五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2023/12/11 13:15ー
目次
奈留さくら保育所移転について
奈留小中学校への併設に至った経緯について
江川 奈留について、四人の議員が質問をすることになっているので、思いを汲み取った答弁にしてもらいたい。当初予算から1.8倍の予算増加に対する議案質疑・委員会でも指摘がされた。保育所の移転・給食費に関する町づくり協議会からの陳情も挙げられている。会長から陳情をあげたが、議会では保育所の移転にどのような説明を受けているか尋ねられた。二年を除き教育委員会にずっと所属している。現地も訪問して調査をしている。最初に十分な検討を行う時間があったのに、十分な審査をしなかったのか、反省している。聞き取りを行なっていたら、陳情書が挙げられることもなかったかと思う。議員としての取り組み・立ち位置を考えて、住民の立場に立っていなかったのではないかと反省している。経緯は。
市長 R2から市が委託して運営。無償で借り受けているが、契約期限が到来するため、なんとしても奈留地域に保育所を残したいという思いから、提案した。先々は施設解体があり将来負担を減らすために検討した。幅広い年代が交流して教育効果が期待できることから、移設を最善の取り組みとして判断した。進めていく中で色々な課題があり、予算は大幅に増大したが、関係者の皆様の理解をいただき承認していただいた。保育から教育までを1箇所で行い、生徒児童にも良い結果を生むように考えている。子育て環境として素晴らしい場所となることを島外に発信したい。
江川 学校に併設することで、施設を増やさない、その後の経済問題も含めて併設ということで、もう少し検討を強く言うべきだっと思うが、今工事が進んでおり、それはそれで良い方向に進めばと思っている。全国的に事例が少ないが、そういう事例はどれくらいあって、給食も作ってもらうということだったが、どうなのか。
福祉保健部長 文科省の調査では、学校の余裕教室を活用した事例は、19室が保育所として活用されている。奈留が優良事例となるよう努める。様々な用途で余裕教室活用を進めていく。給食の事例は確認できなかった。
江川 給食は余裕教室を使って併設しているのが19教室。保育所で給食は食育上、大切と思うが調査はしていないのか。
福市保健部長 平日は小中学生と同じメニューを園児に供給。11月2日に詳細な説明をした。不安な点を聞き今後に活かす予定。
園児用給食について
江川 乳幼児の食事は重要視されていると思う。調理された料理を増量して味付けもそのまま提供する方向だが、学校に併設してそのように供給している学校はあるのか。
福祉保健部長 具体的にどの学校か把握できていない。小中学校の給食を園児に供給するには、富江の調理師が確認し、適当でない場合は別のメニューを食べさせることにしている。園児用の別メニューをお願いしたが、対応できないこと、調理器具のメンテナンスができないとの事だった。残りの長期休養期間を園児対応で使っていきたい。
江川 学校に併設するにあたり、給食の体制がどうなるのか、最初から確認して計画を進めたのか。学校給食センターで乳幼児に提供する、親としては不安だと思う。カロリー、栄養だけが整っていればそれでいいのかと思うがどうか。
福祉保健部長 昨年度から説明会を重ね方針を説明。給食学童の質問がされた。意見交換会を10回程度行い、時間、アレルギーについて検討してきた。
江川 対応してきたと言うが、最初から賄えるということを前提として検討を進めたのか。それとも、進行する中で同時並行だったのか。給食センターの分に量を加えるだけという答弁だが、完全に対応できるようになっているのか。そもそも、併設するのだったら、同じところで調理する上で、それぞれに対応することは考えなかったのか。最初から給食をどうするのか、ほかに作るのか検討されたのか。
市長 今の園舎が使えないということで、別のところで作るにしてもこの問題は発生する。当初は学校給食会にお願いして提供していただこうと始めた。話を聞く中でそれが難しいとなり、期限が迫られる中で、動き出しながらやってきたので、検討することに時間をかけると、保育園が継続するのが大変になるので、同時並行でやらせていただいた。
