五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
記載分は、2019年12月9日の内容です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01
※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください
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災害対策について
五島市の防災減災対策と今後の課題は
Q.全国的に自然災害が多くなり、五島市も7月に大雨で大きな被害を受けた。林業・農業も大きな被害を受け、復旧は道半ば。被害を最小限にするための努力を常にすることが必要。日ごろからの点検を行う事が大事だと考えるが、どうか?
A.台風や大雨の被害から、被害を最小限にするためには、自助・共助・公助をそれぞれが考えて行動する事が大事。市民の皆様には、ご自身とご家族の事を考えてほしい。町内会の活動も大事。地域防災計画に沿った行動や河川の状況確認。
国土強靭化計画に着手し、大規模災害から住民を守るための防災・減災対策を進めていきたいと考えている。
Q.防災無線の難聴地区対策はどうなっているか?専用の受信機の無償貸出しが行われている事は周知されているのか?
A.個別受信機は、10世帯未満や500m以内に防災行政無線が設置されていない場合は、直接行ったり、HPに周知をしたりしている。
Q.最近の住宅は、窓を閉めれば外の声が聴きとれず、停電すればメディアの情報も入らない。高齢者はスマホを持っていない人も多い。停電したら心配なので、早急に受信機を配備していただきたい。特に一人暮らしの高齢者は優先的に配備していただきたい。情報が手に入りずらい人も沢山いるので、その辺りを優先的に行う事が大事だと思うがどうか?
A.早め早めの情報収集で対応が可能と考えている。ラジオ放送は停電時にも有効なので、防災行政無線だけに頼るのではなく、様々な手段で情報を仕入れてほしい。町内会・自治防災組織で、災害がひどくならないうちに、地域で守っていく事が必要と考えている。
Q.災害の被害は大丈夫だろう、という油断から来る。最終的には、高齢者は無線に頼らざるを得ない部分があるので、検討していただきたい。
避難所対策について、地震に津波、大雨によるがけ崩れ、台風によるガラス割れ、など様々なパターンがある。冨江体育館は、トイレが外にあるため、早急に対応が必要だと考えるがどうか。
A.台風の場合は、公民館などの自主避難所を開いている。大規模な場合は指定避難所を指定している。外であるとは言え、トイレはある状況であり、中々施設整備は難しいので、改修の際に検討していきたい。
Q.大規模災害を想定しての質問をしている。ガラスが網入りガラスなのか、強化ガラスなのか、点検をしてほしい。ガラスは外的力に弱いので、その辺りの点検をしっかりしてほしい。点検を早い時期に行う事を要望する。
最近の気象予報はかなり正確になっている。早めの非難をしてほしいと思うし、災害に応じた避難所を設置してほしい。ハザードマップは分かりづらいという声を聴く。改善すべき点は改善してほしい。
A.指定の緊急避難場所は74か所あるが、その中でケースごとに4分類に分けている。
Q.それが市民に浸透していないのが現状。避難時の備蓄ストックは?
A.長崎県の要綱に基づき、2000人の3日分を避難所の食料として備蓄している。おかゆ、乾パン、五目御飯、飲料水など。台風などの被害を想定し、五島市独自でブルーシートを55枚用意している。
Q.岡山県真庭市に視察した時、各小学校のグラウンドにコンテナを置き、食料品を備蓄している状況だった。五島市も最初から構えてよいと思うので、宜しくお願いします。
ダムの放流について、大雨時の放流は被害を大きくする可能性がある。放流計画はどうなっているのか?
A.治水ダムのほかに農業ダムが存在し、農業ダムは特に放流計画はなく、自然流水で対応している。
Q.農業用のダムにしても、自然放流の場合、水かさが大きくなり、決壊の危険性も大きくなると考えられる。
他の自治体では、莫大な量の放流により、防波堤が決壊するなどの被害も起きている。このことから、ダムは計画放流を行っている。
総務委員会で、福岡の朝倉市に行ったところ、災害の要因が今まで経験した事のない大雨によるものだった。9時間で774mmの大災害となり、川幅8mが40mになり、多くの犠牲者が出た。
五島市も今後、県と協議して計画放流をして頂くよう、協議する必要があると思うがどうか?
