COVID-19に対して五島市が取るべき対応

COVID-19

2月11日の長崎新聞によると、椿サミットを巡る五島市の方針は

現時点で日程や内容に大きな変更はないが、事務局の市は、外国人が訪れる空港やホテルなどに体温計を設置し、水際対策を図る考えを示した。

とされています。

https://this.kiji.is/599763146019210337?c=174761113988793844

現段階では「実行」する方向性になっていますが、五島市では口蹄疫の影響で、アイアンマン大会を中止したという経験があります。

13日前に中止決定

2010年、当時の市議会の議事録によると、中尾前市長は

5月31日午後1時に実行委員会の会長として、アイアンマン大会の中止を決断をし、記者発表を行いました。

これを受けまして、アイアンマンジャパンのホームページを通して、選手の皆様への周知を行いました。

市民の皆様へはごとうチャンネルや町内会を通じてチラシ配布等を行いまして、周知徹底を図ったところでございます。

私自身も市内関係者、特に当日、前日、協力いただきます40余りの関係機関を訪問し、中止の報告やおわびや、これまでの御協力、御指導に感謝を申し上げてきました。

と述べています。大会が6月13日に予定されていたので、かなり急な決断でした。

現在、九州の各地ではイベントを中止する動きが見られます。

https://mainichi.jp/articles/20200129/k00/00m/040/048000c

大分市は28日、3月に開催を予定していた中国湖北省武漢市との友好都市締結40周年記念式典の延期を決めた。大分市の中学生が武漢市を訪問する行事も中止する。

24日に開幕した長崎ランタンフェスティバル(2月9日まで)の実行委員会も28日、公演を予定していた中国の芸術団が新型肺炎の感染拡大の影響で来日を取りやめたと発表した。

中国からの入国制限

冒頭の長崎新聞の記事によると、

中国から40人余りが参加する予定だったが、新型肺炎が拡大した影響で、既に30人以上がキャンセルした。

とあります。すべての方がキャンセルしていない、という点が気がかりです。

2月13日時点で、128の国々が「中国本土」からの渡航を注視する中で、日本は「湖北省、浙江省」を拒否としています。

【2月13日更新】

新たに浙江省からの入国拒否が決定しました。

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202002/12corona.html

【世界の制限は中国本土】

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55515070S0A210C2FF8000

【日本は湖北省のみ】

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55421270Y0A200C2MM0000/

日経新聞によると、その理由は、

入国制限の拡大は経済の下押し要因になる。

からだと紹介されています。他にも様々な理由が考えられますが、おそらく経済的な繋がりが一番大きな理由ではないでしょうか。

私が市長だったら

2月12日時点の情報では、

  1. 日本は「中国本土」からの渡航を禁止していない
  2. 中国からの参加予定者のキャンセルは一部に留まっている
  3. 潜伏期間があるため、水際対策での感染者特定は困難

です。以上の事から、

中国本土からの渡航者が島にウイルスを持ち込む可能性は否定できない

と考えられます。

https://nakanishidaisuke.com/2020/02/13/tegami/

私は無駄に不安を煽りたい訳ではありませんが、日本国政府の対応が海外に比べて甘いため、島国である五島市民の安全は、首長に委ねられていると言えます。

過去の経験からも、決断は早い方が賢明です。

今からでも遅くないので、椿祭りと椿サミットは中止にすべきだと考えます。

2月12日時点では、五島市のHP上ではインフルエンザの情報しか出ていません。

もし実行するのであれば、五島市は

大会の開催における市の安全対策の考え方と対応

をしっかりと市民に伝えていく必要があります。

現在の五島市長はYouTubeやSNS、ブログと言うリアルタイムな情報発信を持たないため、こういう時こそ、「市長の眼」の出番ではないでしょうか。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/li/shisei/010/010/020/010/index.html