に戻そうという気持ちだったが、色々な問題もある。支所の職員は一人だけであり、職場内に相談できる相手がいない。早急な判断が必要な場合、先輩に電話しても繋がらない場合がありプレッシャーを感じている。思うような連休がままならない場合があったり、本庁に戻ってくるときに、本庁業務への不安があり退職した人もいる。保健師さんたちの中には本庁の方に一括配置を希望する職員が多いのも事実。こうした声にも耳を傾けサービスを低下させないのであれば、絶対配置の考え方について、柔軟に考えることがあっても良いと考える。

江川 今年度は支所のサービスを低下させない、何かあったらすぐに相談できる体制を維持してほしい。支所地区担当はそれでもあると思う。採用応募者数で応募者が少ない、R 5、R6は応募者0。退職者は年度によっては専門職が少なくなっている。どうして五島市に保健師の応募がないのか。原因を考えたことはあるか。

市長 保健師の定数は14名。確保できれば支所に1名ずつ配置できるが、これまで16名から18名で推移してきたが、コロナワクチンの関係もあり、一時的に保健師の数は多い状況が続いていた。R3は3名応募があり、良い人であれば採用しようと思い、確保。R4は1名で採用。R5は2名公募で0名。来年以降は11名の体制。なぜ応募がないのか、我々もどうしたら良いのだろうと悩んでいる所である。いきなり保健師に採用されて配属先として、現場にいきなり、という部分が可能性として排除できないと思うので、真剣に考えて応募いただけるようにしたい。保健師が全国的に採用困難な職種となっており、県職員に行かれた方も何名かいる。色々な事を考えながら環境づくりも必要。

江川 新任でいきなり支所地区は厳しいと思う。本庁である程度経験を積んだ方を支所に配置するとか。産休育休で質問しているが、そういう事も十分に配慮されているか、環境づくりを検討していただきたい。今は育休ではなく、最近は育業ということで東京都が公募で決めた愛称となっており、企業内でも理解し合って100%の取得率が紹介されている。五島市でも全ての人が取れるように。

市民からの要望について

玉之浦大橋欄干の早急な改修を

江川 片峰議員からの質問もあったが、玉之浦大橋はH6年に共用されて30年の橋。野性の鹿も見ることが出来る。欄干が崩れてしまい、ロープで結んでガードレールが剥がれている。30年間補修されていないように感じるが県に要望しているのか。

建設管理部長 県は10年ほど前に把握はしていたと。予算獲得しようと国の補助金を使わなければ厳しいということもあり、時間を要していた。点検も密に行い、見た目は悪いがロープで縛り付ける状態が続いていた。

江川 去年 5月に県職員がきたことは確認しており、その後どうなっていたのかと。もっと早く点検していれば、予算も不要だったのでは、と言われた。同じような状況で戸岐大橋もあり、4ー 5年に1回塗り替えをしており、玉の浦大橋より古いが点検がされている。予算がついたらやります、という回答だったと思うが、是非予算をつくのを待つようではいけないと思うが市長はどうか。

市長 R4年度だったと思うが、しょっちゅう足を運んでどうなっているのかと、振興局に話を通した時は、R5に設計関係という話だった。役所は高い金をかけて作るが、後の維持管理が下手。その意味で長寿命化ということで維持管理でしっかりやっていきたい。

小浦海水浴場の環境整備について

江川 晴天の日と雨あがりの日に行って撮影。柵はロープで繋いで安全を維持している。東屋から天井を移した写真もあるが、鉄骨の部分が錆びておりこのままでは崩れるのではという意見だった。小浦もぜひ見に行ってほしいと言われて見に行った。ボランティアで海ごみを撤去して海水浴場をこよなく愛するグループから要望が上がっている。小浦も合わせてしていただきたい。暖かくなると海水浴のお客さんも多くなるので、何らかの処置をお願いいたします。

