市議会選挙で候補者の情報が少ない

候補者を知る機会

1月31日告示日の市議会選挙まで、あと1週間となりました。

コロナで外出制限が掛かる中、

どういう人が出るの?

という声が多いです。

地元の方は情報に精通しておられる一方で、若い人や移住者には、候補者を知る機会が少ないと感じます。

福江青年会議所さんの方では、候補者の紹介動画を取ってくれましたが、残念ながら10名の方は撮影をしなかったそうです。

私はもっと、多くの候補者が出演してくれると思っていたので、残念です。

  • 福江青年会議所のYouTubeページ

https://www.youtube.com/channel/UC1lFIvy0rHPyNdi8ZNHQwVQ/videos

それと同時に、質問設定が「現在の事」と「将来の事」に焦点が当たっていたので、「過去の事」についても知る機会が必要だと感じました。

そこで、現職議員さんの一般質問の内容を「再生リスト」にまとめてみました。

一般質問のまとめ作成

現職議員さんの質問内容を3分の動画にまとめるのには、思った以上に時間がかかりました。

  1. 動画の共通部分を作成(最初+最後)
  2. 市議会の議事録から該当議員の一般質問を切り抜き
  3. エクセルで質問を分類して件数を集計
  4. 上位の質問分野を抽出し、パワポの資料に転記
  5. パワポの資料を音読し、動画に結合
  6. 動画にサムネとコメントを付ける

これを13人分行うのは、かなり骨が折れました。

でも、作業をしながら薄々感じました。

これらの動画、中身は殆ど見られないだろうな。。。

と。その理由を考えてみると、

動画の内容がツマらない

という部分が大きいです。

一般質問の内容を機械的に紹介するだけでは、視聴者も退屈に感じるでしょう。

でもだからといって、面白い要素や自分なりの解釈を付け加えようとすると、議員さんにも失礼かと思います。

この辺りは難しいですが、もう少し「見て貰える工夫」があれば良かったと個人的な反省です。

政策は大して変わらない

とはいうものの、多くの候補者間で「政策の違い」は殆どありません。

人口減少を防ぐために、いかに雇用を確保するか?

それが皆様のほぼ共通認識だと感じます。

更に言えば、アメリカと違い日本の議会には、予算を編成する権限がありません。

議会の予算承認は多数決ですので、

「〇〇政策を推進したい」と訴えていても、それが即座に実現するとは限りません。

そのため、誰に投票すれば良いのか分かりづらいという側面もあります。

人口の社会変化

候補者の多くは、あまりネット空間での情報発信に力を入れていないと感じます。

確かに市議選挙の場合は、地元と血縁の票を手堅く固める事が勝利に繋がるため、そこまで重要性は高くないのかもしれません。

しかし私は、ネットで誰でも簡単に情報を調べられる事が、これからの時代は大切だと感じています。

例えば五島市の場合、人口の社会減と社会増(UIターンや転勤)により、

4年間で人口の構成が14%程度も変わっています。

2017 2018 2019 2020 合計
社会減 1,322 1,451 1,256 1,244 5,273
社会増 1,187 1,285 1,289 1,313 5,074

投票権を持たない18歳未満が人口の15%であると仮定すると、

「前回からなくなる票(社会減)」と「前回から増える票(社会増)」の総数は8,795になります。

さらに投票率が65%、有権者数が31,554人であると仮定すると、

4年間の人口構成の変化で、結果に与える影響度は28%となります。

こうした人口変化で生まれた「新しい有権者」に対して、

より手の届きやすい情報提供が必要であると感じます。