江川 何も決まらないうちに給食会にお願いしたと。自園調理はそれで良いと思うが、相談を受けた時に、夏休みや休みの時には冷凍のお弁当を提供するという事だった。医療センターに提供しているお弁当ということで、冷凍食品を提供するのかと心配する思いを聞いたが。
福祉保健部長 冷凍の形でおかずを出すことを検討した。市内の別の保育所でも実績があり、栄養を満たしていることからも考えたが、試食会を開催したところ厳しい状況となり、自園調理、冷凍食品は提供しないこととなった。
江川 私も冷凍食品は、時々ではないくらい、利用させてもらっている。子供に出すということで憤慨していた。食事を提供する中で、食中毒が発生しないようにしていただきたい。
安心して子育てできる環境整備を
江川 保育時間も少なくなり、場所も変わる。どういう理由で短くなったのか。
福祉保健部長 現在18:15までだが、午後16:45に変更することを検討している。資格者の確保が困難であるため。保護者には概ね理解をいただいているが、引き続き検討したい。
江川 平日1時間30分、土曜日も4時間になる。民間は土曜休みがなかなかないので、負担が出てこない方策をする必要があるがどうか。
福祉保健部長 保育士も働く人の一人であり、労働環境も考えていかければならない。真摯に取り組みたい。
エアグァ 本当にどこでも資格者がおらず、だんだんサービスが少なくなっていると。町づくり協議会の皆様も、このままでは奈留の加速化が進むのではないかと。UIターンもおらず学校も保育所もなく、五島市から見捨てられるのではないかという方がたくさんいる。そういう思いを汲み取っていただきたい。
住民説明会の実施状況は
江川 保育所の併設についても、保護者だけで他の住民に説明がないといけないと思うが市長は。
市長 まずは保育園児の保護者、学校の関係者と説明を行ってきた。全部の地域というのもあるが、時間的な制約もあり、議会で議論していただき、個別の要望はやらせていただいた。運営でも色々問題が発生すると思うので、しっかり姿勢を保ちたい。
奈留の支所は1番最初に整備した。医療・福祉も島内で完備するようにしていきたい。人口が1800台なので、心配をされる意見もあると思うが、まだ島内で完結したいという思いに変わりはない。住民全員の合意は難しいのでケースバイケースで対応したい。
奈留医療センターの診療体制について
人工透析の診療日の変更について
江川 週3回受けていたが、金曜日は福江にいくことになったと。大変なのでどうにかしてほしいと電話が。再度、お伺いを。
福祉保健部長 金曜日は看護師確保ができないこと。外来、急患を行うと11名であり、休暇も取れなくなるので12名は必要とのこと。現在の人数で継続するために、金曜日を休止する判断となった。
江川 必要な人員配置ができないということで、職員を確保するまでそうなると思うが、ぜひそういう人たちが体力が大変なので、3回できる体制をとってほしい、それが患者と家族の思い。頑張っていただきたい。1月1日が人工透析だが、中央病院にいくように言われたと。
福祉保健部長 来年1月1日は可能とのこと。奈留医療センターの医師が常駐するとのこと。
江川 海上タクシーは高額で大変なので、良かったと思う。透析の日に船が欠航した場合の対応は。
福祉保健部長 金曜が難しい場合、曜日変更が可能。
医療従事者の確保について
江川 奈留病院が五島中央病院になる際に、市長も参加した。その際に医療水準は維持しますと説明したが、現状をどう捉えているか。
市長 奈留病院が診療所になって10年が経過。30%人口が減り、人工透析の方も33%減少。入院患者は当時20名だったが、上期は5.8人で7割減。看護師の不足から縮小になり、地域の皆様に申し訳ないと思っている。
看護師の年齢、退職見込み、過剰な負担を軽減すrためにベッドをどうするか、真剣に検討数時期に来ている。
江川 午前中もそういう質問があった。募集をかけるのはどこの医療機関で起こっている。五島で仕事をして、何かぜひ五島で働いてみたい、動機になる何かが必要だと思う。給料+のアルファは五島中央病院にはあるが、どこでも不足しているので、五島までなかなか回ってこないと思うが検討は。