A.7月の豪雨の時にも県とは連携していた。指摘いただいた分は会議の場でも検討していきたい。
Q.今年の7月はどんな協議をしたか?
A.ダムについてではなく、交通など災害の情報。将来については今後協議していきたい。
Q.海岸に面した道路は側溝が整備されていて、海に繋がっている。側溝が詰まっていた場合、大きな被害になるが、点検はどうなっているか?
A.市道と普通河川は年に10回循環点検を行っている。側溝は町内会・地域住民の通報を基に行っているため、定期的な点検は行っていない。
Q.40cm車に水がたまるとパーになる。年に1度は点検をして頂きたい。町内会単位では、開けられない蓋もあり、掃除が出来ない状態のものもある。年に1度くらいはどうか?
A.主なモノは、過去に災害があった場所や、これから起きそうな場所を選定している。市道全体は2000本近くあり、用水路も8000本以上あり、全部は厳しい。優先的に取り組む箇所を選定する。
Q.五島には相当数の側溝があるが、詰まる場所は大体同じ。町内会長から情報を頂き、整備をしてもらいたい。末端が詰まると溜まるしかないので、ぜひやってもらいたい。
7月の大雨時、流木の処理はどのように行ったのか?
A.水之浦、荒川、丹奈、増田、伊富貴に流木が漂着していた。地元の業者に作業を依頼して漁港の機能を回復している。
Q.各支所ごとの話を聴いたが、各地区に流木が溜まっていた。玉之浦は沢山流木が溜まっていた。この状況については玉之浦支所長どうか?
A.河川からの流木が流れ込んでいて、漁業に影響があったので、一部を改修した。漂着分は難しかったので、改修しなかったので、数日間漂っていた。
Q.業者が回収した分もあったが、殆どは外洋に出ていった。五島市が出したゴミは五島市が責任を持って改修をすべきではないか?
A.所管する部署が対応するのが基本だが、外洋に出た場合は、過去の事例として、船舶の航行に支障が出る場合、海上保安庁が対応した事例もいる。誰が対応するのかは定まっておらず、グレーな部分もある。
Q.私は市の責任で外洋に出る前に改修すべきだと考える。海岸ゴミは改修出来ている部分の一部に過ぎない。
流木を改修する船舶の導入は費用対効果も見込めるがどうか?
A.漁船に委託し、一斉に回収する事が大切だと考えている。
Q.中々厳しいのではないか?まずは一隻構えるべきだと思う。漂着ごみは滞留する場所が決まっている。しかし、今改修しているのは改修しやすい場所のみ。
海岸のゴミが多い事が残念だと、観光客からも言われる。沈殿している流木も大きな課題であるので、今後も取り上げて頂きたい。
昔は災害は忘れたころにやって来ると言われたが、現在はいつ起きてもおかしく無い状況。自助・共助・公助に加えて、日ごろからの避難訓練が有効な手段だと思う。
全ての市民が参加するのは難しいが、年に1度、避難訓練の日を創ってはどうか?
A.訓練の必要性はご指摘の通り。検証会議の中では、自主防災組織のアンケートの中で、103の町内会長が、防災訓練や講和を実施できないと回答。理由は集まらない、高齢化。市では防災の広報活動の実施を行い、地域の防災力を高めていく予定。一斉避難訓練の日は、既にある日と合わせて行ってまいりたい。
Q.高齢者が一番心配なので、どう伝えていくか、危機感を持ってもらうかが大切。数日前、テレビで避難訓練があり、マンションの住民が避難し火を起こしていた。
今後は、いかに市民に危機感を持ってもらうかが大事。
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市職員の先進地視察について
議員から提案される先進地事例については市職員も現地視察を
Q.議員が素晴らしい提案をしても、職員が現場に行かず、そのまま終わっているケースが多い。生の現場を知ることが大切と考えるがどうか?
A.提案頂いたものは、十分に検討をさせて貰っている。事案ごとに判断するが、適切な情報収集に努めていきたい。
Q.経費以上に大きなリターンがあると確信している。もし、視察で派遣するのであれば、40代の係長クラスに行ってもらいたい。その辺りはどうか?
A.派遣できるかどうか、それぞれの事案ごとに判断すべきだが、視察が必要となれば、40代くらいが中心になると思う。
Q.五島市のためになると判断した場合は派遣してもらいたい。