県道福江空港線の道路改良工事の完成予定は

江川 道路が極端に狭く広くしてほしい。一向に改良工事が進まない、という声が届いた。完成の見通しは。

建設管理部長 事業進捗率は68%であり、用地交渉を進めている。当初はH27からR7としていたが、現時点では事業期間が未定で伸びる。

江川 私もよく通るが、急に狭くなり交通量も多いので、ドライバーも安全運転が前提だが配慮してほしい。街路樹が植えられているが、枝の伐採を除去してほしいので要望もある。崖の方に桜の木が植えられており、下の畑に倒木があったりするが、すぐに対応していただいていることも報告したい。

交通手段の確保について

イ チョイソコの台数を増やすことができないか

江川 中西議員からも何回もあるが、利用ができないことが多い。台数を増やしてほしいという要望がたくさん寄せられている。その点に関する考えは。

産業振興部長 福江5、富江1、岐宿1、奈留2台で運行。集中する時間帯は利用できない時間帯もある。1日あたりの利用者数、費用対効果から考えると台数を増やすことは厳しいと判断。

江川 タクシーも少ない。観光も増えているので、そういう所も頭の中に入れて何らかの方策を。

ロ チョイソコの運行時間外の移動手段確保の方策を

江川 富江の方から話を聞いたが、祝祭日や夕方、病院に行けずに困ったことがある。買い物もそうだが、8時から16時までの運行なので、時間外の確保が必要と思うが検討は。

産業振興部長 路線バス、タクシー利用と思う。全国各地でドライバーが不足しており、新たな交通手段として有償で行うライドシェアについて、関係者と協議している。

江川 路線バスも本数が削減されたり、富江のように運行しない所もあるので、自家用有償運送やライドシェアも出来るだけ早く検討しながら方策を急いでほしい。

学校給食費の無償化について

江川 保護者の責任、ということで国がすべきもであると繰り返し答弁をいただいている。憲法26条で定められており、県内でも佐世保などで助成があったが、諫早市が一律全学年を対象とした無償化に取り組むと。雲仙市も三千人の給食費を全額補助するとあるが、市長の考えは今でも取り組む考えはないか。

市長 考えは変わっておりません。義務教育に関する事なので、どこに行こうが同じような対応が必要。財政力の差によって差があるあることはおかしい、ということで働きかけをしているし、これからも続けていきたい。五島市で完全無償化すると、約9千万円の財源が必要。R4は4億3700万円かかっている。食材費の費用で9000千万円頂いており、残りは公費の負担。そこについてはご承知を頂きたいです。

江川 義務教育という観点で考えたら難しいということだが、子育て世帯を支援し移住や定住にも繋げるとしている。子育て支援を充実させて移住定住に繋げるという考えで実施していく。私たちのアンケートでも、設問を行い、57.9%が無償化、必要ないというのが16.6%だった。児童生徒はこれからの人です。手厚く支援してください、少子化対策として対応すべき、市町村から実施して国を動かしてほしい、都会と比べて家族が多く負担が大きいという声もある。こういう事も考えて、助成ができるような事も検討していただきたいが、市長は昨日、4選に出馬しないと表明しているが、最後の仕事でやっても良いのではと。

市長 10年だと9億円になる。財政調整基金も確保しているので、4年ー9年はやれると思う。ただこの手の事業は始めるとずっと支援をしなければならない。単なる今の状況も大事だが、 5年、10年スパンで考えると、国は子育て支援をするとしている。防衛費についても大幅な拡大が始まるが、これについても増税は言われていない。国の一般歳出にこれまで以上に厳しくなる中で、地方交付税も厳しくなると思う。一つの事業に9千万円は、五島市の財政運営に支障をきたしかねないので、安易にやりますとは言えない。状況としてはそういったところを見据えた上で判断しなければならない、大きな支出を伴うものである。

江川 地方からどんどん上げていき国を動かすことが出来れば、10年、20年と続くものではない。ふるさと納税の一部も実施を組み込んでいる。実践できなかったことは残念だが、地方から国を変えていくということで、これから頑張りたい。