今年流行った書籍で、「君たちはどう生きるか?」という本があります。
そこで質問ですが、あなたはどんな人間になりたいですか?
いきなりだと、難しい質問ですかね。
では、少し視点を変えて質問をしてみます。
あなたが理不尽な拷問を受けたり、愛する人を殺害されたりしたら、どうしますか?
状況や場面によって、態度は様々だと思います。
でもこれって、別世界の「あり得ないこと」ではなくて、つい150年前に、五島列島の福江島で実際に起こったことです。
詳しくは、「牢屋の窄」、又は「五島崩れ」で調べてみてください。
調べるのが面倒な人のためにごく簡単に紹介すると、
変化の激しい時代に、突然理不尽な拷問を受けたり、愛する人を殺害された人たちが多数いた。
という事です。それで、冒頭の質問に戻ります。
私の答えは、
“自分を迫害した人の頬に笑ってキスをする人”
です。究極的に言えば、憎むべき人に愛をささげる、という事です。
ちょっと宗教チックですかね?
ちなみに私自信は、特定の宗教に信仰を持っているわけではありません。
でも、生き方としては、恨みをベースに進む人生よりも、愛を持って人に接する人生の方が、楽しいと思います。
実際に、そんな風に思えるかどうかは別の話かもしれません。
ただ、目の前で起きた事実(例えば惨殺事件)に対する態度は、基本的に自由です。
- 訴訟を起こしたり
- 報復を加えたり
- 自暴自棄になって関係ない人を巻き込んだり
色々な対応が可能です。
なぜ私がこういう事を書いているかと言うと、これだけ変化の激しい時代ですから、そういう「最悪のケース」に自分自身も巻き込まれる可能性があると思ったからです。
別に不安を煽りたいわけではありませんが、虐殺・惨殺・凌辱・差別と言った不幸は、人類の歴史の中で言えば、ありふれた出来事です。
現代でさえも、世界の各地でそういうことが起きています。
そして厄災をもたらす大きな波は、自然現象と同じで不可避であることが殆どです。
そういう事態に直面する覚悟を、今のうちからもって、そして常にそれを意識しながら生活することが、私は大切だと思います。
そういうわけで、私は「投石してくる人を愛する」人になれるように、普段から心がけていきたいと思います(何の宣言だ)。
皆さんは、どうでしょうか?