市長 病院企業団の看護師は五島市の職員ではない。壱岐も対馬も合わせた中で、五島市だけはというのは難しいと思う。移住者の支援で奨学金の返済補助があり、本来は公務員に適用しないことだったが、例外的に適用している。地方公務員の中には僻地手当があるが、要件としては3年5年の期限がある。五島市の職員もそういう世界にはなっていない。職員との均衡の中でやっているので、五島市独伊は難しいと思う。改めて、企業団で働いていただけないかとお願いする。奨学金の充実をやっているが、最終的には本人が決めることなので、頭の痛い、解決策が見つけづらい問題だと思う。
江川 一人でもそういう人が増えてほしいと思うが、手立てができず、力不足を感じている。奈留が合併してから20年になるが、人口が50%以下。高齢化率も60%。頑張っている人は地域の衰退の様を毎日見ていて、どうしたら良いのか葛藤している。若い人は入学を機会に本土の方に出ていく。病院に通院となれば、家はそのままに福江のアパートを借りて転居する中で、若い人・高齢者も減っている。そうした中で町づくり協議会、人たちである。そういう人たちに寄り添って決めていき、進めていただきたいと思っている。
低所得世帯等に対する市民生活への物価高の影響について
江川 共産党でアンケートを実施して、回答の中から質問を。暮らし向きについて、悪くなり苦しくなったが殆どだった。物価高の影響もあり、大変な状況だが、市民の状況を受け止められているのか。どのように把握されているのか。
市長 買い物には行くし、ガソリンは自分で入れているので、物価高の影響は感じている。物価高騰により苦しい思いをされている人が多いと感じる。国の方で一律の給付が始まり、一人10万円を除き、30億円が低所得者・子育て世帯に支給している。これらの対象にならなかった人たちを補巻する形で独自の対策を実施した。住民税非課税世帯、子育て世帯、均等割世帯の3万円など支給している。国だけの制度に任せずに市独自の対策をやってきた。国では子育て世帯で独自でやっていた分を国で検討するということで、そこを見ながら対応したい。
市道三尾野町・坂ノ上線に歩道の設置を
江川 坂の上の中央公園にA駐車場の先に歩道がない。大型のダンプカーが多いが歩道の設置については。
建設管理部長 S字カーブであり注意を要する区間。議会でも要望があり、ラバーボール標識をしている。県道福江交差点までは、幅が1.5mを設置しているが、R3時点での結論では先の対応だった。スポーツイベント時の安全確保から、再度検討していきたい。路側帯のカラーリングも含めて検討したい。
江川 早い時期に何らかの方法でしていただきたい。当面の問題と将来の問題に分けて、実施していただきたい。もっと良くなるためには、という質問では、以下の通り回答があった。昼食の場所も含めて、答弁を。
観光客の受入れ体制整備について
二次離島へのアクセスについて
地域振興部長 観光受け入れ体制整備と考えると、久賀・奈留島は世界遺産の構成資産で多く来島してもらっている。久賀・奈留を効率よく回れるものとして、キリシタン物語をご案内している。自分で久賀・奈留を周遊したい場合は定期行路を利用したコースを案内している。
江川 定期船に乗った際に、アクセスが悪いと言われたことがある。満足できるようなコースを作ってほしい。
観光ガイド不足について
地域振興部長 高齢化・人材不足の課題を認識。新たなガイドの獲得が厳しい状況。おもてなし協議会で協議を重ね、候補者発掘のための育成を考えたい。専門のバスガイドは事業者に働きかけをお願いしたい。
江川 年金受給者が中心にされているので、後継者を作るために頑張ってもらいたい。
商店街等と協力して飲食店の宣伝を
地域振興部長 市内飲食店のパンフを2万部作成。様々な施設に案内して周知を行っている。五島市内の協力を得ながら活性化に繋げたい。
江川 召し上がれを見たが、お昼時がなかなか分かりにくいと思ったので、お昼も大丈夫というマークがあれば良いと思った。そういうこともできるだけ利用しやすいような仕組みを作ってもらいたい。
ぜひ、前向きに検討してもらいたい。